治療における『予測実現性の向上』・『適応症例の拡大』・『利便性の向上』を実現
透明なマウスピース装置(アライナー)による矯正歯科治療「インビザライン・システム」を提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社(東京都目黒区、代表取締役:福村敏夫)は、2011年5月16日(月)、「インビザライン・システム」の機能・アプリケーションを向上させた「インビザラインG3」を日本国内に導入します。
「インビザラインG3」は、「インビザライン・システム」の次世代版としてデザイン・開発された新機能およびアプリケーションの総称です。『予測実現性の向上』・『適応症例の拡大』・『利便性の向上』の3つを柱に、特定の歯牙移動(回転・挺出・トルク等)を実現する「スマートフォース」機能の拡大や、「クラスⅡ」・「クラスⅢ」症例の治療に適応する「プレシジョンカット」の新機能など、様々な改良が施されています。
2010年10月に全世界に先駆けて北米で導入されており、「インビザライン・システム」による治療を行う矯正歯科医から高い評価を受けています。
<予測実現性の向上>
◇「スマートフォース」機能の適用範囲拡大
「インビザライン・システム」には、特定の歯に対して特殊な移動(回転・挺出・トルク等)を実現するために「スマートフォース」機能が備えられています。「スマートフォース」機能は、歯の表面に設置する「最適アタッチメント」とアライナーの形状を加工する「パワーリッジ」の2つがあり、今回の「インビザラインG3」の導入によってそれぞれの適用範囲が拡大します。
※回転:歯の縦軸を中心とした回転移動、挺出:歯の上下方向の移動、トルク:前歯の傾き(前後)の移動
―「最適アタッチメント」の適用範囲拡大
犬歯のみの適用であった回転用の「最適アタッチメント」を小臼歯にも設置可能となります。
―「パワーリッジ」の適用範囲拡大
上顎切歯唇側面のみの適用であったリンガルルートトルクを補助する「パワーリッジ」を下顎切歯にも適用可能となります。更に、上顎切歯のリンガルルートトルクを加えながらの後方移動時には、舌側面(切端寄り)にもパワーリッジが自動的に組み込まれます。
※リンガルルートトルク:前歯の歯根を舌側方向に動かすことによる傾きの移動
◇歯牙移動の難易度評価
歯牙移動をシミュレーションする「クリンチェック」の画面上で、回転・挺出・A-P改善の3つの移動に対して、アライナー単独では難易度の高い移動を識別し表示します。
※A-P改善:上下顎の前後的位置関係の改善
<適応症例の拡大>
上下顎の位置関係に前後のズレがあり、顎間ゴムの使用頻度の高い「クラスⅡ」・「クラスⅢ」症例に対して、効果的に治療を行うために以下の機能を追加しています。
◇「プレシジョンカット」
顎間ゴムを直接アライナーに掛けるフック、および歯面に顎間ゴム用ボタンを設置する場合のためのカットを、あらかじめアライナーに形成します。
◇「パッシブアライナー」
上下顎のアライナー段階数(治療期間)が異なる場合に、段階数の少ない顎に対して歯の移動が組み込まれていない「パッシブアライナー」を用意することで、上下顎のアライナー数を一致させて顎間ゴムによる治療を効果的に行うことが可能となります。
<利便性の向上>
◇「クリンチェックver. 3.1」
歯牙移動をシミュレーションする「クリンチェック」のバージョンが3.1となり、治療計画の確認・修正において、効率性・操作性が一層向上します。なかでも、「最適アタッチメント」設置に関する利便性が大幅に向上され、ドラッグ&ドロップ操作で簡単に選択・設定できるようになります。
◇「インビザライン・ドクターサイト」
矯正歯科医が「インビザライン・システム」による治療をオンラインで管理できる「VIPサイト(Virtual Invisalign PracticeSite)」が、新たに「インビザライン・ドクターサイト」として導入されます。インターフェースも一新され、表示する患者関連情報の種類が増え、今まで以上に症例管理が容易になります。また、オンラインでの処方「オンライン治療計画フォーム」も、より入力しやすい形式に改められます。
(本プレスリリースは5月16日に報道関係者向けに配布された資料の再アップロードです)
<お問い合わせ先>
アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社 カスタマーケア
TEL:0120-944-187(平日10:00~17:00)
E-mail:info-japan@aligntech.com