東京大学 × 国立音楽大学 -- オーケストラを用いたヒューマンアンドロイドによる演奏表現の共同研究が始動

東京大学

国立音楽大学と東京大学は、実際のオーケストラを用いて「オルタ 3」による演奏表現に関する共同研究を開始し、創発的アートの創造を目指します。 つきましては本件に関し、下記のとおり記者発表を行いますので、取材および記事掲載をお願いいたしたく、ご案内申し上げます。 1.会見日時  2020年1月11日(土)14:00~15:00 2.会見場所  国立音楽大学 新1号館142室(オーケストラスタジオ)(別紙参照)  (東京都立川市柏町5-5-1) 3.出席者  池上 高志(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 教授)  渋谷 慶一郎(音楽家)  板倉 康明(国立音楽大学 音楽学部演奏・創作学科作曲専修 客員教授)  今井 慎太郎(国立音楽大学音楽学部演奏・創作学科コンピュータ音楽専修 准教授) 4.発表のポイント  国立音楽大学と東京大学は、実際のオーケストラを用いてヒューマンアンドロイド「オルタ 3」による演奏表現に関する共同研究を開始し、創発的アートの創造を目指します。  これまでのヒューマンアンドロイド研究を通じた「生命らしさ」の追求に、音楽を媒介とした双方向のコミュニケーションを加え、音声処理や動作の研究といった枠を超えた「人間らしさ」「芸術とは何か」を探求します。  多くの演奏家が継続的に参加する研究の場が整った意義は大きく、本研究を通して、指揮そのものの意味や人間が行う芸術活動の本質に迫ります。 5.発表概要  東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 池上 高志教授が大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 石黒 浩教授のアンドロイドに自発運動プログラムを組み込み、渋谷 慶一郎氏作曲のアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を2018年7月22日、人工生命国際学会「ALIFE2018」パブリック・プログラムとして日本科学未来館で上演、続く2019年2月28日には新国立劇場での記者会見でオーケストラを指揮して演奏を披露し、話題を呼びました。  国立音楽大学 音楽学部演奏・創作学科作曲専修 板倉康明客員教授は、そのリハーサルにおいて音楽的監修、オーケストラを合奏体として機能させる役割を担っていました。オーケストラは、指揮者のさまざまな動きや指示に対しての解釈が個人によって異なっている演奏者の集合である合奏体ですが、「オルタ3」の動きをより洗練させていくためには実際にオーケストラを使用して「オルタ3」と合奏体の関わり方を継続して研究・実験していく必要性を痛感し本共同研究を開始するに至りました。  同時に、国立音楽大学 音楽学部演奏・創作学科コンピュータ音楽専修 今井慎太郎准教授の協力も仰ぎ、「オルタ3」の音声認識プログラムの構築を開始。今後、池上研究室における動きのプログラムと関連させるための研究を行ってまいります。  実際にオーケストラを用いての同種の実験はプログラミングを担う東京大学、演奏をする国立音楽大学の両者が揃って初めて実現できることであり、実験結果を基に、未来のアートを占うこととなります。 ▼本件に関する問い合わせ先 国立音楽大学 広報センター 野崎 詩織、松沼 康一 TEL:042-535-9500 FAX:042-535-7831 メール:pr@kunitachi.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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