【東芝】東芝グループ「2019年度技術戦略説明会」の開催について
世界有数のサイバー・フィジカル・システムテクノロジー企業の実現に向けて
当社グループは、本日、「2019年度技術戦略説明会」を開催し、世界有数のサイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業の実現を目指す技術戦略を発表しました。CPSは、実世界(フィジカル)におけるデータを収集し、サイバー世界でデジタル技術などを用いて分析したり、活用しやすい情報や知識とし、それをフィジカル側にフィードバックすることで、付加価値を創造する仕組みです。
本説明会では、CPSを実現する当社グループの差異化技術を、交通、エネルギー、製造・物流、先端分野に分類し、当社独自のAI・IoT技術や、再生可能エネルギー関連技術、新規成長事業に位置付けているリチウムイオン二次電池SCiB™、パワーエレクトロニクス、精密医療等を紹介しました。
当社グループは、2019年度から2023年度の5年間で、総額9,300億円の研究開発投資を計画しています。これまで製造業としてフィジカル分野で培ってきた、顧客との接点を含む経験・実績と、サイバー技術における強さを融合し、世界有数のCPSテクノロジー企業となることを目指します。
<パネル・デモ展示の内容>
1.交通
・鉄道車両向けリモートモニタリングサービス
-機関車・車両電気品メーカとしてお客様が抱えるメンテナンス課題を改善
・東京メトロ丸の内線2000系 ALL-SiC鉄道駆動システム
-ALL-SiC、PMSM、SCiBTMを使用環境に応じて構成するシステム開発力
・次世代ゲート駆動回路技術
-再エネ普及に貢献するパワエレ機器の低損失・高信頼性化
・次世代パワエレ:回路制御インテリジェント化
-高圧回路の常時監視でパワー半導体の最適駆動とシステムを高信頼化
・映像認識AI技術
-定常時から災害時まで多様な状況で素早く正確にモニタリング
・AI技術搭載 画像認識プロセッサー ViscontiTM5
-AI技術を搭載、高度な認識を高速・低消費電力で実現
2.エネルギー
・電力プラント向けIoTソリューション
-豊富な実績データ・ノウハウ×IoTで多様なニーズに応えるサービスを提供
・太陽光発電量予測技術
-気象予測、PV工学モデル、機械学習を組合せて、高精度な予測を実現
・Power to Chemicals(P2C)
-CO2を余剰電力で化学品や燃料の原料に変換
・SCiBTM
-高容量化とサービス化によりSCiBTMを産業分野を中心に拡張
・電池寿命診断技術
-電池寿命を診断し、最後まで電池を有効に使い切る
・高効率/低コスト タンデム太陽電池
-透明Cu2O太陽電池とSi太陽電池を積層、高効率と低コストを両立
3.製造・物流
・ものづくりIoTクラウドサービス Meister ManufactXTM
-ものづくりの知見と最新のIoT技術で、ものづくりのバリューチェーンをデジタル変革
・歩留解析支援システム
-めったに起きない不良も見逃さずに発見し、不良原因を素早く把握
・スポット溶接検査ロボット
-スポット溶接の非破壊検査の自動化を実現
・物流システムソリューション:ロボット
-知能化ロボットにより、「はやく」「緻密に」「やさしく」を実現
4.先端
・生活習慣病リスク予測AI+糖尿病性腎症重症化予防
-複数年の高品位ビッグデータを活用した高精度AIを実現
・マイクロRNAを用いたがん検診技術
-健康診断の血液検査だけで、がんの超早期発見が可能
・シミュレーテッド分岐マシン
-組合せ最適化問題を 世界最高の速度/規模で解く
・シミュレーテッド分岐マシンの応用例:フィンテック
-アルゴリズムの高速性を活かし 世界最速の自動金融取引システムを実現
・音声自動字幕システム
-話し言葉を見やすい形で素早く字幕化