ドイツ銀行グループ、株式会社LIXILグループ、日本マクドナルド株式会社、
合同会社西友、株式会社三井住友銀行の5社が受賞
~ダイバーシティ&インクルージョン推進の課題に対し、独自の取り組みを展開~
企業におけるインクルージョンを通じて女性のキャリア推進を支援する非営利団体カタリストは、本日、女性活躍推進やダイバーシティ&インクルージョンへの日本での取り組みを表彰する「カタリスト特別賞」の第1回受賞企業を発表しました。本年度の受賞は、ドイツ銀行グループ、株式会社LIXILグループ、日本マクドナルド株式会社、合同会社西友、株式会社三井住友銀行の5社です。
グローバルでの50年以上にわたる活動やカタリストアワード、カタリスト・カナダ・オナー(英語サイト:
http://www.catalyst.org/catalyst-canada-honours)、プラクティス(取り組みの紹介)(英語サイト:
http://www.catalyst.org/practices-0)といった様々な表彰プログラムを通じて、カタリストは組織レベルでの変化の重要性、従業員の関与、肯定的な成果など、ダイバーシティ&インクルージョンを効果的に促進させるための根本的で重要な要素を明らかにしてきました。「カタリスト特別賞」は、これらの知見を元に選考され、日本独自の課題の克服に成果をあげた企業を選出しました。
今年の受賞した取り組みは下記の通りです。
• ドイツ銀行グループ
ドイツ銀行グループでは、男女平等な職場環境の実現のため、日本オフィス全体で包括的な取り組みを展開しています。女性の採用に積極的に取り組むとともに、そのために必要なスキルやネットワークを構築する機会を社内外で増やしています。加えて、経営陣や男性従業員をサポーターとして巻き込み、ダイバーシティ&インクルージョンの重要性を公の場で話す機会を作っています。
• 株式会社LIXILグループ
LIXILでは、妊娠中の女性やワーキングマザー、女性・男性サポーターを対象に、アクションに重点を置いた様々なプログラムを展開しました。有望な社員の育成やワーク・ライフ・エフェクティブネスの取り組みを通じて、インクルーシブな職場環境づくりに繋がっています。
• 日本マクドナルド株式会社
日本マクドナルドでは、経営陣による積極的なコミュニケーション、人材育成、働き方改革のプロジェクトを通して、組織文化の変革とインクルージョンを促進しました。社内で男性も女性も活躍できる職場環境を構築するため、CEOをはじめ、管理職、JWLN(Japan Women's Leadership Network)、人事担当者が強いコミットメントを表明しています。
• 合同会社西友
西友では、ワーク・ライフ・バランスやアンコンシャスバイアスなど、日本や小売業に特有の課題に取り組んでいます。店舗の女性活躍推進プログラム「WIR (Women-in-Retail) プログラム」は、女性店舗マネージメントやその候補者が自信をつけて成長する機会を作ることを目的とし、参加者はもとよりその上司や店舗を統括するマネージメントと共に、個々人のワーク・ライフ・バランスやスポンサーシップに関するディスカッションを行っています。
• 株式会社三井住友銀行
三井住友銀行では、女性管理職登用の明確な目標を掲げるとともに、CEOがヘッドとなり、マーケティング部門を筆頭とした各部門のトップが参加する「ダイバーシティ推進委員会」を立ち上げました。部門毎の課題にフィット感のある施策を展開。強いトップコミットのもと、女性活躍推進に全社規模で取り組むとともに、グループ他社や取引先企業への発信も積極的に行っています。
カタリスト・ジャパンのバイスプレジデント 塚原月子は次のように述べました。「日本独自の課題に立ち向かいながら、女性の活躍を推進し、よりインクルーシブな職場を作る取り組みを表彰することができ、大変うれしく思っています。この特別賞を通じて、他社が学べるような、男女の役割分担や長時間労働など日本独自の課題を克服するための実行可能なソリューションを提供したいと考えています」。
カタリスト・ジャパンのアドバイザリー・ボードのジェラルド・リマは次のように述べました。「カタリスト・ジャパンのゴールは、豊富な調査と徹底したビジネスの実践を活用し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進することです。多くの企業と交流する中で、女性活躍推進のためによりよいツールや考えを導入しようとする努力と取り組みに感銘を受けています。 『カタリスト特別賞』の受賞企業は、日本で起こすことができる変化を示す素晴らしい事例です。受賞した企業に心よりお祝い申し上げます」。
「カタリスト特別賞」の受賞式は、6月1日に新宿・ヒルトン東京で行われる「カタリスト ソリューションズ サミット ジャパン」にて開催されます。「カタリスト ソリューションズ サミット ジャパン」は、ダイバーシティ&インクルージョンに関連するトピックを掘り下げ、グローバルでの成功事例を活用して自社の戦略を発展させる方法や、多様性のあるインクルーシブな職場を作ることによるメリットなどを紹介するイベントです。
「カタリスト ソリューションズ サミット ジャパン」および「カタリスト特別賞」につきましては、ウェブサイトをご覧ください。
<カタリスト・ジャパンについて>
カタリストは、1962年に米国・NYで創設され、職場のインクルージョンを通じて女性のキャリア推進をグローバルに支援してきた、企業会員制の非営利団体です。アメリカ、ヨーロッパなど、世界6箇所に拠点を設け、800を超える会員企業を擁しており、世界規模でのリサーチに基づく情報の提供・コンサルティング業務を実践し、高い信頼を得ています。
日本では、2014年より活動を開始し、グローバルでの50年以上の活動の歴史のなかで蓄積されたデータや知見をもとに、具体的なソリューションを提供できる専門組織として、日本の企業のダイバーシティ&インクルージョンの推進をサポートしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.catalyst.org/japan-japanese