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青山学院大学(東京都渋谷区)の学生12名が、2月から3月にかけて実施される2015年度春期「復興支援インターン」に参加する。これは、日本全国の大学生が、東日本大震災の被災地の企業で職業体験に参加するというもの。被災地および被災地産業の現状、復興の進捗、課題等について学ぶとともに、自らの体験を広く社会に発信し、被災地全体の振興に寄与する。
このたび青山学院大学では、ボランティア活動支援の一環として、12名の学生が「復興支援インターン」に参加することとなった。学生はさまざまなきっかけや想いをもって、被災地での活動に臨む。
「復興支援インターン」は、東北以外の大学に通う学生が、被災企業での職業体験等を通じて、被災地や被災企業の現状や復興の進捗、復興の課題などについて、第三者の視点で情報発信していくことを目的とした取り組み。
被災地にある高等教育機関や仙台市、宮城県の自治体などが連携して運営している「復興大学」が主催し、宮城復興局などが共催している。
この事業は、単にインターンを通じて学生の成長を図ることだけではなく、それぞれの生活の地へ戻った後も学生目線で情報発信することで、震災の風化や風評被害を抑制することがひとつの目的となっている。
参加した学生は、学内外での報告会やパネル展示、物販、大学生協と共同でキャンペーンを実施するなど、学生の視点で情報を発信する。
◆復興支援インターン
【実施期間、地域および受入企業、事業内容と同大参加人数】
・2月21日(日)~27日(土) 南三陸町 (株)行場商店 鮭鱒の加工・出荷 4名
・2月28日(日)~3月5日(土) 女川町 (株)ヤマホン・(株)ヤマホンベイフーズ 秋刀魚、小女子の加工・出荷 4名
・3月13日(日)~19日(土) 気仙沼市 (株)八葉水産 イカ、めかぶの加工・販売 4名
【スケジュール(各実施期間共通)】
・1日目 東北学院大学にて事前研修
・2日目 オリエンテーション、活動地域に入り、語り部の案内による市(町)内の視察
・3~6日目 終日 受入企業での職業体験(毎晩、振り返りミーティングの実施)
・7日目 現地で報告会、東北学院大学に到着後、解散
【主 催】 復興大学災害ボランティアステーション
【共 催】 復興庁宮城復興局 ほか
■青山学院大学の学生の声(一部抜粋)
<参加を希望したキッカケ・理由>
・実際に働かせてもらい、地元に住む人間でない私たちには何ができるのかを考え、地元の方のお話を直接聞くことでボランティアだけでは見つけることのできない課題に気づくとともに復興促進のお手伝いと魅力の再認識ができる良い機会だと思い参加を希望しました。
・個人ではなかなか参加しにくいと考えていた復興支援の活動が、今回のような学校での活動で参加できるのはこの上なくよいチャンスだと考え、参加を希望した。活動の中で実際に自分の目で現地を見て、たくさんのことを考え学んで有意義なインターンにしたいと考えている。
・参加を志望した理由は単純に人の力になりたいと思ったからである。私が住んでいた国では地震がないので、私にとって地震は想像できないものだった。東日本大震災が起きた2011年、ニュースで地震の時や被災地の映像を見た時は驚いた。大きい災害を目の当たりにし、自分も助けが必要な状況に置かれているにもかかわらず、その助け合う精神と日本人の強さはテレビ越しに私に伝わってきた。私にも人のために何かできることがあるのではと思うようになった。
<インターン生として期間中に企業で体験してみたいこと>
・現地の地形を活かした漁業や養殖を近くでみて、実際に手伝いたいです。それとともに、加工品作りも体験したいと思っています。自分たちが普段食べているものがどのように出荷や加工されているかを学び、消費者ではなく生産者側として働くことで自分のなかの「食」へ対する意識が変わるのではないかと思うからです。
・震災以前はよく足を運んでいた宮城県の特産品である蒲鉾作りを体験したり、また地域の観光地を全国の人々へ、魅力が伝わるように紹介する企画をしたりしてみたいです。
<活動後について>
・活動後は、やはり同世代の若者に向けて情報発信をしていきたいと思っています。一番拡散力のある方法としてはやはりSNSを使っての活動がさまざまな人に見てもらえる機会になると思います。そして、それをきっかけとして「食」の魅力を伝えられるイベント的なことができたらよりいいのかなと思います。できれば一方通行ではなく、他の人も気軽に参加できるような、参加者と自分たちが相互に関われることができたらたくさんの人に地域の魅力や復興の現状を知ってもらえると考えています。
(関連記事)
・青山学院大学の学生16名が、平成26年度春期「復興支援インターン」に参加(2015/02/18)
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=7604
▼本件に関する問い合わせ先
青山学院大学 政策・企画部
担当:中尾、齋藤
TEL: 03-3409-9612
▼取材に関する問い合わせ先
復興庁宮城復興局
担当:後藤、齊藤、青砥
TEL: 022-266-2250
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/