職場でのインクルージョン推進に関する調査結果を発表
日本の職場でインクルージョンを感じているのは35%
リーダーには、エンパワーメント、謙虚さに加えて、「寛容さ」が求められることが明らかに
調査レポート「インクルージョンへの道:日本における女性が働きやすい職場づくり」は下記よりダウンロードいただけます。
http://www.catalyst.org/knowledge/journey-inclusion-japanese
<調査結果ハイライト>
・「インクルージョン=帰属意識+ 個性の発揮」と定義でき、インクルージョンを感じているのは35%。チームワークを大切にする文化の中で、帰属意識を感じる人は64%に上るものの、個性を発揮できていると感じる人は22%にとどまる
・インクルージョンが感じられている職場では、感じられていない職場に比べ、協力的な行動をとる人の割合が74%高く、イノベーションを発揮する人の割合が81%高い
・インクルージョンを推進するリーダーの行動として、グローバルの調査で明らかになった「エンパワーメント」、「謙虚」、「責任」、「勇気」に加え、日本では「寛容さ」が重要な要素としてあがる
<調査概要>
調査対象:
21歳以上で、従業員50人以上の会社に勤務する正社員
男女混合チームに所属する全階層の従業員の中から、マネージャーとその直属のチームメンバーが参加
調査人数:
468名
男性317名(68%)、女性151名(32%)、平均年齢39歳
調査方法:
マネージャー向け及びその直属のチームメンバー向けそれぞれに、インターネットを通じた無記名アンケートによる調査を実施し、自身の行動や他者に対する考え方、チームの行動と業績等の詳細について、単答選択式により調査。得られた回答について、線形回帰分析及び確証的因子分析を実施
この調査結果を受けて、カタリスト・ジャパンのバイスプレジデント、塚原月子は次のように述べました。「『女性活躍推進』『ダイバーシティ推進』を各企業が取り組んでいますが、実際に企業のパフォーマンスに活かす『インクルージョン』に関しては、まだまだ理解が進んでいないのが現状です。この調査を通じて、インクルージョンの効果と推進するリーダーに求められる行動が明らかになりました。私が日本で企業にコンサルティングにあたった経験からの実感とも合っており、日本のリーダーが転換していく必要性を示していると考えます。この調査をきっかけに、各企業でのインクルージョン推進が加速することを願っていますし、カタリスト・ジャパンとしても、グローバルでの知見を活かしながら、企業へのサポートに取り組んでいきます」
なお、カタリスト・ジャパンでは、企業でのインクルージョン推進の一環として、10 月20 日に、企業の方を対象としたイベント「インクルーシブな組織文化づくりのためのビジネス・ドライバー」(共催:みずほフィナンシャルグループ)を開催いたします。当日は、今般の調査結果を詳しく解説するほか、インクルーシブな職場環境づくりの取り組みを紹介します。
詳しくはhttp://www.catalyst.org/japan-events-japanese をご覧ください。
<カタリスト・ジャパンについて>
カタリストは、1962 年に米国・NY で創設され、職場のインクルージョンを通じて女性のキャリア推進をグローバルに支援してきた、企業会員制の非営利団体です。アメリカ、ヨーロッパなど、世界6 箇所に拠点を設け、800 を超える会員企業を擁しており、世界規模でのリサーチに基づく情報の提供・コンサルティング業務を実践し、高い信頼を得ています。
日本では、2014 年より活動を開始し、グローバルでの50 年以上の活動の歴史のなかで蓄積されたデータや知見をもとに、具体的なソリューションを提供できる専門組織として、日本における企業のダイバーシティ&インクルージョンの推進をサポートしています。詳しくはこちらをご覧ください。http://www.catalyst.org/japan-japanese