小倉尚人展-祈りと宇宙- 天賦の才に恵まれ、ひたすら祈り描いた、孤高の画家

株式会社高島屋

【特別展示】東日本大震災から奇跡的に残った「聖観音菩薩」

   ■会期・会場:2021年3月3日(水)~21日(日)日本橋高島屋S.C.本館8階ホール

 ・主 催:NHKプロモーション/・後 援:朝日新聞社

   ・監 修:竹村牧男(元東洋大学学長)、金子啓明(日本大学芸術学研究科客員教授)
   ・入場料:一般1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
    ※混雑緩和のためにご入場については「WEBでの日時事前予約」を行います。
               
詳細はホームページをご覧ください。
 
              
 
「両界曼荼羅 胎蔵界3番」(182×183cm)      「両界曼荼羅 胎蔵界2番」(182×183cm)
1980年~84年 岩屋寺蔵                              1980年~84年 岩屋寺蔵


 
小倉尚人(1944~2009)は、求道の画家として生涯を通じて内面世界を深く追求しました。
30歳頃までは展示会で高い評価を受けましたが、隠棲の画家としての道を選び、後年は作品を発表せず世間からほとんど知られなくなりました。小倉は若い頃からセザンヌやジャスパー・ジョーンズなどの影響によるすぐれた作品を制作しましたが、同時に仏画や曼荼羅を積極的に学び、独自の作風を次々に展開しました。とくに密教の宇宙観を独創的な抽象小倉尚人 曼荼羅として描いたことが注目されます。また、三十三観音図は山水の中で瞑想する観音の静寂で高貴な境地を見事に描写しています。その他、仏、菩薩像などの彩色仏画や線描の美しい羅漢図、さらに樹木、風景画などその画題は多岐にわたっています(写真は、27歳の小倉尚人

 
                 
 
    「十一面観音」 (70×28㎝)          「十六羅漢 9番 戎博迦尊者」      
    1990年 岩屋寺蔵                 (88×47cm)1999年 岩屋寺蔵      


    
    「五日市街道の欅」 (38×27㎝)
     1977年 個人蔵
 

【特別展示】2011年3月11日に石巻市で被災した「聖観音菩薩」

小倉家の菩提寺である岩屋寺は、東日本大震災で多大な被害を受けた福島県南相馬市にあります。
寺は小倉尚人の最大の支援者で、64歳の生涯をかけて描いた作品は生前発表する
ことなく、その多くをこの菩提寺に納められました。
本展は、小倉尚人という稀有な作家の軌跡と作品世界の魅力を約70点の作品を通して多くの方々の紹介する貴重な機会となるとともに、大震災の被災地への鎮魂の祈りも込められています。

                                            
                                      
                                     「聖観音菩薩」個人蔵

                                  宮城県石巻市にあり、東日本大震災
                                  から奇跡的に残った。画面下部に
                                  津波のため水没した跡が残る。


【同時開催】
東日本大震災10年 渡辺幹夫写真展 フクシマ無窮 2021-たどりて、何処へ
震災後10年を迎えるフクシマの今を追い続けてきた写真家・渡辺幹夫の記録写真を展示します。                                   
    
 

【巡回会場】
2021年3月24日(水)~4月12日(月)大阪高島屋7階グランドホール



 

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