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酪農学園大学(北海道江別市)は3月1日にオリジナルワイン2018の完成報告会をホテルエミシア札幌で開催した。当日は、同大と包括連携協定を結びワインの製造・販売に協力している北海道ワイン株式会社をはじめ、関係者や報道記者などおよそ60人が出席。製造に関わった学生たちの活動報告やワインの試飲を行った。同ワインは1,000本限定、卒業生や親族を含む同大関係者向けに販売している。
酪農学園大学では2016年4月から「酪農学園大学オリジナルワインプロジェクト(ROWP)」を展開。農食環境学群食と健康学類の阿部茂教授、石井智美教授、山口昭弘教授が酒類製造免許を取得し、学内に植栽されていたブドウ苗(キャンベル・アーリ)を利用してオリジナルワインの製造を開始した。2017年に包括連携協定を締結した北海道ワイン株式会社の指導の下、学生が中心となって剪定や農薬散布などブドウ苗の管理を行っている。
報告会当日は、食と健康学類の竹田保之学類長開会挨拶の後、北海道ワイン株式会社営業部次長の中澤中氏が来賓の挨拶をし、同大の竹花一成学長が乾杯の音頭をとった。
2018年はキャンベル・アーリ開花期の多雨の影響で、収穫量は約5kgと前年の1/4程度にとどまった。しかし、一粒あたりの凝縮度が高い上質なブドウが収穫でき、ワインとしては格別な仕上がりになったという。
学生たちの活動は年々規模が拡大しており、今年度はラベルの文字やイラストを学生のオリジナルデザインへと一新したほか、同大OBで北海道砂川市に農園を持つ高橋祥二さんのヴィンヤード(ブドウ畑)でも活動した。
ラベルデザインを担当した西村有未さん(食と健康学類1年)は、「酪農学園大学を代表するホルスタインや、私たちROWP(ロープ)とかけて綱とブドウの枝葉を描きました。またROWPのロゴは、ブドウ畑の土壌、地形、気候等の特徴を示すテロワールを意識したデザインとし、私たちのワインが有名になってほしいという想いから、ブドウの房を王冠にしました」とデザインについて話している。
ヴィンヤードの共同管理に携わった杉田倖大さん(食と健康学類4年)は「4月から5月にかけては、雪がまだ残る中でしたがブドウ棚の作成、ブドウ苗の結束、釘打ちを行い、6月には芽かき、雑草刈り、添え木立てを実施。7月から8月にかけては番線への設置や結束作業などを進めました。この頃から房がだんだんと大きく立派なブドウが育っていきました。来年度は昨年度の経験を活かし、新体制となって、より良いワインを造れるよう豊沼ヴィンヤードでの活動にも全力で取り組みます」と意気込みを語った。
ROWPの学生代表・高橋宗一郎さん(酪農学研究科博士課程1年)は、「率先してかかわっていくよりも、2019年度は後任づくりの気持ちで取り組みました。1年生の働きが頼もしく、私はサポートを中心にかかわりました。このワイン自体は、大学で生産したブドウは割合として少ないので、ブドウの割合を増やしていきたい。また惰性で、ただ続いていくのではなくて、学生らしく、異なる品種を植えてみることや赤ワイン、樽に入れてみるなどに挑戦していってほしいと思います」と、プロジェクトの今後や後輩たちへのメッセージも寄せていた。
また同大では、「4月からROWPを正式な課外活動団体(サークル)として、さまざまな学部・学年の学生が関われるような組織づくりをしていくとともに、学内で栽培されたブドウを100%使ったオリジナルワインの醸造を目指す」としている。
●2018酪農学園大学ワイン完成報告会を開催
https://www.rakuno.ac.jp/article-62176.html
(参考)酪農学園大学オリジナルワイン2018が完成 -- 大学関係者限定で1,000本を販売(2019.01.17)
https://www.u-presscenter.jp/2019/01/post-40790.html
▼本件に関する問い合わせ先
酪農学園大学入試広報センター広報課
TEL:011-388-4158
FAX:koho@rakuno.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/