ギリアド・サイエンシズ 全社員及びその家族に「肝炎検査」の機会を提供
この取り組みはギリアドが社内で立ち上げたHERO(Hepatitis Elimination Regional Opportunity)プロジェクトの一環として実施するものです。HEROプロジェクトは、地域における肝臓専門医や地方自治体との連携のもと、C型慢性肝炎の撲滅を目的として、疾患の撲滅を目指していくギリアド独自の取り組みです。本年度より、特定のモデル地域においてHEROプロジェクトを進行しています。
“沈黙の臓器”とも言われる肝臓は、自覚症状が出にくく、炎症が長期化すると、肝硬変、肝癌のリスクも高まります。検査を受診せず感染を知らないまま社会に潜在する患者数は78万人、感染を知っても継続して治療を受けていない患者数は約53~120万人と推測されています2。B型、C型慢性肝炎は肝癌、肝硬変などの肝疾患から肝外疾患まで多様な病態に関与してWHOが掲げる世界の死因の上位にあります。とくに日本の肝癌の約65%はC型肝炎ウイルスの感染が原因3,4と言われており、肝癌の原因のトップとなっています。ギリアドは、いまだ治療ニーズが満たされていない領域における治療薬に取り組む企業の社会的責任として、疾病に対する社会の理解や認識をより深め、早期受診や治療のきっかけをサポートする社会づくりを目指して取り組んでおります。しかしながら、検査に対する抵抗や偏見がいまだ根強いことや無関心であることから、検査の普及が進まないことが課題となっています。今回の取り組みを通して、ギリアドではまず自社の社員や家族から検査を受けることを実現して参ります。本検査を受けるには、本人からの申し込みを必要とし、その結果が会社や健康保険組合に知られることがない仕組みとなっております。
代表取締役社長のルーク・ハーマンスは、「私たちは、共に働く方々の健康を改善する方法を常に模索しており、またウイルス性肝炎により深刻な影響を受けた方々の暮らしを向上させるべく活動を展開しています。ギリアドは、今回の活動が肝炎に対する関心と理解の向上につながり、肝炎リスクの高い方々が検査を受け、治療につながることで、長期的な健康改善につながることを願っています。」
2Tanaka J, et al. J Viral Hepat 2018:25(4): 363-372
3日本肝臓学会 企画広報委員会 編: 肝臓病の理解のために 5 肝がん, 1, 2015
4日本肝癌研究所: 第19回全国原発性肝癌追跡調査報告(2006-2007), 日本肝癌研究所事務局, 2014
なお、世界保健機関(WHO)は、2010年に世界レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7月28日を"World Hepatitis Day"(世界肝炎デー)と定め、肝炎に関する啓発活動等の実施を提唱しています。
ギリアド・サイエンシズについて
ギリアド・サイエンシズ・インクは、医療ニーズがまだ十分に満たされない分野において、革新的な治療を創出、開発、製品化するバイオファーマ企業です。会社の使命は、生命を脅かす病を抱える世界中の患者さんのために医療を向上させることです。カリフォルニア州フォスターシティーに本社を置き、世界35か国以上で事業を行っています。
ギリアド・サイエンシズ・インクの詳細については https://www.gilead.com/ をご覧ください。
ギリアド・サイエンシズ株式会社の詳細については https://www.gilead.co.jp/ をご覧ください。