白鴎大学教育学部が8月7日に農民美術作家を招いて講習を実施 -- 学生が「こっぱ人形」制作を体験

白鴎大学

白鴎大学(栃木県小山市/学長:奥島孝康)教育学部は8月7日(水)、農民美術作家の徳武忠造氏(長野県農民美術連合会会長)による「こっぱ人形初心者講習会」を開催。当日は、教育学部の学生18名が受講し、講習を経て各自1体の人形を制作する。完成した作品は今秋、上田市立美術館(長野県上田市)に展示される予定になっている。  「こっぱ人形」は、長野県上田市を発祥とする「農民美術運動」(※)の中で作られた小さな木彫りの人形。近年、そのかわいらしさや素朴さから注目を集めている。  大正から戦前までは、農閑期の生業を得ることを目的とした農民美術の講習会が全国100カ所余りで開催され、上田から各地に講師が出向いた。しかし現在では、長野県内での講習会が再興しているものの、県外で開催されることはほとんどない。  こうした中、白鴎大学教育学部は8月7日(水)に、上田市から農民美術作家の徳武忠造氏(長野県農民美術連合会会長)を招き、「こっぱ人形初心者講習会」を開催。江戸時代、結城紬の生産において上田紬との関係性があったということから、今回は両者に縁のある養蚕に関する人形を制作する。  この講習会は、教育哲学や子どもの人間学を専門とする教育学部の有馬知江美教授が企画し、白鴎大学教育科学研究所研究助成金を受けて行われるもの。講習を受けて、参加者全員が「こっぱ人形」を実際に制作する。同時に有馬教授は、その制作過程において制作者にどのような精神陶冶がなされたかを検証。教師や保育者をめざす学生が、人形制作を通して自分を見つめ直す契機とする。  農民美術運動の誕生から100年の今年、長野県外で講習会が開催されることは歴史的に意義が大きいと考えられる。また、両者に縁のある題材の人形を通して、上田市と小山市の人的交流が再び活性化することも期待される。概要は下記の通り。 ◆「こっぱ人形初心者講習会」概要 【日 時】8月7日(水)9:30~16:30 【場 所】  白鴎大学 大行寺キャンパス 1号館1階美術室  (〒323-8585栃木県小山市大行寺1117) 【講 師】 徳武忠造氏(長野県農民美術連合会会長) (※)農民美術運動  洋画家・版画家の山本鼎が中心となって興した運動。1919(大正8)年に長野県の旧神川村(現上田市)で農民らを相手に講習会を開いたのが始まりとされる。農閑期を利用して絵画や木彫、染色などの美術工芸品を製作し、販売した売り上げを農家の副収入に充てた。 ▼本件に関する問い合わせ先  白鴎大学教育学部 有馬知江美研究室  TEL: 0285-22-8900(代)   E-mail: arima@fc.hakuoh.ac.jp ▼本件取材等に関する問い合わせ先  白鴎大学 広報課  〒323-8586 栃木県小山市駅東通り2-2-2  TEL: 0285-20-8117(直通)  FAX: 0285-22-8901 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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