千葉商科大学 遠隔授業の振り返りと可能性に関するFD開催報告 -- ICTツールを活用し、教育の新たな価値創出へ。
https://bit.ly/3khGM6t
有効期限:2020年9月29日(火)23:59
■遠隔授業に対する学生のコメント(参考)
[良い点]
・わかるまで何回でも資料を確認することができた。
・録画された授業は後で繰り返し視聴することができて復習に役立った。
・じっくり自分のペースで受講ができた。
・従来の通学時間を勉強時間に充てられ、有意義に時間を過ごせた。
・通学の負担がないので、天候や体調に左右されることなく遅刻や欠席を防げた。
・資料を事前にダウンロードすることで、授業日当日は通信環境に左右されず受講できた。
・チャット機能を使うなど先生に気軽にわからないことを質問できた。
[改善が望まれた点]
・通信環境が悪いと音声が乱れてしまうことがある。
・直接会えないのでコミュニケーションが取りづらい場合がある。
・ポータルサイトへのアクセスが集中して重たくなり、課題のアップロードに時間がかかる場合がある。
▼本件に関する問い合わせ先
千葉学園 経営企画部 戦略広報室
住所:千葉県市川市国府台1-3-1
TEL:047-373-9968
FAX:047-373-9969
メール:p-info@cuc.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
千葉商科大学(学長:原科幸彦)は2020年8月26日(水)、本学教員を対象とした「春学期の遠隔授業の振り返りと遠隔授業の可能性に関するFD(※1)」をWeb会議システムZoomで開催した。
同FDは、春学期に実施した遠隔授業(※2)を学生と教員の双方の視点から振り返り、ICTツールを活用して学生の能動的な学修を促す教育の方法や秋学期の遠隔授業における教育の質の向上を図ることを目的として、学生に調査したアンケート結果報告と、2人の教員が授業の実践事例、課題、評価方法、学生の声などを紹介した。
※1 FD(ファカルティ・ディベロップメント)...教員が授業内容・方法を改善し、向上させるための組織的な取り組みの総称。具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催など。
※2 遠隔授業...本学では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、学部は5月11日(月)から、大学院は5月9日(土)からすべての授業を遠隔(オンライン)にて実施した。10月から開始される秋学期授業については、ゼミナール等の一部の科目は面接授業(通学)で実施し、その他の科目は遠隔授業で実施する。
■「春学期の遠隔授業の振り返りと遠隔授業の可能性に関するFD」のポイント
<学生に実施したアンケート結果>
アンケート実施対象:本学学部1~4年生6,327人(2020年5月1日時点の学生数)
(1)「春学期遠隔授業に関するアンケート」実施期間:2020年7月13日(月)~16日(木)回答者数:4,607人
(2)「授業評価アンケート」実施期間:2020年7月20日(月)~8月16日(日) 回答数:33,848(複数回答総数)
・遠隔授業について「満足できる」「どちらかと言えば満足できる」と回答した人数が、計88.34%となり、昨年度春学期の満足度90.61%と比較しても、従来の対面授業と同様に高い満足度を得られている。
・遠隔授業の形式で一番満足度が高かったのは、「教科書または資料等に加え説明動画(オンデマンド)を提供し、その上で課題提出を求める形式。(「授業形式満足度グラフ」画像参照)
<春学期に実施した遠隔授業の事例紹介>
(1)「オンライン反転授業の試み オンデマンド/リアルタイム併用の事例として」 政策情報学部 権永詞准教授
・学習範囲や到達度が明確なスキル系科目の場合は、問題が解けるようになったという実感が重要なため、授業時間外に音声等の資料を確認し演習問題を解く事前学習をした上で、授業では解説を中心に演習問題も組み合わせる構成とした。演習問題の正答率をその場で公開し、誤りのパターンを学生と全員で確認した。また、持ち込み可の試験をオンライン上で実施。問題の解答時間を短くし、ランダムに問題が出る仕様にしたことで不正なく自力で解いた様子だった。
・テキスト等の深い読解が重要な非スキル系科目の場合は、到達度の明示が難しく、「考える」過程が重要なため、解説と自習を交互に行う構成とした。自習後の解説では、時間がきたら全員の回答が出そろう前に匿名で他の学生の回答を共有することで、理解を深め、考えを発展させることができた学生もいた。これにより、間接的な学生間コミュニケーションを生み出すことができた。
(2)「やってみた、オンライン講義」 サービス創造学部 中村聡宏専任講師
・アクティブ・ラーニング系の科目では、学生同士、顔を見ながらコミュニケーションを取ることが重要と考え、大人数で画面共有できるZoomを併用した。グループに分かれてのミーティングやファイル共有はチャットログが残るMicrosoft Teamsを使用。そのほか、授業時間外ではLINEを活用したり、スケジュール管理やアンケート実施時にはGoogleのツールを活用したりと、学生の提案により、目的に応じてアプリケーションソフトを使い分けた。
・授業内でゲストスピーカーの講義を行う場合、ゲストは大学までの移動距離がなく、拘束時間が縮まる上に国内外など所在地を問わないこともあり、招聘しやすい面があった。また、学生や複数の企業担当者との打ち合わせなども、場の設定やスケジュールの調整がしやすいといったオンラインだからこそのメリットがあった。
▼FDの資料を下記URLよりダウンロードしてご参照ください。※転載、引用の際はご連絡ください。