AI/IoTのまちづくりが進む柏の葉キャンパスで開催された「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2018」、スマートカートの企画・開発を提供するIMAGR LTDが優勝
今年で第7回目を迎える「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2018(以下:AEA2018)」は柏の葉キャンパス(千葉県柏市)にて、2018年10月31日(水)~11月2日(金)の3日間にわたり開催されました。アジアを中心に13の国・地域から選出された、AI/IoTまたはメディカル/ヘルスケアの技術系ベンチャー20社が、事業の革新性、経済的・社会的影響力、事業の実行力、日本の大企業との連携の可能性から審査され、今年は、スマートカートの企画・開発を行う、ニュージーランドのIMAGR LTDが、事業のスケーラビリティと大企業による関心が高く、優勝しました。
政府が2018年6月に発表した「未来投資戦略2018」※では、人口減少や少子高齢化などの様々な社会課題を解決するため、AIやIoTの社会実装および、次世代ヘルスケア・システム構築の必要性が挙げられています。AEA2018は、AI/IoTやメディカル分野における新産業創造のまちづくりが進む柏の葉キャンパスにおいて開催され、AI/IoTおよびメディカル/ヘルスケアの事業領域に絞り選抜されたベンチャー企業がアジア各国から参加しました。
柏の葉キャンパスのまちづくりに役立つ技術・製品・サービスの採用を検討する「柏の葉賞」は、ヒラソル・エナジー株式会社が受賞し今後、柏の葉キャンパスでのサービス導入が積極的に検討される予定です。
また、第7回目となる今回は、昨年の準優勝企業であるViSenze社による講演や、「過去出場企業の今」に関するスペシャルセッションが開催されました。
ViSenze社はAEAへの出場をきっかけに、共催企業である三井不動産とのマッチングが行われ、その後、三井不動産が提供する「&mall」アプリにおいて技術が実装されております。
このようにAEAでは、今回より審査基準に「日本の大企業との連携の可能性」を追加し、Visenze社にようにAEA出場をきっかけとしてアジアのベンチャー企業が日本での事業展開に具体的進展が見られるよう積極的に支援し、アジアのイノベーション創出におけるエコシステム構築を目指します。
※参照:首相官邸「未来投資戦略2018」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2018_zentai.pdf
■今年の受賞企業一覧
優勝
IMAGR LTD(ニュージーランド)/代表者:WILLIAM CHOMLEY
スマートカートの企画・開発
準優勝
Brain Beat, Ltd.(ロシア)/代表者:EDVARD KRYZHANOVSKII
糖尿病患者向けの非侵襲的な血糖値セルフモニタリング機器を開発
第3位
ヒラソル・エナジー株式会社(日本)/代表者:李 旻
太陽光発電所向けのIoTプラットフォームを提供
柏の葉賞
ヒラソル・エナジー株式会社(日本)/代表者:李 旻
太陽光発電所向けのIoTプラットフォームを提供
日本ベンチャー学会賞
Value and Trust Co., Ltd.(韓国)/代表者:PAUL ROE
脊椎を正しい形状に維持するソリューションを開発
IP Bridge賞
PLIMES株式会社(日本)/代表者:鈴木 健嗣
人工知能が嚥下を測るウェアラブルデバイス「GOKURI」を提供
オーディエンス賞
IMAGR LTD(ニュージーランド)/代表者:WILLIAM CHOMLEY
スマートカートの企画・開発
<各賞の内容>
・優勝企業:賞金100万円
・準優勝企業:賞金50万円
・第3位:賞金30万円
・柏の葉賞:賞金15万円および柏の葉キャンパスにおける採用検討
※賞金の授与に加え、受賞企業の技術・製品・サービスを、柏の葉の街づくりコンセプトへの適合性、実装可能性から判断して採用を検討します。
・日本ベンチャー学会賞:賞金5万円
※日本ベンチャー学会より、問題解決が最もチャレンジングで、アントレプレナーシップ(“起業家精神”) に満ち満ちたチームに対し授与されます
・IP Bridge賞:2018年末までの知財戦略立案支援
※超高齢化社会に貢献し、提供プロダクトが日本における実装可能性を秘めているベンチャーに対し、IP Bridgeによる知財戦略立案支援(2018年末までにビデオ会議最大3回まで)、および技術紹介動画作成(諸条件をクリアし双方合意した上でのオプション)のサービスが贈られます。
上記の受賞企業各社には副賞として、三井不動産が運営する31VENTURESオフィスのコワーキングスペース使い放題プランを2年間3名様に進呈する「31VENTURES賞」がつきます。
・オーディエンス賞:ファイナルセッションにて、観客からの投票にて決定。副賞等はございません。