【ニュースレター】商品企画担当自らのレース参戦でデビュー&ウィン!
担当する製品でクラス優勝、総合3位!
「トップカテゴリーの競技で速く走れる車両は、野山を駆け抜ける一般の皆さんのファンライドでも優れた走行安定性を発揮すると考えています。このモデルはレース専用の製品ではありませんが、勝つことでそれを証明することができますし、レース会場等の現場に足を運ぶことで商品企画としての気づきが生まれることもあります」
そう話すのは、オフロード向け電動アシスト自転車「YPJ-MT Pro」の商品企画を担当する黒沢大介さん(当社SPV事業部)。昨年11月、黒沢さんは国内MTB※エンデューロ競技の最高峰、「エンデューロ ナショナル シリーズ(ENS)」第3戦に出場し、自らが担当する「YPJ-MT Pro」のデビューレースでクラス優勝、総合成績でも200人以上もの選手が出場したなか3位表彰台に立ちました。
現在30歳の黒沢さんは、高校1年生の頃から本格的にMTBダウンヒル競技に取り組み、大学生の頃には最高峰のシリーズ戦で年間ランキング4位にも入った経歴の持ち主。社会人になってからもトレーニングを続け、現在もエリートクラスの選手としてレース活動を続けています。
「レースに限れば、軽量なMTBのほうが電動アシストつきのE-MTBより有利と考えられています。その中で総合3位に入ったことで驚きはあったと思います。私自身、電動アシストありとなし両方のMTBに乗って感じたことですが、車重からくる安定感や低速コーナーでの立ち上がりの良さなど、あらためてE-MTBの長所に気づくことができました」
E-MTBだからこその楽しさがある
E-MTBによる競技スポーツの世界は、欧米を中心に急速にひろがっています。今年はUCI(国際自転車競技連合)公認の世界選手権が開かれるほか、国内でもE-MTB単独のレースが開催されています。
「とは言え、MTBの魅力は競技だけではありません。自然の中を駆け抜けるあの爽快感こそ、MTBスポーツの最も大きな魅力だと思います。E-MTBなら、たとえ体力がまったく違う人とでも、モーターの力を借りながらあの気持ち良さを一緒に体験できる。親子、そして夫婦で。それから、いままで辛い思いをしてきた登り坂も楽しく走ることができます。そうしたところにE-MTBの大きな価値があると感じています」
黒沢さん自身、レースのない週末には会社の仲間たちとその爽快感を共有し、汗を流し、笑い合っています。競技に真剣に取り組みながらも、その根底には常に「楽しさ」を追い求める姿勢があります。
「正直なところ私自身、『電動アシスト、ちょっとズルくない?』と感じていた時期がありました。でも、そうではありません。E-MTBだからこその楽しさがあります。製品を通じて、またレース活動を通じて、その理解をひろげていきたいと考えています」
※MTB= マウンテンバイク
■オフロード向け電動アシスト自転車 「YPJ-MT Pro」
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/ypj-mt-pro/
■広報担当者より
当社初のフルサスペンションモデル「YPJ-MT Pro」には、ヤマハらしさが色濃く反映されています。その一つが、モーターサイクルメーカーならではのユニークなフレーム設計。「これまでのMTBにはない、独自性の高いジオメトリー」と黒沢さん。今シーズンも電動アシストあり・なし、の二刀流でレース参戦を計画しています。