本事業のポイント
・台湾における当社グループ初のホテル事業
・客室約300室の直営ホテルとして台北市の中心部に2020年開業予定
・当ホテルを台湾第1号物件として、今後、台北都市圏を中心に台湾で複数のホテル事業展開を目指す
■三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信)は、台湾で当社初となるホテル事業に参画することを決定し、台湾の上場ディベロッパーである宏普(こうふ)建設株式会社(本社:台北市、代表 段津華、以下「宏普(こうふ)建設」)とホテルの開発および運営について合意しました。当ホテルは当社グループ直営とし、2020年に開業する予定です。台湾でのホテル事業への参画は、年々増加する訪台者の需要吸収を狙いとするもので、当社グループは当ホテルを皮切りに、今後台北都市圏を中心に台湾で複数のホテル事業の展開を目指しています。
■当ホテルの計画地は、台北市街の中央に位置し、中正紀念堂や、センスの良い茶藝館や雑貨店・カフェなどが軒を連ね日本人にも人気の永康街など、台北主要観光地が約3km圏内に収まる好立地です。台北地下鉄(以下「MRT」)の2路線(板南線、中和線)が接続する「忠孝新生駅」(台北駅から2駅)から徒歩1分と利便性が高く、松山空港から車で約15分、またMRTの新線開通により桃園空港からのアクセスも高まる予定です。日本からの観光・レジャー目的のお客様のみならず、ビジネス目的のお客様、また香港や東南アジアからのお客様、台湾国内のお客様など幅広い方々の利用を想定しています。
■当ホテルは宏普(こうふ)建設が開発する建物を当社グループが賃借し、客室約300室、アッパーグレードの宿泊主体型ホテルとして運営します。建物開発段階から当社が企画協力し、また運営面でも日本国内20の三井ガーデンホテル事業で培ったノウハウを最大限に生かし、台湾においても「お客様の五感を満たすホテル」、「記憶に残るホテル」を目指し、ホスピタリティー溢れるサービスの提供に努めてまいります。
【三井不動産の台湾での事業について】
2016年1月に三井不動産グループ初の台湾事業である「三井アウトレットパーク 台湾林口」をオープンし、また同年9月には台湾における当社2つ目の三井アウトレットパーク「(仮称)三井アウトレットパーク 台湾台中港」への参画を決定、2018年のオープンに向け事業推進中です。今後の更なる事業拡大のため、これまでの三井不動産アジア 台北支店を昇格し、2016年9月13日に台湾にて現地法人(台湾三井不動産股份有限公司)を設立しました。今後も、現地法人を投資拠点として、台湾各地で商業施設、ホテルのほか、住宅分譲、物流施設、複合開発事業などの展開を目指しています。
【三井不動産グループのホテル事業について】
当社グループは、「三井ガーデンホテル」を基幹ブランドとして、ホテル事業を展開しています。三井ガーデンホテルチェーンは、宿泊主体型ホテルとして、日本国内で20施設・約5,400室を運営しており、現在、「(仮称)三井ガーデンホテル日本橋プレミア」、「(仮称)三井ガーデンホテル大手町」等の開発も進めています。今後も、大都市圏、地方中核都市において、積極的に新規展開を図ってまいります。
また、リゾート事業として、沖縄県・小浜島の「はいむるぶし」、三重県志摩市の「NEMU HOTEL & RESORT(ネム ホテル&リゾート)」、三重県鳥羽市の「鳥羽国際ホテル」などを、さらに海外事業として、米国ハワイ州でホテル「ハレクラニ」、シンガポールで「セントレジスホテル」などを展開しています。
【三井不動産の海外戦略について】
当社グループは海外事業を成長分野の一つに位置付け、2015年5月に公表した2017年度までのグループ中長期経営計画「イノベーション2017ステージII」では、2015~2017年の3か年で欧米・アジアにおいて約5,500億円の投資を行うことを表明し、現在順調に進捗しています。
アジアでは拡大する消費を積極的に取り込み、現地に貢献しながら早期に利益を拡大すべく事業を推進しており、2015年5月にはクアラルンプールで「三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン」がオープン、また上海とクアラルンプールでららぽーとを計画中など、アジアで6つの商業施設事業を推進しています。また、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア、中国では住宅事業も展開しており、アジアでの事業が拡大しています。
【宏普建設について】
宏普建設株式会社は、住宅開発・分譲、オフィス開発・分譲などを手がける上場ディベロッパーです。
(総資産202.8億NTD、純資産114.2億NTD、売上50.5億NTD、当期純利益14.6億NTD、外資株所有比率27.5%(2015/12時点))
【物件概要】
所在地 台湾 台北市大安区忠孝東路3段10巷
交通アクセス MRT「忠孝新生」駅徒歩1分(板南線、中和線)
※「台北」駅から2駅、「市政府」駅から4駅
台北松山 空港から車で15分
敷地面積 約1,470 m2
地上階延床面積 約14,000 m2
建物規模 地上17階、地下5階
(うちホテル部分1階~17階、レストラン1階、駐車場地下1~5階)
客室数 約300室(平均27m2/室)
事業形態 宏普建設が開発する建物を三井不動産グループが賃借、ホテルとして運営。
ホテル名称 未定
開業予定 2020年(予定)