大谷大学が日本最大級の環境保全プロジェクト「祇園祭ごみゼロ大作戦2022 」に全面協力 -- 3年ぶりの本格開催となる祇園祭に学生約150名がボランティア参加

大谷大学

大谷大学(京都市北区)は「祇園祭ごみゼロ大作戦2022」(主催:一般社団法人 祇園祭ごみゼロ大作戦)に大学として唯一の協賛を行い、全面的に協力している。このプロジェクトは、京都の伝統祭事である祇園祭の景観を保つために2014年から行われているもので、2019年までの開催では大幅なごみの削減に成功。コロナ下による規模縮小を経て祇園祭が3年ぶりの本格開催となる今年は、前祭宵山期間 7月15日(金)・16日(土)に約2,000名のボランティアが参加予定で、そのうち約150名が大谷大学の学生となる。 ■祇園祭ごみゼロ大作戦2022  「祇園祭ごみゼロ大作戦」は、NPO法人地域環境デザイン研究所 ecotone・京都市・ごみ収集業者組合・露天商組合などの協働により、2014年から活動がスタートしたプロジェクト。  国内外から多くの観光客が訪れる祇園祭では、ごみの問題が深刻な課題となっている。前祭宵山期間には多くの夜店・屋台が広範囲に立ち並び、周辺のコンビニ等で販売されたものを含めた食品や飲料の容器・装包等が大量に廃棄され、鉾町周辺には非常に多くの散乱ごみが残されていた。  そこで、毎年約2,000名のボランティアスタッフが参加し、ごみの分別の呼びかけ・リユース食器への切り替えの推進、回収拠点エコステーションの設置などを行い、日本最大級のごみの減量を実施。  祇園祭前祭宵山期間のごみの発生量は、開始以前の2013年は約56トン(もやすごみ、以下同)だったのが、1年目の2014年には約34トンに減少。その後も来場者の増減によって減少量に差はあるが50トンを上回ることはなく、約25トンまで減らした年もあった。  今年の祇園祭は3年ぶりの本格開催であることに加え日程も週末であり、また、新型コロナ対策で行っていた入国規制の緩和や国内旅行の需要回復等を背景として、多くの集客が見込まれている。コロナ下で祇園祭が縮小開催となったことに伴い「ごみゼロ大作戦」の活動も縮小していたが、今年はいっそうの協力が求められる状況となる。 ■参加の背景  大谷大学では「地域連携室(コミュ・ラボ)」を設置し、地域連携活動に取り組んでいる。そうした中で、本学の「祇園祭ごみゼロ大作戦」プロジェクトへの参加は2015年、文学部社会学科における「問題解決型学習=PBL(Project Based Learning)」を採り入れた演習科目で始まった。その後、学生のまち「京都」において''積極的に社会参加するきっかけとなるボランティア活動''として、全学の学生が参加するプロジェクトへと発展。現在は、正課授業「人間学」に、プロジェクトに参加するカリキュラムが設置されている。  「人間学」は、開学時から受け継がれている大谷大学独自の理念に基づいたもので、仏教の教えに基礎を置き、「人間」を見つめ、考えることをテーマとした授業。本学が「祇園祭ごみゼロ大作戦」に参加するきっかけとなった社会学部コミュニティデザイン学科 赤澤 清孝 准教授が担当しており、祇園祭の歴史・ごみ問題・環境問題に関わる国内外の市民活動の実例など、多様な視点からプロジェクトの背景やこれまでの成果について学ぶことができる。  また、実際にプロジェクトに参加した後は、活動の感想や改善案をレポートにまとめて発表するなど、学生が主体的に環境活動や地域保全活動について取り組む内容となっている。 ■参加学生の声など  3年ぶりの本格開催となる今年は、大谷大学からは約150名の学生が参加を予定。初参加から8年目となる現在は、学生の間で口コミなどによって活動が認知され、学部・学科を問わず応募者が集まる状況にある。なお、当日のボランティア活動は、受講生以外の学生でも参加可能。  実際の活動としては、ごみのポイ捨てを防ぎ、リサイクルのために分別の徹底を呼び掛けるごみ回収拠点での活動や、リユース食器の導入により、廃棄ごみそのものの発生を削減する(リデュース)という発展的な取り組みなどを行っており、過去に参加した学生からは「環境問題の解決に貢献できて良かった」「他のボランティア活動に参加するきっかけになった」などの声が届いている。  祇園祭以外のボランティア活動も縮小を余儀なくされていたことや、環境問題に対する関心が高まっていることもあり、今年度は例年以上に参加意欲が高く、学生らの積極的な活動が期待される。 ■「祇園祭ごみゼロ大作戦2022」ボランティアリーダー・松山夏央さん (社会学部コミュニティデザイン学科第4学年)のコメント  私が「祇園祭ごみゼロ大作戦2022」プロジェクトに参加したきっかけは、2年前にこの活動の説明を受けた際、スタッフの方から活動意義や、やりがいを聞いて感銘を受けたからです。将来、''地元彦根''の活性化に貢献できる経営者になる、という目標のためにも、まずはリーダーとしての経験を通じて課題解決に役立ちたいと考え、今回ボランティアリーダーに立候補しました。  活動中、祭に参加している人がごみを丁寧に渡してくれたり、応援の声をかけてくれたりなど、参加しているからこそ見えてくる人の温かさややりがいを感じることができます。プロジェクトの参加目的は人それぞれですが、大人数で1つの目的に向かってごみ問題について学べることができる、素晴らしい活動だと考えています。  今年の祇園祭は3年ぶりの本格開催となり海外からの観光客も増えると予想されています。日本最大級の環境保全プロジェクトの先駆けとして、もっと多くの人に「祇園祭ごみゼロ大作戦」の活動を広めていきたいです。 ■「祇園祭ごみゼロ大作戦2022」実施概要 【目 的】 祇園祭宵山期間(前祭)におけるリユース食器を活用したごみゼロ活動 【実施日】 2022年7月15日(金)・16日(土) 【会 場】 鉾町一帯 【来場者数】 約33万人(2019年度実績) 【ボランティア】 約2,000名 【実施内容】  1.祇園祭のリユース食器オペレーションの実施  2.祇園祭飲食出展者へのリユース食器貸し出し  3.資源の分別活動  4.散乱ごみの清掃活動 【主 催】 一般社団法人祇園祭ごみゼロ大作戦 【公式サイト】 https://www.gion-gomizero.jp/ 【運営協力団体】  美しい祇園祭をつくる会、きょうとNPOセンター、京都環境事業協同組合、京都市、五条露店商組合、NPO法人地域環境デザイン研究所 ecotone、京のアジェンダ21フォーラム ▼本件に関する問い合わせ先 企画・入試部 入学センター 後藤 智道 住所:603-8143 京都市北区小山上総町 TEL:075-411-8114 FAX:075-411-8160 メール:nyushi-c@sec.otani.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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