狭いスペースでも多様な搬送物に対応する無人搬送車「RICOH AGV 3000」を新発売
本製品は、搬送ルートの認識手法として光学式を採用しているため、一般的な黒色ビニールテープで搬送ルートのコースを安価に作成できます。前モデルと比較して小型化を実現し、通路幅が限られるような場所でも既存設備を動かさずに、小回りを利かせて走行が可能です。また、走行性能や搬送性能を強化し、既存設備に応じたカスタマイズがしやすいため、大幅な設備の変更をせずにオペレーションコストを抑えながら、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献します。
本製品のデモンストレーションは、9月13日から9月16日まで東京ビッグサイトにて行われる「国際物流総合展2022 Logis-Tech Tokyo 2022」の、株式会社TANAX様のブース内でご覧いただけます。
<RICOH AGV 3000L>
<RICOH AGV 3000T>
*1 AGV Automated Guided Vehicle の略称で、床面のテープを認識しながら走行する無人搬送車のこと。
背景
現代の日本では、少子高齢化による労働人口や熟練者の不足が著しく、現場の省人化・無人化のニーズが高まっています。また、新型コロナウィルス感染症の拡大により、通信販売の需要が増えたことで、工場や倉庫での搬送業務自動化による効率化が急務となっています。
これまで自動化手段として普及してきた、一般的な磁気式AGVは、走路変更のたびに高価な磁気テープを張り替える必要があり、大きな手間とコストがかかっていました。
「RICOH AGV 3000」の主な特徴
- AGVで一般的な磁気式と比較して、ラインの敷設費用が安価に抑えられる光学式を採用。黒色を認識する画像認識誘導方式のため、市販の黒色ビニールテープでコースを作成するだけで走行可能で、技術者・専門家による設計がなくてもコースの修正・変更が容易に行えます。現場に合わせた柔軟なコース作りにより、従来の業務の流れを大きく変えずに導入が可能です。
- 搬送部は、標準品の他、お客様の要望に応じてカスタマイズした形状での納品が可能です。
- 工場や倉庫の狭い通路を走行できるコンパクトな仕様で、最大積載重量200kg、最高速度60m/分*2と、人の歩行と同じ速さで搬送できます。棚車やかご車を持ち上げて運べるため、受け渡しに人手が不要となり、省人化に貢献します。
- 搬送物との連結部分がカスタマイズしやすい構造で、周辺設備との連携もできるため、AGVから直接コンベヤに移載するなど、お客様の搬送物に合わせた対応が可能です。
- 倉庫管理や生産管理などの上位のシステムと連携したAGVの走行管理ができるため、工程の全体的なコスト低減に貢献します。
今後の展開
生産・物流の現場が抱える多様な課題を解決するため、AGVのラインアップを強化するとともに、搬送に関わる設備やシステムとのAGVの連携を強化してまいります。
■展示会詳細
名称:国際物流総合展2022 Logis-Tech Tokyo 2022
会期:2022年9月13日(火)~16日(金)の4日間 10:00~17:00
場所:東京ビッグサイト(東京国際展示場)第1~8ホール
主催:一般社団法人 日本産業機械工業会
一般社団法人 日本産業車両協会
一般社団法人 日本パレット協会
一般社団法人 日本運搬車両機器協会
一般社団法人 日本物流システム機器協会
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会
一般社団法人 日本能率協会
URL:https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/index.html
■関連情報
・製品紹介ページ
http://www.ricohelemex.co.jp/products/industry/agv/
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リコーグループは、お客様のデジタル変革を支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2022年3月期グループ連結売上高1兆7,585億円)。
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https://jp.ricoh.com/