成城大学文芸学部公開シンポジウム 成城を住まう -- 都市、住宅、近代 --
http://www.seijo.ac.jp/events/sym181208.html
【第一部:住まいとしての成城】
「探偵小説のトポロジー:横溝正史と成城のまち」内田 隆三(東京大学名誉教授)
「建築家が帰る場所:丹下健三と成城のまち」磯 達雄(株式会社フリックスタジオ取締役)
「成城と映画:''世界のミフネ''を生んだ街、成城」高田 雅彦(成城大学学生部)
【第二部:都市、住宅、近代】
「教育する家族の居住地としての成城」岩田 一正(成城大学文芸学部教授)
「なぜモダニズム建築にして都市計画なのか」北山 研二(成城大学文芸学部教授)
「住宅をめぐる社会的価値-学園都市「成城」を通して考える」山本 理奈(東京大学大学院総合文化研究科助教)
<コーディネーター>新倉 貴仁(成城大学文芸学部准教授)
<問合せ先>:成城大学文芸学部 TEL 03-3482-9412
(受付時間:月曜日~金曜日 8:30~16:30、土曜日 8:30~13:00)
● お申し込み多数の場合は、抽選となることがあります。
● やむを得ぬ事情で講演内容の一部を変更することがございますので、ご了承ください。
● 未就学児の入場はご遠慮ください。
登壇者の紹介
内田 隆三(うちだ りゅうぞう)
社会学者(専門は社会理論、現代社会論)。東京大学名誉教授。著書に『探偵小説の社会学』(岩波書店)、『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』(岩波書店)、『乱歩と正史:人はなぜ死の夢を見るのか』(講談社)、論文に「歴史の現在から」(『季刊iichiko』No.125)などがある。
磯 達雄(いそ たつお)
建築ジャーナリスト。日経BP社で「日経アーキテクチュア」誌の編集部に勤務。1999年に退社した後は、編集事務所フリックスタジオを共同主宰しながら、建築専門誌、一般誌で建築に関する記事を執筆している。
主な著書に『昭和モダン建築巡礼』『ポストモダン建築巡礼』『菊竹清訓巡礼』『プレモダン建築巡礼』などがある。桑沢デザイン研究所・武蔵野美術大学非常勤講師。
高田 雅彦(たかだ まさひこ)
1955年山形市生まれ。幼少時より親しんだ東宝映画研究をライフワークとする。大学は東宝撮影所に近い成城大に進学、卒業後も同大勤務。以来、成城で撮影された映画の研究を続け、現在、ロケ地巡りツアーや講演等を行う。著書に『成城映画散歩』と『三船敏郎、この10本黒澤映画だけではない世界のミフネ』(白桃書房)がある。
山本 理奈(やまもと りな)
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教。専門は社会学。少子高齢化に対応した都市の居住福祉、都市住宅政策の国際比較、住宅の広告表現や商品化に関する研究などに取り組む。2015年度都市住宅学会賞・著作賞受賞。主な著書に、『マイホーム神話の生成と臨界―住宅社会学の試み』(岩波書店)など。
北山 研二(きたやま けんじ)
成城大学文芸学部教授。著書にL'art, excès & frontières, L'Harmattan,2014、共著にLes frontières des langues, L' Harmattan, 2017;『アート・プロデュースの未来』(論創社)、2015;『ブラック・モダニズム』(未知谷)、2015、ほか。
岩田 一正(いわた かずまさ)
成城大学文芸学部教授。博士(教育学)。主な著書に、『教育メディア空間の言説実践』(世織書房)、『グローカル時代に見られる地域社会、文化創造の様相』(共編、成城大学グローカル研究センター)、ほか。
コーディネーター
新倉 貴仁(にいくら たかひと)
成城大学文芸学部准教授。専門は社会学、メディア論。著書に『能率の共同体―近代日本のミドルクラスとナショナリズム』(岩波書店)など。
【訂正】一部講演のタイトルが変更になりました。(2018/10/17 14:20)
▼本件に関する問い合わせ先
成城学園企画広報部 企画広報課
住所:東京都世田谷区成城6-1-20
TEL:03-3482-1092
メール:kikaku@seijo.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
成城大学(東京都世田谷区 学長:戸部 順一)は、文芸学部公開シンポジウム 「成城を住まう」 ―都市、住宅、近代― を2018年12月8日(土)に開催致します。
学園都市としての成城は、戦前、ミドルクラスが新たに移り住んだ郊外住宅地です。同時に、成城学園のキャンパスには、増沢洵の建築物が現存し、戦後日本におけるモダニズム建築の歴史の中にも位置しています。
ミドルクラスとモダニズムは日本社会全体の経験を考えるうえでの重要なキーワードです。
これらの歴史と現在に注目するならば、成城は近現代日本の歴史を考えていくうえで、特権的な場となると思われます。
本シンポジウムでは、戦前と戦後にわたる成城の歴史を手がかりとしながら、都市と住宅、学園と街といった主題を考えていきます。
第一部では、横溝正史、丹下健三、三船敏郎という、探偵小説、建築、映画を代表する文化人が住んでいたことに注目しながら、戦後日本の経験を考えていきます。
第二部では、戦前の朝日住宅展覧会、モダニズムを代表する建築家であるル・コルビュジェの思想などを手がかりに、日本の近現代社会における住宅と住むことや都市について、考えていきます。
機能性や合理性を追求し、量産化や標準化を目指すというモダニズムは、半世紀以上の時間を経て、固有の生きられた経験をもって存在しています。近現代日本社会において、ミドルクラスの人々やモダニズムの思想と運動は、何をめざし、何をのこしたのでしょうか。そして、それはどのような人々の経験を生み出したのでしょうか。
生きられた成城の経験を、探偵小説、建築、映画、住宅、都市といったさまざまな切り口から考えていくことを通じて、学際的な対話を目指します。
<開催概要>
【タイトル】:成城を住まう 都市、住宅、近代
【日 時】:2018年12月8日(土)12:30開場/13:00開演(17:30終演予定)
【場 所】:成城大学 3号館 003教室
【参加費】:無料 *事前のお申し込みが必要です。