没後60年 『川瀬巴水展』を玉川高島屋で開催! ~ここには心の故郷がある~

株式会社高島屋

大正新版画100周年。古き良き日本の原風景を描き続けた巴水の作品は、日本をはじめ、海外からも高く評価されています。

没後60年 ~ここには心の故郷がある~ 『川瀬巴水展』 ■会期:2017年10月12日(木)~23日(月) ■ご入場時間:連日午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)※最終日は午後5時30分まで(午後午後6時閉場) ■会場:玉川高島屋本館6階催会場(東京都世田谷区) ■入場料(税込):一般800円、中学生以下無料 ■主催:国際新版画協会(I.S.A) ■協力:渡邊木版美術画舗、ギャラリーヌーベル ■後援:世田谷区教育委員会、巴水とその時代を知る会  大正から昭和にかけて活躍した版画家、川瀬巴水の作品は、没後60年が経った今でも、日本をはじめ、海外からも高く評価され、多くのファンを魅了しています。アップルの共同創始者である故スティーブ・ジョブズ氏が、日本に来日した際に巴水をはじめ、他の新版画の作品を多数購入し、その後、コレクションをしていたことは有名な話です。  玉川高島屋で開催される今回の「川瀬巴水展」では、貴重な初摺りを含めた約150点をご紹介。従来の高島屋での川瀬巴水展とは約半数の作品を入れ替え、珍しい巴水の水彩画も14点ほど追加展示されます。また、貴重な初摺り作品も約100点と、最大点数を販売。さらに、玉川店特別企画として展開する「玉川近辺の風景画特集」を含め、東京都内を題材にした作品は過去最大の展示となります。 <川瀬巴水>(1883~1957)  明治16年(1883)、東京都芝区(現港区)生まれ。本名・川瀬文治郎。25歳で父親の家業を継ぐが、画家への夢を諦められず、岡田三郎助の指導を受け、その後、鏑木清方に入門。清方のもとで2年間ほど基本的な筆法を学び、「巴水」の名を与えられた。1918年、江戸浮世絵の海外流出と伝統芸術文化の衰退に心を痛め、「新版画」の運動に挑んでいた渡邊庄三郎と出会い、以後、新版画の中心的な作家として活躍。約40年にわたり、600点を超える作品を発表した。「昭和の広重」とも称えられている。                    <大正新版画>  江戸の浮世絵が衰退したことに憂いていた版元・渡邊庄三郎を中心に、浮世絵を再興する運動が起こり、新版画が誕生し、100年が経ちました。 その特徴は、江戸時代の木版画に比べて摺り度数が30~40度と圧倒的に多いことで、そのため、木版画特有の重たいインクの質感や、彫りの筆跡などの印象ではなく、線画に近い躍動的な描写や、色の重なり、強弱などまでが表現されています。その臨場感は、日本の原風景の風情や、木々の表情を描くのに最適といわれており、巴水は、その新版画の特徴を見事に生かし、大正新版画の第一人者として活躍しました。 <巴水ブルー>  巴水の木版画の特徴の一つに、「巴水ブルー」があります。空や水、空気など、巴水の作品に描かれる様々な「青色」は、微妙に異なる質感が見事に表現されており、その美しさは特に欧米で高い人気を得ています。  思わずその風景の中を歩いてみたくなるような魅力を感じさせる巴水の作品の数々。訪れたことも、同じ時代に生きたことがない人でも、なぜか懐かしさを感じてしまうことでしょう。 ■川瀬巴水公演  会場内では連日、講師をお呼びして、講演会を実施いたします。(入場無料) <スケジュール> ・1回 10月12日(木) 午後3時~4時   テーマ:「巴水ってどんな人、今なぜ巴水か」講師:鈴木 昇 ・2回 10月14日(土) 午後3時~4時   テーマ:「新版画と巴水」講師:鈴木 昇 ・3回 10月15日(日) 午後3時~4時   テーマ:「巴水、その味わいかた」講師:林 望 ・4回 10月18日(水) 午後3時~4時   テーマ:「巴水から学ぶこと」講師:鈴木 昇 ・5回 10月20日(金) 午後1時~1時30分   ギャラリートーク 講師:渡邊 章一郎 ・6回 10月20日(金) 午後3時~3時30分   ギャラリートーク 講師:渡邊 章一郎 ・7回 10月21日(土) 午後1時~1時30分   ギャラリートーク 講師:渡邊 章一郎 ・8回 10月21日(土) 午後3時~3時30分   ギャラリートーク 講師:渡邊 章一郎 ・9回 10月22日(日) 午後3時~4時   テーマ:「今、巴水を知り、日本を知る」講師:鈴木 昇  ■講師プロフィール   <林 望>作家・国文学者。『謹訳源氏物語』毎日出版文化賞特別受賞。巴水愛好家として知られ、『夕暮れ巴水』、『巴水の日本憧憬』などの著書がある。   <渡邊 章一郎>渡邊木版美術画舗代表取締役。国際浮世絵学会常任理事。国際新版画協会(I.S.A)理事。「開運!なんでも鑑定団」鑑定士。   <鈴木 昇>ギャラリーヌーベル代表取締役。国際新版画協会(I.S.A)会長。国際浮世絵学会会員。日本民藝協会会員。巴水とその時代を知る会顧問。 ■作品(一部抜粋) 「時雨のあと(京都南禅寺)」(木版画)昭和26年(1951) 「東京二十景 芝増上寺」(木版画)大正14年(1925) 「東京二十景 矢口」(木版画)昭和3年(1928) 「東京二十景 馬込の月」(木版画)昭和5年(1930) 「西伊豆木負」(木版画)昭和12年(1937) ※スティーブ・ジョブズ氏が所有していたことで有名な作品。 「平泉金色堂」(木版画)昭和32年(1957)※絶筆 ■お問合せ 玉川高島屋 03-3709-3111

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