海藻「紀州アカモク」を使用した美容液「AKKYURA(アキュラ)」を販売 スーパーフードとして注目のアカモクが化粧品に!

近畿大学

【本件のポイント】 ●本事業を通じて、海の豊かさを守りながら、黒潮の大蛇行に起因する不漁による収益の不安定化を解消する ●近畿大学薬学部の技術協力のもとアカモク由来のフコイダンの無臭化に成功し、美容液に配合 ●薬学部生が成分分析などの研究分野を生かして商品開発に参画 【本件の背景】 紀州日高漁業協同組合は、加工事業においてワカメを主な産品としていましたが、組合員の高齢化に伴い生産が困難になってきていました。そこでワカメに代わる産物として、4年前からアカモクの収穫を積極的に開始しました。 近畿大学薬学部医療薬学科教授の多賀 淳は、平成28年(2016年)から、紀州日高漁業協同組合より和歌山県で採れるアカモクの成分分析の依頼をうけ、「紀州アカモク」の中に美容成分であるフコイダンという水溶性食物繊維が多く含まれていることを確認しました。これを受け、薬学部の学生と紀州日高漁業協同組合が共同で、健康に配慮しつつ美味しく食べられる「アカモク丼」や「アカモクカレー」等を開発し、近畿大学の食堂での限定販売や、メニュー開発に関わった学生が地元スーパーで販売イベントを行うなど「紀州アカモク」をPRしてきました。また、「紀州アカモク」は、プレミア和歌山(和歌山県優良県産品)に選ばれ人気を集めています。 【本件の内容】 美容液「AKKYURA」は、「紀州アカモク」の中に多く含まれているフコイダンという成分が、水溶性食物繊維であると同時に優れた保水性を有する美容成分であることを生かして、開発されました。薬学部教授の多賀 淳の研究室では、アカモクから高分子のままフコイダンを取り出し、無臭化させる精製方法を最適化し、高い保水性を持つことを確認しました。また、原料製造企業と共同で、アカモク由来フコイダン抽出物の規格化および測定法を短期間で確立し、化粧品に利用するための原料化に成功しました。強酸性の硫酸化多糖であるフコイダンの保水性は、pHの影響を受けにくいため、様々な処方に利用できると期待されます。フコイダンの性質に関する研究やアカモクメニュー開発に参加してきた薬学部生もこの化粧品の開発に加わり、無香料でナチュラルな使用感かつ高保湿にこだわって新しい美容液「AKKYURA」が完成し、アカモク(AKAMOKU)の頭文字「AKK」と、産地の由良町の「YURA」を繋いで「AKKYURA」と名付けました。 本事業では、地元の漁業組合員も自ら地域内での販売に参加することで、収益を得ることができます。また、売上げの一部は組合を通して地域の海域保全にも充てられ、漁業従事者だけでなく地域全体に還元される地域内循環が可能な仕組みづくりをめざしています。近年、太平洋沿岸地域では黒潮の大蛇行による水産資源の減少や不安定化が問題となり、漁業従事者や組合の収益は下降の一途をたどっています。その打開策の一つとして立ち上げた食用のアカモク事業も、年ごとの水温の変化で海藻漁獲が不安定になっており、今回の化粧品事業によって組合の収入が安定化することが期待されます。また、化粧品に利活用することで食用に適さないアカモクもフコイダンの抽出に利用することができるため、限りある海の資源の有効利用や、海域保全にもつながると期待されます。 【販売概要】 商品名 :「AKKYURA(アキュラ)」美容液(50g) 発売日 :令和3年(2021年)2月1日(月) 価  格:4,950円(税込) 販売店 :JF紀州日高漁業協同組合(和歌山県御坊市塩屋町南塩屋450-4)      道の駅「白崎海洋公園」(和歌山県日高郡由良町大引960-1)      商品サイト https://akkyura.com 他 お問合せ:JF紀州日高(担当:大畑) TEL(0738)22-0451 【紀州日高漁業組合】 所在地:和歌山県御坊市塩屋町南塩屋450番地4 代表者:代表理事組合長 松村 徳夫 資本金:368,166,000円 職員数:16人 ▼本件に関する問い合わせ先 広報室 住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 TEL:06‐4307‐3007 FAX:06‐6727‐5288 メール:koho@kindai.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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