[NAMM 2019] IK Multimedia、AXE I/Oを発表。ギターに必要な仕様を考え抜いて作られたプレミアム・オーディオ・インターフェース 。
入力インピーダンスを調整可能なZ-TONE、リアンプ対応アンプ・アウトなど、ギターについて真剣に考えられた初めてのUSBオーディオ・インターフェース。
IK Multimedia(イタリア・モデナ)は、ギターのレコーディングに必要な仕様を考え抜いて作られた、2 IN/5 OUT、24-bit/192kHz対応のUSBオーディオ・インターフェース AXE I/Oを発表しました。
市場にあふれるオーディオ・インターフェースは、ギターについて真剣に考えているだろうか? AXE I/Oは、そんな問題意識から開発されたプレミアム・オーディオ・インターフェースです。
一般的なHi-Zスイッチを超え、入力インピーダンスを連続的に調整可能とすることで、マッチングの不適合による音痩せ、こもりを回避しながら最高のトーンを引き出すZ-Tone™技術。アクティブ/パッシブそれぞれにて最適な回路構成を選択するピックアップ・セレクタ。絶妙な倍音により柔らかく、温かいサウンドを生み出すディスクリートJFETと、透明で、正確なサウンドを伝えるPUREの2モード。リアンプに最適なHi-Z AMPアウト。117 dBを超えるダイナミック・レンジ、周波数特性3Hz - 32 kHz、透明なクラスAマイク・プリアンプなど、価格を超えた24bit/192kHz対応インターフェースとしての基本性能の高さ。
そして、AmpliTube 4 Deluxe、T-RackS ONEなど、総額で1,000ユーロ(約12万円)を超える価値のバンドル・ソフトウェア。AXE I/Oがあれば、ギターの録音、リアンプからミックス、マスタリングまで、極上のギター・トーンで最高の作品を仕上げることができます。
## 入力インピーダンスまで調整可能なZ-TONE™
2002年に最初のAmpliTubeをリリースして以来、ギター、アンプ、レコーディングの可能性について研究し続けてきたIK Multimedia。その過程にて、世の中のギター、ピックアップはさまざまであり、インピーダンスの不適合により音痩せやこもりが発生するにもかかわらず、市場にあるオーディオ・インターフェースにはなぜ一律のHi-Z入力しか実装されていないのかという疑問に突き当たりました。そこで開発されたのが、特許出願中のZ-TONE™サーキットです。接続されたギター、ピックアップ、欲しいサウンド・キャラクターに合わせて、入力インピーダンスを2.2kオーム(BOLD)から1Mオーム(SHARP)の間で、連続的に調整することができます。Z-TONEノブを回すだけで、太いサウンド、シャープで切れ味の良い音など楽曲により求められるギター・トーンを探り当てることができるので、録音後にEQで試行錯誤する時間を大幅に節約することができるでしょう。
## 倍音の味わい豊かなJFETと、PURE回路を用意
AXE I/Oの楽器用プリアンプには、わずかな倍音付加により柔らかく、温かいサウンドを生み出すディスクリートJFETと、完全に透明で、正確なサウンドをを伝えるPUREの、2モードが用意されています。ともに117 dBのダイナミック・レンジ、3 Hz – 32kHzの周波数特性でのレコーディングが可能です。他のインターフェースのように20 Hz以下、20 kHz以上がカットオフされることもなく、ディープな低域から可聴域外の高域、瞬間のトランジエント・アタック音まで、楽器のサウンドを余すところなくとらえることができます。
## ピックアップの種別に応じて、最適なモードを選択可能
一口にギターいっても、パッシブ・ピックアップとアクティブ・ピックアップでは、プリアンプに求められる仕様は異なります。AXE I/Oには、パッシブ・ピックアップからの入力を最高のトーンで増幅するPASSIVEと、アクティブ・ピックアップ接続時に不要な回路をバイパスしてより透明な入力を可能にするACTIVEと、2つのモードが用意されているので、お使いのギターにより最適な入力をお選びいただけます。
## AXE I/O一台で、リアンプにも対応
アンプとストンプのサウンドを決めてギターをレコーディングした後、ミックス段階でアンプ、ストンプのサウンドを再調整したくなることはよくあることです。そこで、クリーンなギター音もレコーディングしておき、そのトラックをミックス時にアンプ、ストンプで再度処理するリアンプ処理を行う人が増えていますが、その場合、ラインアウトを再度アンプ、ストンプ入力用のHi-Zに戻すリバースDIボックス、ハム・ノイズを防ぐためのグラウンド・ループ・インタラプタが必要となり、レコーディング時、リアンプ時にその都度すべての接続の抜き差ししなければなりませんでした。
AXE I/Oを使用したリアンプは簡単です。INPUT 1からZ-TONE™サーキットを通して入力されたクリーン・トーンのギターをそのままレコーディングしてください。そして、AMP OUTからストンプボックス、アンプを接続し、アンプ前に設置したマイクロフォンをバックパネルのINPUT 2に接続すれば、レコーディング・モニター時、リアンプ時とも、接続を差し替える必要はありません。AXE I/O Control PanelソフトウェアではAMP OUTのグランド・リフトも選択できるので、アンプ接続時のグランド・ループもクリックひとつで回避することができます。
## ピュアで透明なマイク・プリアンプ
マイクを使用したレコーディングにおいても、AXE I/Oの透明なクラスAマイクロフォン・プリアンプが真価を発揮します。超低ノイズフロアを実現した設計により、ダイナミック・レンジは116 dBを誇り、ささやくような繊細なボーカルから大音量のギター・アンプまで、5 Hz - 32 kHz ± 0.5 dB (at 96 kHz) とワイドかつフラットな周波数特性にて収録可能です。24-bit、192kHz対応の高品位なAD/DAコンバータ、超低ジッター・クロックの高品位なアシンクロナスUSBオーディオ・インターフェースとしても、価格を超えた品質を実感していただけるでしょう。
## ゼロ・レイテンシー・モニターなど、うれしい仕様を満載
AXE I/Oには、フロント・パネルの楽器対応入力の他、バック・パネルには標準/XLR端子対応のコンボ入力が2チャンネル分用意されています。アウトプットはバランス・アウト2チャンネルを含む4アウトとヘッドフォン・アウトが用意され、Monitorノブにてゼロ・レイテンシーのダイレクト・モニターとDAW経由の音をミックス可能です。PRESETノブを使えば、AmpliTubeのプリセットを素早く簡単にスクロール、選択、ロードすることが可能です。チューナーも搭載されていますので、テイク間のチューニングも容易です。バック・パネルにはコントローラー入力が2つあり、エクスプレッション・ペダルやシングル / ダブル・スイッチを接続してAmpliTubeなどのソフトウェアのリアルタイム・コントロールが可能です。MIDI IN/OUT端子も用意されており、iRig Stomp I/O、MIDIフロア・コントローラー、キーボード、音源なども接続できます。
## 専用のControl Panelソフトウェアを用意
AXE I/Oの登録ユーザーには、Mac/Windows対応のAXE I/O Control Panelソフトウェアが無償で提供されます。AXE I/O Control PanelのINTERFACE画面では、各インプット、アウトプットのレベル、ミュート、AMP OUTのグランド・リフトなどを、画面上で確認、選択できます。CONTROLLER画面では、PRESETノブと2つのコントローラー入力に接続されたペダルのふるまい(ノブの相対/絶対値、スイッチのラッチ/アンラッチ等)、MIDIチャンネル、CC番号、CC最小/最大値などの設定を行えます。AXE I/Oソフトウェアをインストールするとドライバもインストールされるので、Mac、Windowsとも、接続するだけですぐにCore Audio、ASIO対応インターフェースとしてお使いいただけます。
## 総額1,000ユーロ以上の、バンドル・ソフトウェア
AXE I/Oには、140機種を超えるギター&ベース・アンプ、キャビネット、ストンプ・エフェクト、マイク・モデルを収録したAmpliTube 4 Deluxe、ヴィンテージ・アウトボードをモデルにしたコンプレッサー、リミッターから人気の統合プロセッサーONEまで含む10種類のT-RackS 5 Singles、音楽制作/パフォーマンス対応DAWのAbleton Live 10 Liteと、総額1,000ユーロ(約12万円)以上に相当するソフトウェア、プラグインがバンドルされており、買ったその日からすぐにレコーディング、ミックス、マスタリングをお楽しみいただけます。
## 価格(税別)と購入方法
AXE I/Oは、全国のIK Multimedia正規販売代理店にてお買い求めいただけます。
- 価格:オープンプライス(税別市場想定価格45,000円前後)
- 国内発売時期:2019年1月末予定
## 製品情報
https://www.ikmultimedia.com/axeio
## ビデオ
https://www.ikmultimedia.com/axeio/video
## 画像
https://www.ikmultimedia.com/products/axeio/index.php?p=images
IK Multimediaについて
https://www.ikmultimedia.com/about-us
世界の報道
https://www.ikmultimedia.com/about-us/in_the_media/