NHK新朝ドラ「カムカムエヴリバディ」初回放送の注目度を検証
2021年11月1日(月)よりNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が放送開始しました。国民的ドラマ枠といっても過言ではない朝ドラの新シリーズを題材に、朝の本放送と昼の再放送での注目度を比較しました。
対象番組 : NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
放送日: 2021年11月1日(月)
放送時間: 朝放送 (本放送、8:00~8:15)、昼放送 (再放送、12:45~13:00)
注目度は朝より昼のほうが高い
まず、朝放送(8:00~8:15)と昼放送(12:45~13:00)の放送回をTVISIONの独自指標、注目度で比較してみました。注目度とは、「テレビの前にいる人がちゃんとテレビを見ている割合を測る指標」で、注目度50%というのは仮に100人がテレビの前にいたら、50人がちゃんとテレビを見ていたということを表します。
朝放送の注目度61.0%に対して、昼放送の注目度は66.4%になっており、朝放送に比べて昼放送のほうが、テレビの前の視聴者は番組をしっかりと見ていたということが分かります。朝の時間帯は慌ただしくテレビをゆっくりと見られていないが、昼の時間帯は比較的ゆったりとテレビを見ている人が多いということでしょうか。
注目度を番組開始から1分ごとに比較
朝(8:00~8:15)と昼(12:45~13:00)1分毎に比較>
さらに注目度を1分ごとに見てみたのが上のグラフになります。朝放送は番組全体を通じて注目度の上下が小さいですが、昼放送は番組後半にかけて注目度の上昇が見られます。昼放送の注目度が最高値81.2%を記録した開始12分ごろは、主人公 安子が欲しがっていたラジオが、おじいちゃんからのプレゼントではなく、近所から盗んできたものだったという驚きの展開に視聴者が釘付けになっていました。昼放送ではこういったストーリーの流れを追うことができる視聴者が多く、結果として注目度が高まったと考えられます。
今回の検証によって、同じ放送内容でも時間帯によって見られ方が異なるという興味深い結果が得られました。TVISIONでは今後もさまざまな切り口から、テレビ番組の本当の見られ方を明らかにしていきたいと思います。
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TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
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