【ニュースレター】レース応援の新しい文化を目指す草の根活動
コロナ禍でスタートした新たな取り組み
11月1日、国内最高峰の二輪車レース、全日本ロードレースの最終戦が鈴鹿サーキットで開催され、わずか3か月間弱という短い2020年シーズンが終了しました。その異例のシーズンでJSB1000クラスのチャンピオンに輝いたのは、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰選手。全8レースのうち7勝を挙げる圧倒的な強さで初の王座に就き、来シーズンはスーパーバイク世界選手権にチャレンジします。
さて、コロナ禍における変則的なレースシーズンの中、サーキットに設けられた当社のファンブースでは、今年、新たな試みがスタートしました。「ヤマハレーシングファンクラブ(YRFC)」のメンバー募集です。
遠方から観戦に訪れたYRFCメンバーのご家族に囲まれて、「まだまだ草の根的な小さな活動ですが、たくさんのヤマハオーナーの皆さんにご登録いただき手ごたえをつかんでいます」と話すのは、ヤマハ発動機販売(株)のレース普及担当、岡田紀雄さん。この日も、メンバー登録を受け付けるブースの前には、青いフラッグを持ったたくさんのヤマハ車オーナーが集まりました。
ファンクラブならではの感動体験
「ラグビーやサッカーといった団体競技では、チームを応援するという文化が根づいています。一方、モータースポーツではライダーそれぞれにファンがいて、スタンドからお気に入りのライダーに声援を送っています」と岡田さん。「でも、モータースポーツの本質は、メカニックをはじめとするピットクルーも含めたチームスポーツ。チームという単位でもぜひ応援してほしい、というのが発想のはじまり」でした。
YRFCメンバーに登録すると、来場実績に応じて応援グッズのプレゼントをはじめ、さまざまな特典が受けられます。たとえばヤマハライダーとの交流やヤマハチームのピット見学、さらにはスタート直前の緊張感あふれるスターティンググリッドツアーなど(一部抽選)、どれもファンにとってはたまらない感動体験ばかり。より深く、モータースポーツの魅力を実感していただけるプログラムが用意されています。
「たとえば、ロードレースのファンがモトクロスを観戦するきっかけにもなるかもしれないし、もっと気軽にスタンプラリー気分で来場するファンもいるかもしれない。でもスタンドでは青いフラッグが一体となってヤマハチームを応援する。この小さな活動をきっかけに、そんな光景が生まれたら嬉しいですね」
鈴鹿8時間耐久レースの中止など、感染症対策でさまざまな制約のあった2020年のレースシーズン。青いフラッグを振りながら、スタンドで思い切りヤマハチームを応援できる日が待たれています。
メカニックの仕事ぶりを間近で見られるピット見学 ※写真は昨年のファン向け活動
YRFCヤマハレーシングファンクラブ https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/owner-support/yrfc/