『アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)2019』、新しい血液ベースの敗血症検査の手法を提供するAcumen Research Labsが優勝
アジアのテクノロジーベンチャーが柏の葉でビジネスモデルを競い合う
https://aea.events/j/aea2019_winners/アジア圏の14の国と地域から選出された注目のテクノロジーベンチャー企業27社が参加した「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(以下:AEA)2019」が、柏の葉エリア(千葉県柏市)にて2019年10月30日(水)~11月1日(金)に開催されました。 本アワードは、事業の革新性/経済的・社会的影響力、事業の実行力、日本企業との連携の可能性(※海外企業の場合)などから審査され、今年は、敗血症を特定するmRNAバイオマーカーを使った新しい血液ベースの敗血症宿主反応試験であるAcuSeptTMを開発した、シンガポールのAcumen Research Labsが優勝しました。
2012年の初開催以降、累計でアジア15の国と地域から154社のテクノロジーベンチャーが参加するなど、AEAはアジアの若き企業家にとって社会課題解決に繋がるビジネスアイデアを競い合い、披露するショーケースとなっています。ファイナルセッションに進出した6社は3社がAI/IoT分野、3社がメディカル/ヘルスケア分野におけるイノベーションに取り組む企業となりました。入賞した企業含め、今回参加したベンチャーと日本企業との協業や柏の葉エリアでの実証実験などが今後期待されます。なお、AEA2017で柏の葉賞を受賞したゲノムクリニックは既に柏の葉エリアでサービス提供を開始しており、AEA2018で3位/柏の葉賞を受賞したヒラソル・エナジー株式会社も柏の葉エリアにて2020年1月からサービス提供を開始することを決定しました。
また、今年は各国の参加ベンチャーに「柏の葉スマートシティツアー」を通して最先端の知が集結する柏の葉エリアの魅力を感じていただくとともに、日本企業にも多くご参加いただいた「マッチングセッション」では、参加ベンチャーの日本での事業展開に向けてのネットワーキングの機会が提供されました。さらに、今年からは参加ベンチャーに向けて柏の葉エリアを実証実験フィールドとして提供するなどの新産業創造に向けた支援も進めていきます。
今年は国内外多くの企業から協賛をいただき、例年以上に充実したプログラムと参加ベンチャーのサポートを実現することができました。
今後もAEAは、柏の葉エリアからアジアのイノベーション創造におけるエコシステム構築を目指し、進化していきます。
■今年の受賞企業一覧
優勝
Acumen Research Labs (シンガポール)/代表者:ONG SIEW HWA /新しい血液ベースの敗血症検査の手法を確立
準優勝
BioCheetah Pte Ltd(シンガポール)/代表者:LEE KIAN CHUNG/独自のバイオマーカーおよび抗体検出に基づき、膀胱癌診断アプリケーションを開発
第3位
Cavli Wireless(インド)/代表者:JOHN MATHEW/Cavli Hubble と呼ばれるプラットフォーム上に接続性、アプリ処理、データ管理が集約されたIoTモジュールを設計・製造
マイクロソフト賞
System Stone Company Limited(タイ)/代表者: SITTIKORN NUALROD/Industry4.0のトレンドに沿った機械の維持管理ソフトをモバイルのアプリで開発
ライフサイエンス賞
BioCheetah Pte Ltd(シンガポール)/代表者:LEE KIAN CHUNG/独自のバイオマーカーおよび抗体検出に基づき、膀胱癌診断アプリケーションを開発
日本ベンチャー学会賞
Acumen Research Labs (シンガポール)/代表者:ONG SIEW HWA /新しい血液ベースの敗血症検査の手法を確立
IP Bridge賞
Cavli Wireless(インド)/代表者:JOHN MATHEW/Cavli Hubble と呼ばれるプラットフォーム上に接続性、アプリ処理、データ管理が集約されたIoTモジュールを設計・製造
オーディエンス賞
System Stone Company Limited(タイ)/代表者: SITTIKORN NUALROD/Industry4.0のトレンドに沿った機械の維持管理ソフトをモバイルのアプリで開発
<各賞の内容>
・優勝:賞金300万円
・準優勝:賞金100万円
・第3位:賞金50万円
・マイクロソフト賞:Azure 無償利用枠、および、技術メンタリング
※Azure無償利用枠利用期間は開始から最大3カ月間で、2020年5月31日までの利用といたします。
・ライフサイエンス賞:
1.LINK-J会員権1年間分無料
2.受賞企業来日時サポート、Webによる来日告知、1on1 mtg設定支援、場合によってはレセプション開催など
3.BIOCOM主催グローバルパートナリングカンファランスに招待
※LINK-J:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン。ライフサイエンス領域において人的交流・技術交流を促進し、シーズやアイデアの事業化を支援することで、新産業創造のエコシステム構築を目指している。
・日本ベンチャー学会賞:賞金5万円
※日本ベンチャー学会より、問題解決が最もチャレンジングで、アントレプレナーシップ(企業家精神) に満ちたチームに対し授与されます。
・IP Bridge賞:
超高齢化社会に貢献し、提供プロダクトが日本における実装可能性を秘めているベンチャーに対し、(株)IP Bridgeによる知財支援(2019年末までに最大3回)、および海外PR支援(海外イベントでの技術紹介等、諸条件をクリアし双方合意した上でのオプション)のサービスが贈られます。
・オーディエンス賞:ファイナルセッション参加オーディエンスによる投票で決定
協賛・後援企業一覧
<協賛>(五十音順)
特別協賛:
株式会社日本経済新聞社、日本マイクロソフト株式会社
プラチナスポンサー:
グリーンホスピタルサプライ株式会社、グローバル・ブレイン株式会社、凸版印刷株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社日立製作所
ゴールドスポンサー:
Ananda Development Public Company Limited、Innospace、株式会社大林組、鹿島建設株式会社、キリンホールディングス株式会社、小松マテーレ株式会社、清水建設株式会社、EY新日本有限責任監査法人、大成建設株式会社、株式会社電通、株式会社日建設計、前田建設工業株式会社、三井共同建設コンサルタント株式会社、光井純&アソシエーツ建築設計事務所、三井不動産レジデンシャル株式会社、三井ホーム株式会社
シルバースポンサー:
株式会社IP Bridge、柏の葉T-SITE、株式会社鴻池組、ZGF アーキテクツ、大和ハウス工業株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC) 、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)、合同会社みらか中央研究所、森・濱田松本法律事務所
<後援>経済産業省、文部科学省、内閣府、千葉県、柏市、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、一般社団法人日本経済団体連合会、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)、一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)、公益財団法人ちば国際コンベンションビューロー、政策研究大学院大学(GRIPS)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人日本能率協会(JMA)、日本ライセンス協会、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)、インド大使館、ニュージーランド貿易経済促進庁、駐日ロシア連邦通商代表部、シンガポール共和国大使館商務部(シンガポール企業庁)、University of Sydney、PSG College of Technology, Science & Technology Entrepreneurial Park、Kyungpook National University、Putra Business School、Skolkovo Foundation、NUS Enterprise、Graduate Institute of Technology, Innovation & Intellectual Property Management, National Chengchi University、Innovation Driven Entrepreneurship Center, University of the Thai Chamber of Commerce、Foreign Trade University
共催企業・団体一覧
<三井不動産株式会社>[WEB]柏の葉スマートシティ https://www.kashiwanoha-smartcity.com/
三井不動産は、千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅周辺エリアにおいて、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3つのテーマのもと、柏の葉スマートシティ事業を進めています。新産業創造においては、まち全体を実証フィールドとし、多世代・多分野・多国籍の人々がつながる新たな産業創造を目指しています。三井不動産および柏の葉スマートシティでは、2012年の立ち上げ時からAEAを支援しており、柏の葉エリアを舞台にアジアのベンチャー企業や大手企業・起業支援者が集まるイノベーション創造のエコシステム構築を進めてまいります。
<国立大学法人東京大学産学協創推進本部>[WEB]https://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/
東京大学産学協創推進本部は、東京大学のオリジナルな研究成果を活用し、インパクトの高いイノベーションを実現すべく、知的財産の権利化、管理・活用、起業・事業化に係る支援を行っています。具体的には、研究者・学生向けの起業相談、ベンチャー企業向けのインキュベーション施設の運営・管理事業、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社や株式会社東京大学エッジキャピタルを通した大学発ベンチャー企業への資金提供などを行っています。また、「東京大学アントレプレナープラザ」「東京大学アントレプレナーラボ」等のインキュベーション施設の運営を手掛け、更には「東京大学アントレプレナー道場」「EDGE-NEXT」「本郷テックガレージ」「FoundX」などのアントレプレナー育成教育プログラムを運営しています。本アワードを通じて、グローバルな視点に立ってさらなる起業文化・アントレプレナーシップの醸成を進めてまいります。
<一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ>[WEB]https://tepweb.jp/
TXアントレプレナーパートナーズは、つくばエクスプレス沿線を中心に起業家やベンチャー企業の支援活動を行う組織で、地域の大学、研究機関、行政、民間企業、個人支援者が連携して、持続可能なベンチャー支援のネットワーク構築を進めています。起業家が自国・地域内に留まらずアジアや世界に視野を広げる機会として本アワードを開催し、日本をはじめアジアの創業育成環境をより一層醸成していきます。
<日本ベンチャー学会>[WEB]http://www.venture-ac.ne.jp/
日本ベンチャー学会は、新産業創出にむけて、ベンチャー企業および一般企業における企業活動等について理論・実証・実践に関する研修を行うとともに、産学協同の推進および企業家活動の支援に寄与することを目的とします。単なる研究者だけの集まりではなく、大手企業、ベンチャー企業、行政関係者など多様な人々のネットワークを形成しながら、「思考する学会」であると同時に「行動する学会」としての機能を高め、イノベーションの創出を担う企業家活動やベンチャーに関わる社会的なプラットフォームとなることを目指しております。