新型コロナウイルスの検査試薬開発について
富士レビオは、感染症を始めとする各種検査試薬を50年以上に渡り提供しており、高感度・高精度な試薬開発に強みを持っております。また、これまでも新興・再興感染症への取り組みとして、重症急性呼吸器症候群(SARS: Severe Acute Respiratory Syndrome、2003年)およびジカ熱(ジカウイルス感染症、2007年)などの発生時には、検査試薬の研究開発を行ってまいりました※2。
このたびの検査試薬については、富士レビオの主力製品である全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルス®」シリーズおよび迅速診断キット「エスプライン®」シリーズの両プラットフォームにおいて開発を行います。遺伝子検査(PCR)と比較して、簡便に短時間で検査結果を得ることができ、また医療現場に近いところでの検査が可能となることから、早期治療に貢献することが期待されます。
※1 令和2年2月19日 AMEDホームページ発表:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の研究開発課題について
※2 SARSについては研究成果を論文で発表しています。J Clin Lab Anal. 2005;19(4):150-159, Kogaki H他 Novel rapid immunochromatographic test based on an enzyme immunoassay for detecting nucleocapsid antigen in SARS-associated coronavirus.