「シン・テレワークシステム」のHTML5版の開発と提供について ~Mac、Chromebook等から接続可能に~

NTT東日本

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)と独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は、国内の多くの方々の新型コロナウィルス感染拡大防止と事業継続を支援するため、無償のシンクライアント型VPNを活用した「シン・テレワークシステム(以下、本システム)」を迅駛に開発し、2020年4月21日より提供しております。2021年7月末時点で約17万人の方々からご利用いただいております。

 このたび、1年間の実験を通じて要望の多かった「自宅のMacやChromebook等から利用したい」といった要望を実現するため、ブラウザからの接続可能とする「HTML5版」を新たに提供いたします。

 本実証実験のような組織間の連携による取り組みに参加いただいた多くの方に感謝すると共に、引き続きこのような開発手法や取り組みが社会課題を解決しイノベーションを実現していく有効性を見出していきたいと考えます。

1.施策概要
 
本システムは、新型コロナウイルスの感染リスクのある時期に出勤をすることなく、できるだけ普段通りに活動継続できるようにすることを目的として、研究開発中の技術の実証実験を兼ねて緊急的に無償提供する、ソフトウェアおよびVPN 通信システムです。

 NTT東日本 特殊局 、IPA 産業サイバーセキュリティセンター サイバー技術研究室は、筑波大学 OPEN プロジェクト、KADOKAWA Connected、ソフトイーサ等の通信やソフトウェアのスペシャリストと連携し、本システムを極めて短期間で構築・提供開始することに成功しました。

 2021年7月末時点で約17万人の方にご利用いただいており、多くの要望を頂戴し様々な知見を得て、本実験開始以降多くの機能の追加開発を継続しております。従来、WindowsOSのみの対応でしたが、「自宅のMacやChromebook等から利用したい」という多くのご要望を頂戴しておりました。

 上記の背景のもと関係者で議論し、新たなソフトウェア開発を行った結果、このたび自宅側端末のOSを問わず、ブラウザからの接続を可能とする「HTML5版」を実現いたしましたので、本日より提供を開始いたします。HTML5版を使用すると、自宅側端末には一切アプリケーションをインストールすることなく、いつでもどの端末からでも職場PCの画面にアクセスすることができます。

 なお、ご利用の方から多く希望をいただいているため、2021年10月31日までとしていた実証実験期間を2022年3月31日まで延長し、終了する場合は終了の6ヵ月前までにお知らせすることといたします。

【参考】ChromebookやMacbook上で動作している様子

・Chromebook画面キャプチャ

・Macbook画面キャプチャ

2.Web サイトおよびダウンロード
 本システムの使い方およびソフトウェアのダウンロードは、以下のWebサイトから行えます。
 https://business.ntt-east.co.jp/service/thintelework-system/

ご注意
 本施策は、NTT東日本の営利を目的とした電気通信サービスまたは IPA において義務的に提供される正式なサービスではありません。NTT東日本の「フレッツ」等の契約の有無とは無関係に、インターネットを利用されているすべての日本国内の方々に無償開放する実証実験です。本施策は、複数の連携組織との協力により、研究開発中の試験的プログラムや無保証のインフラや実験ネットワークを組み合わせや限られたリソースの元で、一時的・緊急的に提供をするものであり、提供されるソフトウェアや通信の品質・機能・性能は、完成された商用レベルではありません。本施策のソフトウェアやサービスの一部または全部を利用されたこと、または利用できなかったことが原因で、何らかの損害が利用者様またはその所属組織等に発生しても、NTT東日本・IPA および連携先組織等は一切責任を負いません。本施策のソフトウェアやサービスに不具合がある場合、できるだけ早期に改善を試みますが、一般の商用サービスと比較しても対応の優先順位は低くなることから、時間を要するか、改善できない場合もあります。利用数が増加した場合、スケーラビリティ上の不具合が発生する場合があり、改善できない場合があります。なお、本施策では、個別のユーザーサポートの提供はありません。一部の環境や回線では正常に動作しない場合があります。なお、代わりに、ユーザーの皆様間での相互のサポートを目的とした Web フォーラムを提供しています。

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