「酒田市飛島との遠隔診断実証実験」について
1.目的
現在日本海総合病院および診療所(酒田市松山、酒田市飛島)に設置されている遠隔診断システムは、導入当時は最先端の機器を導入していましたが、経年による技術進歩への対応や顔色など病状の診断に不可欠な情報が不足していました。
本システムでは、より高臨場感な診察を可能にするために、演色性の高い白色有機EL照明で患者らを照らし、医師は高画質の有機ELディスプレイを使用することにより、自然に近い色合いで顔色や表情などを観察することができるようになります。(現在米沢市内の介護施設でも検証中)
今回、酒田市の無医島である飛島の診療所と酒田市の日本海総合病院、松山診療所をリモートで繋いでの遠隔診断実証実験を開始し、今後、日本国中に本システムを普及させることで、医師不足で悩む地方での安心した暮らしが期待できます。また、今回の実証による現場の意見を取り入れながら更なる改良および高機能化を行います。
2.実証実験内容等
(1)実証期間:2021年10月13日 ~ 2022年3月31日
(2)実証内容:①回線別(ADSL、4G、フレッツ光)の画像・音声クオリティ
②有機EL照明、ELモニタの効果測定
③可搬タイプの運用・操作性等
④装置構成(他に必要となる機材等がないか)の検証
3.本事業協力者:山形大学学術研究院、日本海総合病院、酒田市、NTT東日本山形支店、
オーガニックライティング(株)
《システム構成》