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【本件のポイント】
・「再審請求中の死刑執行」についてこれまであまり議論されてこなかった憲法との関連からの議論を企図しています
・既に上記問題について研究、議論の進んでいる米国より、死刑問題の第一人者を含む著名な研究者、実務家を招へいします
・国会議員会館(東京)でのレクチャー、龍谷大学(京都)でのシンポジウムによって一般市民から代議士の参加を見込んでいることから本問題について幅広く周知し、議論することが期待できます
2017年の7月と12月に、再審請求中の死刑確定者3名が執行されました。日本では、刑事訴訟法上、死刑執行の命令は法務大臣の権限とされており、再審請求には死刑執行停止の効力が定められていません。また、死刑執行にあたっては死刑執行日の事前の公表も定められていません。日本政府は、再審請求中の確定者に対する死刑執行には慎重な態度をとってきました。こうした日本政府の死刑執行に対する慎重な姿勢の下、1980年代に「免田」「財田川」「松山」「島田」4事件の死刑確定者の再審無罪が確定し、今また、いわゆる「袴田事件」の再審開始の決定が出されました。
海を越えたアメリカでは、死刑制度が「適正手続」や「残虐で異常な刑罰の禁止」といった憲法の定めに関する問題として裁判で議論され、多数の判例が生まれています。
そこで、アメリカにおいて死刑問題に真摯に取り組んでおられる著名な憲法や刑事訴訟法の研究者・実務家をお招きし、さらには日本の憲法学者も交え、憲法学の視点から日本の死刑の現状と課題、とりわけ再審請求中の死刑執行の問題について考えます。一連の企画が再審請求中の死刑執行という問題に新たな光を当て、裁判所での新しい議論を生み、さらには死刑に関する国民的議論に貢献することとなれば幸いです。
【東京集会:いま、再審請求中の死刑執行を考える】
1.日時:2018年6月13日(水)14:00~16:30(開場 13:30)
2.場所:衆議院第一議員会館 国際会議室(1階)
3.内容:
○日本の現状 「いま日本の死刑は」:日本の実務家
○米国の現状:
⑴ キャロル・スタイカー(ハーバード大学教授)
⑵ ジョーダン・スタイカー(テキサス大学教授)
○憲法学者の立場から 阪口正二郎(一橋大学大学院教授)
4.備考:報道関係、一般参加者ともに通行証100枚限定となっております。なお取材をご希望される場合は、取材方法(テレビカメラの有無、写真カメラの有無、当日お越しになる方の予定人数)につきましてもご教示ください。
【京都・龍谷大学シンポジウム:死刑と適正手続き~再審査なき死刑執行(Execution without Review)を考える~】
1.日時:2018年6月16日(土)13:00~17:00(開場 12:30)
2.場所:龍谷大学大宮学舎 清和館3階ホール
3.内容:
○日本の現状 「いま日本の死刑は」:日本の実務家
○米国の現状
⑴ ジョーダン・スタイカー(テキサス大学教授)
⑵ キャロル・スタイカー(ハーバード大学教授)
○憲法学者の立場から 阪口正二郎(一橋大学大学院教授)
○実践紹介:米国3弁護士(R・ショーネマン、J・マーカス、T・ポセル)
4.備考:報道関係、一般参加者ともに事前申込みが必要です。なお取材をご希望される場合は、取材方法(テレビカメラの有無・写真カメラの有無・当日お越しになる方の予定人数)につきましてもご教示ください。
5.申込方法(東京・大阪ともに共通)
※ プログラム内容・本企画のチラシは、別添資料もしくは犯罪学研究センターホームページ(
http://crimrc.ryukoku.ac.jp)をご参照ください。
※ 申込み方法(以下のいずれかの方法にてお申込みください)
・ネット申込:
https://goo.gl/forms/UnLDDLXURKxkY8fg1
にアクセスし、Googleフォームに必要事項を登録ください。
・Fax申込:
参加希望の企画名を明記して、龍谷大学犯罪学研究センター(Fax:075-645-2240) まで、お名前・ご所属・連絡先を明記の上、Faxでお申込みください。
6.開催:
【主催】龍谷大学犯罪学研究センター
【共催】死刑と適正手続プロジェクト(Death Penalty and Due Process Project(DPDPP))
【後援】龍谷大学矯正・保護総合センター 刑事司法未来プロジェクト(弁護士 金子武嗣基金)ほか
▼本件に関する問い合わせ先
龍谷大学 犯罪学研究センター
TEL:075-645-2184
FAX:075-645-2240
メール:crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/