【ニュースレター】「憧れの職業」に就いた女性指導員、奮闘中!
「教習生が上達していく姿を見るの一番の喜び」と島津さん
教習指導員という魅力的な仕事
「どうすれば指導員になれるのですか?」
島津遥さん(写真)が意を決し、二輪車専門自動車学校「ヤマハテクニカルセンター」(静岡県)の指導員にこう尋ねたのは5年ほど前のことでした。普通二輪免許取得のために通った同校で、バイクを操る楽しさを身体いっぱいで感じながら、島津さんの心を鷲づかんだのは「教習指導員という職業」だったそうです。
「親切に指導してくれる優しさ。狭いスペースでもスムーズに切り返す運転技術。それから安全運転について熱心に語る情熱。それらのすべてをかっこいい!と感じました」と島津さん。「それで卒業する時に、『私も指導員を目指したい』と相談したところ、21歳にならないと教習指導員資格の受験ができないことがわかりました」
一旦は別の会社で働き始めたものの、夢をあきらめきれなかった島津さん。「もう一度、指導員の皆さんの仕事を間近で見たいと、今度は大型二輪免許取得という理由でこの学校に通い始めました。自分がどれほど本気なのか、それを確認したいという気持ちもありました」
「正直なところ、彼女がこれほどの固い意志を持っているとは思っていなかった」と振り返るのは、同校の吉本勇所長。「猛勉強も、猛トレーニングも必要だし、土日に休みを取ることもできない。夏は暑いし、冬は寒い。ご家族も心配するでしょう? と厳しいことばかり並べてみたのですが、それでも挑戦したいと言う。これは本物だと思いました」
こうしてヤマハテクニカルセンターの職員として採用された島津さんは、昨年12月に念願の普通二輪指導資格を取得。今年2月からは教習指導員として第一線で活躍しています。
「大切にしているのは笑顔。安全運転のためにきちんと指摘するべきことも、褒める、アドバイスするの二つをセットで伝えるように心掛けています。毎日が本当に充実しています」
現在は、大型二輪指導員資格の取得を目指して勉強中。新型コロナウイルス感染拡大の影響で計画が遅れたものの、向上心はますます高まるばかり。「先生のおかげで上達できた。ありがとう」という受講生の言葉が何よりも一番のモチベーションになっているそうです。
「先輩指導員の皆さんと較べると、まだまだできていないことが多い。ですから毎日が勉強です」と言いながら、「でも、不安を持つ若い方や女性の受講生から話しかけられやすい、また相談しやすいという点では私が一番(笑)」。「受講生に一番近い」という強みを活かしながら、今日も元気に教習コースを駆け巡っています。
島津さんは同校で歴代3人目の女性指導員
二輪免許専門の自動車学校ヤマハテクニカルセンター
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/tc/