池袋ロマンス通り商店会/池袋西一番街商店会エリアにおけるAI+カメラによる防犯・新型コロナウイルス対策の実証実験について

NTT東日本

 東日本電信電話株式会社 東京事業部(本社:東京都新宿区、執行役員 東京事業部長:熊谷 敏昌、以下「NTT東日本」)は、池袋ロマンス通り商店会(代表者:西形 公一)および池袋西一番街商店会(代表者:加藤 徹)の協力のもと、池袋駅西口繁華街において、AIとカメラを利用した防犯対策、新型コロナウイルス対策の実証を行います。

 これはNTT東日本が開発中の映像AI解析サービス(注1)にてカメラ映像をリアルタイム解析し、暴力行為・ゴミや不審物の放置等をAIが検知することで、より安全・安心でクリーンな街づくりにおける有効性について検証するものです。

 また新型コロナウイルスの影響も踏まえ、防犯対策と同時にAIによるフィジカルディスタンスの状況把握とマスク装着有無の検知等を行い、現在の社会課題解決への有効性についても検証します。

1.背景と目的
 近年、AIによる映像認識技術等の向上により、幅広い分野でAIが活用されておりますが、防犯用途でのAIの研究・モデルの開発・深層学習等とともに、社会情勢に連動した新型コロナウイルス対策に資するAIの研究・開発も進展しております。そうした中で、人間のみに頼る防犯・新型コロナウイルス対策等から、AIと人間による共同での対策への需要が高まっており、市場への浸透が進んでおります。

 こうした状況を踏まえNTT東日本は、池袋ロマンス通り商店会および池袋西一番街商店会の協力のもと、エリア内12箇所に設置されたカメラ映像から得られる情報を、NTT東日本が開発中の映像AI解析サービスとリアルタイム照合することで、暴力行為・盗撮・ゴミや不審物の放置・千鳥足・転倒等の遠隔検知を行います。また、豊島区や警察署などのアドバイスも得ながら、両商店会とAIと人間による共同での対策を検討していく予定です。さらに、新型コロナウイルスの影響が収まらない状況を踏まえ、AIによるフィジカルディスタンスの状況把握とマスク装着有無等を検知することで、対応の迅速化・有効性を検証してまいります。

2.実証実験内容
・池袋ロマンス通り商店会および池袋西一番街商店会のエリア内に12台のカメラを設置
 
 

・NTT東日本が開発中の映像AI解析サービスにて、リアルタイムにカメラ映像を分析
 ※カメラ機材、ならびに取得映像は、実証実験後に速やかに破棄し保管いたしません。
 ※カメラによる個人の特定は実施いたしません。
 ※総務省及び経済産業省発表のカメラ画像利活用ガイドブックVer2.0(2018年3月)に沿った運用を
  行います。
 【参考】https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_01000040.html

・分析した結果、暴力行為や密集等の異常を検知した際、商店会へ即時通知

・検知の精度、AIと人間との連携の状況、犯罪等抑止状況を踏まえた社会実装に向けた検討・改善 等

【検証の概要イメージ】

3.実証期間
 2021年8月4日~2021年10月中旬(予定)

4.今後の展開
 
NTT東日本は、様々な防犯・新型コロナウイルスに対するAIの有効性を検証し、課題の改善方法・必要機能の拡充・AI学習を進展させ、広い地域で課題となり得る防犯・新型コロナウイルス対策における有益なソリューションを提供することで、引き続き地域の課題解決・地域活性化に貢献してまいります。

(注1)
 映像AI解析サービスはNTT東日本が開発中のサービスで、NTT東日本のネットワークサービスとエッジコンピューティング基盤を組み合わせたプラットフォームに、サードパーティのカメラシステムやAIアプリケーションを搭載して提供するものです。本実証では株式会社ティ・エム・エフ・アースの低帯域LTE回線で高画質映像を転送できる映像圧縮技術および動画とAIアプリケーションの管理システム、DACORE株式会社の行動解析AIアプリケーションを活用しています。
 また、カメラの撮影・録画並びにカメラ画像の取扱いは、株式会社ティ・エム・エフ・アース及びDACORE株式会社に業務委託しております。

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