【ニュースレター】グローバルにつながる「社会貢献」の輪
非接触でPCR検査を行うためのブース(タイ)
ものづくりの知見で検査ブースを試作
あらためて言うまでもなく、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人びとの暮らしに、そして社会基盤や経済活動等に大きな影響を与え続けています。世界180以上の国と地域で事業を展開する当社にも、世界各地の厳しい社会状況や、その最前線で戦う人びと、またそうした奮闘を支える拠点ごとの取り組みが連日届いています。
写真は、タイにおける当社の現地法人TYM※によるPCR検査を想定したテストブースの開発シーン。現地の病院からの要望を受け、二輪車生産現場の業務改善を専門とするKAIZEN チームがその試作にあたりました。同チームが持つ幅広いものづくりのノウハウによって完成した検査ブースは、すでに現地病院でフル稼働しています。
また、TYMでは医療従事者や全国の保健所、バンコクの総合病院等に向けて計120台の二輪車を寄付。これらの車両は、クラスター対象者や感染者を訪問する医療従事者の移動手段として使われています。
グローバルに活動情報を共有
当社では、世界中のグループ会社や従業員のさまざまな自発的な社会活動を応援し、また情報を共有しながらOne Teamでこの困難に立ち向かっていこうと、イントラネットにグローバルな情報共有サイトを開設。タグラインとして掲げた“Stay safe together.”のもと、世界各地のヤマハ発動機グループが行う地域の実情に沿った幅広い支援活動を紹介しています。
「医療従事者向けに二輪車製品を貸し出し」(スウェーデン、ドイツなど) 、「会社だけでなく、株主や従業員から寄せられた募金を市の貧しい人々に寄付」(コロンビア)、「社会から孤立し、困窮している人びとに食事の分配サービスを開始」(ブラジル)、「医療ボランティアの活動時に着用する防護服(PPE)などの購入資金をボランティア団体に寄付」(イタリア)、「感染症の影響で売れなくなった農作物の購入をサポート」(中国)、「コロナ対策専用病院の建築費の一部を寄付」(アルゼンチン)、「従業員の配偶者が働く病院にネックゲイターを寄付」(カナダ)等、さまざまな活動の情報が共有されています。
一方、国内では、当社の生産技術とリソース(試作品製造用の3Dプリンタ等)を活かして、樹脂製フェイスシールド2,000個を磐田市医師会に提供。磐田市内の小中学校に向けて除菌水の提供も開始しました。今後は、金型を起こしてフェイスシールドを増産する体制を整え、周辺地域と医療関係者に向けた提供を行う予定です。
※TYM= Thai Yamaha Motor Co. Ltd.
自社製フェイスシールドを磐田市医師会に提供
世界中のヤマハ発動機グループの活動をつなぐタグライン