インフキュリオン、「後払い決済サービス」に関する利用動向を調査 約6人に1人が利用経験あり、新たな決済手段として浸透
EC市場の成長と消費行動の変化に伴い、国内のBNPL市場は年々拡大しています。また、海外でも若年層を中心とした利用が拡大し、世界全体では2025年に「後払いサービス」市場の取引額が約72.8兆円に達するとの予想※2が出ており、国内外で市場拡大が見込まれています。
BNPL市場の拡大を受け、インフキュリオンでは「後払いサービス」の利用実態について調査結果をまとめました。「後払いサービス」の利用経験は17%と約6人に1人が利用しており、ブランドデビットカードやブランドプリペイドカードよりも高い利用率であることが分かりました。個別サービスの利用率はネットプロテクションズの「NP後払い」が最も高く、「メルペイスマート払い」「Paidy」が続いています。
また、「後払いサービス」利用により、利用が減った決済手段は「代金引換」が41%と最も高い一方、37%が「あてはまるものがない」と回答するなど新規の支払い手段として利用されていることが明らかとなりました。「後払いサービス」利用者のクレジットカード保有率は70%と高く、クレジットカードとは異なる利便性から「後払いサービス」が新たな決済手段として利用の拡大が見込まれます。
※1:「決済動向2021年4月調査」の詳細調査結果をもとに再構成
※2:インサイダー・インテリジェンスによる調査レポート「BNPL(Buy Now Pay Later)2021年1月」
<調査結果の詳細>
- 消費者の17%が「後払いサービス」の利用経験あり
- ブランドデビットカード(15%)、ブランドプリペイドカード(7%)よりも高い利用率
- 個別サービスの利用経験では「NP後払い」が53%とトップ、次いで「メルペイスマート払い」(19%)、「Paidy」(17%)と続いている
- 「後払いサービス」の利用業種では衣類(52%)がトップとなり、試着ができると買いやすい衣類での利用が突出して高い
- 日常的な消耗品(15%)、化粧品(15%)、電気製品や電子機器(14%)での利用が続く
- 「後払いサービス」の利用単価は1万円未満が大半
- 最も多い利用単価は「2,000円~5,000円未満」の価格帯
- 「後払いサービス」利用後の支払い方法は「コンビニ・ATMでの現金払い」(70%)が最多
- 「後払いサービス」を利用することで利用が減った決済手段は「代金引換」(41%)が最多
- 37%が「あてはまるものがない」と回答し、新規の決済手段として採用されている
- 「後払いサービス」を利用する理由として「手持ちのお金が不足している時」(24%)、「購入時の手続きが面倒な時」(23%)が上位に
- 利用者は購買時の利便性を重視し、利用者と非利用者で認識に大きなギャップがあることが窺える
※非利用者はどういう時に使うと便利か想像して回答
- 「後払いサービス」利用者の70%がクレジットカードを保有
- クレジットカード利用者にも「後払いサービス」の利用が浸透しており、クレジットカードにはない利便性が利用の動機になっていると考えられる
(サービス利用経験者:N=144 全体:N=824)
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
対象人数:824人
調査期間:2021年4月22日(土)~2021年4月23日(日)
なお、後払いサービス(BNPL)をテーマにしたオンラインセミナーを7月29日(木)に開催します。
株式会社ネットプロテクションズ執行役員の秋山瞬氏をお招きして、BNPLビジネスの概要や国内外の最新の動向、今後の可能性等についてお話します。
<オンラインセミナー開催概要>
タイトル:「拡大するBNPLの市場動向と今後の可能性」
開催日:2021年7月29日(木)13:00-14:00
発表者:
株式会社ネットプロテクションズ 執行役員 秋山 瞬 氏
株式会社インフキュリオン BaaSプラットフォーム事業部ビジネス開発部副部長 伊與 隆博
参加費:無料
視聴方法:Zoom
動画視聴方法につきましては、お申し込みいただいた方へご案内させていただきます。
お申込みURL:https://insight.infcurion.com/event/20210729/