視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第12回「亀の前事件」

TVISION INSIGHTS株式会社


ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。

3月27日に放送された第12回「亀の前事件」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。 

※注目度とは? 
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。



『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?

第12話は、亀(江口のりこさん)と頼朝の関係を、周囲から教えられ知った政子(小池栄子さん)とそれぞれの思いが交錯し、行き過ぎとも思える展開となり、まさにタイトルどおり”事件”へと発展した内容でした。

北条義時(小栗旬さん)から父・伊東祐親(浅野和之さん)と兄・祐清(竹財輝之助さん)の死を告げられ、憤る八重(新垣結衣さん)。義時は八重をいさめ、源頼朝(大泉洋さん)から与えられた江間へと八重を送ります。政子が懐妊し、頼朝の嫡男誕生への期待が高まる中、比企能員(佐藤二朗さん)が比企尼(草笛光子さん)を伴い鎌倉に出仕しました。さらに、三善康信(小林隆さん)から推挙された官僚・大江広元(栗原英雄さん)らが京都から下向し、新たな関係が動き出します・・・といったストーリーでした。

ツイッターでは「#鎌倉殿の13人」が放送中から4週連続の世界1位になりました。関心の高い状況が続いています。また、りく(宮沢りえさん)が政子に提案した「後妻(うわなり)打ち」や、政子が義時に激怒して放った台詞「田んぼのヒル」も一時トレンドの上位になりました。



 

最も注目されたのは20:28で、注目度は77.5%でした。亀の家に放火される事件が勃発する直前のシーン。義時と三浦義村(山本耕史さん)が亀の家へ行き、今すぐここを離れてくれと話します。その後、義時に亀の家の見張りを頼まれた義経(菅田将暉さん)のところへ、りくの兄、牧宗親(山崎一さん)が現れるシーンまで注目されました。

今回のタイトルである「亀の前事件」がまさしく起ころうとしている場面で、注目度が最高になったと考えられます。


注目度2番目のシーンは20:36で、77.1%でした。なぜ亀の家に火をつける義経を止めなかったのかと、頼朝が宗親を叱咤するシーン。激怒した頼朝は、梶原景時(中村獅童さん)に宗親の髻を切れと命じ、景時が実行した場面でした。髪を切られたりくの兄は叫び泣き崩れ、北条時政(坂東彌十郎さん)とりくの元へ。りくは激怒し、頼朝のところへ向かいました。

それぞれの怒りが爆発しており、声のボリュームも大きくなったことから2番目に注目されたと推測されます。


注目度が低かったシーンは、冒頭20:03で注目度は59.5%でした。義時と八重の登場シーンを含むオープニングの場面でした。毎放送回、オープニング曲が始まる前に序章が放送されますが、話声なども比較的落ち着いており、注視されなかったのかもしれません。

 
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%

 
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>   
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/


TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。




【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、きちんと見ているか」というTVISION独自のアテンションデータを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組を計測しています。TVISIONでは「新しいデータによってメディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションのもと、テレビの価値をアテンションデータによって顕在化しています。
 

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