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東京家政大学女性未来研究所は、暮らしの保健室(※)と共同で「戸山ハイツ 未来の物語をつむごうプロジェクト」を展開している。同プロジェクトは、戸山ハイツ(東京都新宿区戸山2-33)の高齢化が51.9%と急速に進む中、この実態を明らかにし、団地のさまざまな課題についてともに未来志向で考えていこうというもの。同大の学生がボランティアとして参加するほか、新宿区をはじめ新宿区社協、民生委員、戸山ハイツ自治会が協力。住民のナラティブを定量調査で検証し、対話を通してアクションへと発展させていくことを目指している。
女性未来研究所(所長:樋口恵子)は2014年4月、東京家政大学板橋キャンパスに設立。わが国の男女共同参画社会基本法などの実践を推進するとともに、グローバル時代にふさわしい女性の社会貢献の探求を目的として、「ライフサイクルアプローチ」「栄養と女性」「災害と女性・子ども・高齢者」「本学園アーカイブス」という4つのテーマのもと、15名の兼任研究員を中心とした3年間のプロジェクトを展開している。
このうち、「ライフサイクルアプローチ」で進められている研究プロジェクトの一つが、「60年代型団地における女性たちの『物語』と『21世紀型互助』」(代表者:松岡洋子/齋藤正子、宮地孝宜、井上俊哉)だ。
戸山ハイツの居住者の、65歳以上の高齢者が占める割合は51.9%と、高齢化が急速に進んでいる。不安も多いが、住民にとって戸山ハイツは住み慣れた大切なふるさとである。この21 世紀のふるさとでみんなが安心して暮らし続けるために、困っていることや「こうしたい!」と思っていることなど、を本当の気持ちを出し合いながら、話して、考えて、何かを始めてみようではないか――。
こうした思いのもと、今年6月、女性未来研究所は暮らしの保健室(※)と共同で「戸山ハイツ 未来の物語をつむごうプロジェクト」を開設。6月17日には、樋口恵子所長による立ち上げ記念講演会が開催された。
同プロジェクトは7月7日・14日には、「参加してね!」と題した井戸端会議を設け、昔の写真を見ながら、団地の歴史や困りごとを住民と話し合う機会を持った。今後は、この井戸端会議を踏まえ11月初旬にアンケート調査「答えてね!」を全戸に配布予定。2016年2月初旬には、ワークショップ「みんなで知恵を出し合おう!」を開催し、戸山ハイツの未来を住民とともに考える。住民のナラティブ(物語、語り口)を定量調査で検証し、対話を通してアクションへと発展させていくことを目指している。
(※)暮らしの保健室:株式会社ケアーズ(東京都新宿区市谷砂土原町2-7 ディアコート砂土原204)が運営する事業の一つ。戸山ハイツの1階商店街部分で地域住民の暮らしや健康、医療、介護の相談を受け付けている。
・東京家政大学 女性未来研究所ホームページ
http://www.tokyo-kasei.ac.jp/tabid/2095/index.php
▼本件に関する問い合わせ先
東京家政大学 進路支援センター
〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
TEL: 03-3961-5228
http://www.tokyo-kasei.ac.jp/
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/