冷凍自販機の販売データとAIカメラ映像解析データ活用の有用性の実証実験について
1. 背景と目的
人口減少や都市部への人口集中による過疎化の進展と買い物難民の増加、高齢化による後継者不足などによる商店街の空き店舗の増加が地域社会の課題となっています。さらに、新型コロナウイルスの影響による非接触ニーズの高まりや、営業自粛による店舗売り上げの減少により、新たな購買行動と購買ニーズの掘り起こしが求められています。
NTT東日本は、冷凍自販機を地域の情報プラットフォームのネットワーク端末として展開することを視野に、AIカメラ映像解析技術を活用した映像解析データと自販機の商品販売データを基に、自販機の設置場所選定や新商品開発等、売上向上や設置場所拡大等に資するマーケティングデータとしての有用性の実証実験を行います。これら地域の課題解決を通じて、地域に根差し、地域のお役に立てるICT/IoTサービスの提供を行って参ります。
2. 概要
(1)実施内容
販売データ、カメラ映像の解析による属性情報の取得、調査分析
(2)実施期間
2022年2月8日~3月31日(予定)
(3)実施(設置)場所
①みやぎ・みちのく・カイタク市場(仙台市青葉区中央2丁目1−18)
②NTT東日本五橋ビル前(仙台市若林区五橋3丁目2−1)
※仙台市内(2か所)で冷凍自販機、Wi-Fi接続環境、カメラを設置
3. 各社の役割
・バリューライフ
冷凍自販機による商品(牛タン等)の販売、運営
・カイタク
冷凍自販機による商品(海産物)の販売、運営
冷凍自販機設置場所の提供
・サンデンRS
冷凍自販機(ど冷えもん)の製造・販売
Wi-Fi接続対応機種の開発
販売データの提供
・NTT東日本
実証実験取得データの解析・とりまとめ
4. AIカメラによる取得情報
NTT東日本は、AIカメラで以下の情報を取得いたします。
・人数(画像内で”人物”が検出された数)
・日時(画像内で”人物”が検出された日時)
・属性(推定される性別・年齢)
・場所(”人物”が検出されたカメラの設置場所)
本実証の実施にあたっては、プライバシーに十分配慮し、「カメラ画像利活用ガイドブック」に基づいた管理や運用を行うなど、個人情報保護法をはじめとした関係法令を遵守した対応を行います。
本実証では、冷凍自販機に設置したカメラで取得した映像から、即時にお客さまの特徴を示すデータを抽出し、そこから推定する性別、年代の情報を取得します。カメラで取得した映像は、性別、年代の情報取得後に即時に破棄しますので、活用するデータには個人を特定する情報は一切含まれません。
なお、分析結果は、個人を特定しない統計情報として、本実証の参画各社に提供することがあります。
<参考1>実証実験イメージ
<参考2>カメラ設置位置・撮影エリア・設置場所イメージ