日本交通/日本イーライリリー、タクシー乗務員を対象とした「ライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策」共同プロジェクト結果報告
半数以上が“「あなたにぴったりな治療や対策」が見つかったと思う”と回答
日本交通株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:知識賢治、以下「日本交通」)と日本イーライリリー株式会社(兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン 以下「日本イーライリリー」)は、2018年1月よりタクシー乗務員28名を対象に実施してきた「自分のライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策」の提案と管理を行うプロジェクトについて、参加したタクシー乗務員を対象に実施した、治療と対策への取り組み状況に関するアンケート結果を以下のとおり発表します。アンケートでは、本プロジェクトをきっかけに「以前より糖尿病の治療や対策に前向きに取り組めるようになった」「もっと血糖値をよくしたいと思った」「ぴったりな治療や対策が見つかった」などの声が聞かれました。本プロジェクトは、日本交通と日本イーライリリーの共同プロジェクトとして、2018年1月23日に実施した、日本交通・赤羽営業所に所属する糖尿病患者または糖尿病予備群を含む、血糖値が気になるタクシー乗務員28名が対象の「ライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策」セミナーを皮切りにスタートしました。セミナーでは、糖尿病治療、食事、運動についてそれぞれの分野の専門家3名をお招きし、受講者は自身のライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策の重要性やコツについて学びました。
その後、受講者はセミナーで提案された内容を参考に、2カ月間、今回のプロジェクト用に作成された日々のライフスタイルを記録するチェックシートを活用しながら、自身のライフスタイルに合わせた糖尿病の治療や対策に取り組みました。
<アンケートの結果>(回答者:26名)
- プロジェクトをきっかけに、以前より糖尿病の治療や対策に前向きに取り組めるようになったと思う 22名
- プロジェクトをきっかけに、「もっと血糖値をよくしたい」と思った 20名
- プロジェクトをきっかけに、「あなたにぴったりな治療や対策」(自分のライフスタイルに合わせた糖尿病の治療や対策)について改めて考えた 21名
- プロジェクトをきっかけに、医師に自分のライフスタイルに合った糖尿病の治療や対策について相談してみようと思った 17名
- プロジェクトをきっかけに、以前より血糖値を意識して食事を選ぶようになったと思う 21名
- プロジェクトをきっかけに、以前より血糖値の低下を意識して運動するようになったと思う 16名
- プロジェクトをきっかけに、「あなたにぴったりな治療や対策」が見つかったと思う 15名
- ライフスタイルに合った糖尿病の治療や対策を今後も継続したいと思う 21名
■受講したタクシー乗務員の取り組みに対する感想 ※一部抜粋
- (セミナーでの糖尿病専門医によるお話を参考に)「血糖値が改善されても、糖尿病が治ることはない」という言葉がささりました。運動できず悪化した血糖値が少しずつ改善されています(50代 参加者)
- (セミナーでの食事の専門家によるお話を参考に)サラダを最初に食べることと炭水化物の摂取について意識するようになりました(40代 参加者)
- 体を動かすのが好きなので、これからも仕事中の休憩時間に体を動かす努力をしたいと思います。(40代 参加者)
<奈良県立医科大学 糖尿病学講座 教授 石井均先生のコメント>
今回の結果について、プロジェクトに協力いただいた奈良県立医科大学 糖尿病学講座 教授 石井均先生は、「糖尿病は進行すると合併症を引き起こすリスクが高まるため、継続した治療が大切です。しかし患者さんは日々の生活が忙しいなどの理由で思うように治療に取り組めず、血糖コントロールが上手くいかなくなることがしばしばあります。今回タクシー乗務員の皆さんが自分のライフスタイルに合ったやり方で治療や対策に取り組むことの大切さを理解したことで、糖尿病の治療に対する前向きな意識や治療継続への意欲が見られました。患者さんはライフスタイルに合った、自分にぴったりな治療について、医師と相談し取り組んでいくことが、糖尿病治療において大切です。」と述べています。
<日本交通 赤羽営業所 所長 仲進のコメント>
今回の取り組みを行なった日本交通 赤羽営業所 所長 仲進は「赤羽営業所では、日頃からタクシー乗務員の健康管理、特に生活習慣病予防について厳しく指導をしています。今回のプロジェクトでは、日ごろの指導に加えて、糖尿病の治療、食事、運動の各分野の専門家の先生から、タクシー乗務員のライフスタイルに合わせた取組みを具体的に提示していただきました。タクシー乗務員がそれぞれ学んだことを活かしながら、糖尿病の治療や対策に、前向きに取り組む姿勢が見られたことは大きな収穫でした。他の営業所の血糖値が気になるタクシー乗務員も実践できるよう、今回の取り組みを社内で展開していきたいと思います。」と述べています。
<アンケート概要>
回答者: 日本交通・赤羽営業所に所属する糖尿病患者または糖尿病予備群を含む、血糖値が気にな
るタクシー乗務員で、セミナーに参加した28名のうち回答が得られた26名
(20~70代、うち男性25名および女性1名)
実施主体: 日本交通株式会社
方 法: アンケート用紙記入式
期 間: 2018年4月11日~4月25日
<「自分のライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策」プロジェクトの概要>
実施背景:
2015年から経済産業省では、従業員の健康管理について経営的な視点で考えて戦略的に実施している企業を「健康経営銘柄」として選定・公表しており、2016年には厚生労働省から「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」が発表されるなど、従業員の健康に対する企業の取組みが近年注目されています。中でも生活習慣病の1つである糖尿病は、患者数が年々増え続け、2017年には1,000万人を突破し、さらに予備群を含めると約2,000万人(※1)に上るといわれています。一方多様なライフスタイルの中生活する現代の糖尿病患者さんにおいて、一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療環境づくりが必要とされています。
また、タクシー乗務員の平均年齢は年々高齢化(※2)しており、運転に影響を及ぼす健康リスクを未然に防いで、安全安心なタクシーサービスを提供するために、タクシー乗務員の健康管理の重要性はより一層高まってきています。タクシー乗務員は、シフト制で全員が同じような勤務体系ではなく、また食事のタイミングや生活スタイルが個々のスケジュールによって様々です。
そこで今回、社員の健康増進に力を入れているタクシー会社の日本交通と、糖尿病と日々闘う患者さんに寄り添い、糖尿病治療におけるベストパートナーを目指す製薬会社の日本イーライリリーが協力し、社員の健康づくりと、ライフスタイルに合わせた糖尿病治療の啓発に貢献したいと考え、本プロジェクトを行うことになりました。
(※1)厚生労働省:平成28年国民健康・栄養調査(平成29年9月21日発表)
(※2)厚生労働省:平成29年賃金構造基本統計調査(平成30年2月28日発表)
参加者:
日本交通・赤羽営業所に所属する糖尿病患者または糖尿病予備群を含む、血糖値が気になるタクシー乗務員28名(20~70代、男性27名、女性1名)
主な活動:
(1) 「ライフスタイルに合わせた糖尿病の治療と対策」セミナー
(2) チェックシートを活用した糖尿病の治療と対策への取り組み
(3) 糖尿病の治療と対策への取り組み実施後の参加者へのアンケート調査(本プレスリリース内で結果発表)
日本交通とは
創業90年(1928年創業)、売上高で日本最大のハイヤー・タクシー会社です。全国約6,000台のタクシー(フランチャイズを含む)と約1,200台のハイヤー・運行管理請負車両、約9,000名の乗務員が、各地の公共交通を支えています。2001年よりビジネスクラス・タクシー“黒タク”を導入、都内各所に専用乗り場を開設し「拾うではなく、選ばれるタクシー」として、顧客満足を追求しています。さらに日本初となるスマートフォン配車アプリや、都内初となる妊婦送迎の「陣痛タクシー」、キッズ・観光・サポートの専門分野に特化した「エキスパート・ドライバー・サービス」など業界にイノベーションを起こしています。
日本イーライリリーとは
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。 http://www.lilly.co.jp