京都外国語大学が10月9、10日に京都ラテンアメリカ研究所、国際文化資料館共催の研究講座「中米における地域開発の現状と課題」を開催

京都外国語大学

京都外国語大学は、日本と中米5カ国との外交樹立 80周年を記念し、研究講座「中米における地域開発の現状と課題」を開催。10月9日(金)の第1部では「ニカラグアにおける地域開発に対する日本の役割」について、10日(土)の第2部では「エルサルバドル共和国チャルチュアパ遺跡で日本が果たした役割と今後」について記念講演や調査報告、活動発表、フォーラム等を実施し、日本のODAや大学、NGOなどが中米の地域開発にどのようにかかわっていくべきかを議論する。  「京都ラテンアメリカ研究所」は、ラテンアメリカを対象に調査研究を行い、その成果を教育に資するとともに、研究者や市民に情報発信していくことを目的としている。1980年に設立された京都外国語大学メキシコ研究センターを前身とし、2001年に現名称として新たに設立された。  同研究所では、2013年から中米・カリブ海を対象とした研究会を組織し、2014年からは「日本私立学校振興・共済事業団」の助成を受けて、ニカラグアにおいて総合学術調査を行っている。中心となるのは、同大の国際文化資料館が実施しているマタガルパ県マティグアスにおける「考古学と博物館を仲介者とした実践的地域研究」であるが、調査の遂行には地域住民の理解と協力が不可欠であり、そのためには遺跡発掘の成果を地域史、地域文化、地域開発の資源として地域に還元していくことであると考えている。  国際文化資料館と共同で開催する今回の「中米における地域開発の現状と課題」と題した研究講座の概要は下記の通り。 ■第1部 10月9日(金)  ニカラグアにおける地域開発に対する日本の役割 【会 場】 7号館4階 R742 【プログラム】 ●16:40 開会挨拶 ●16:50~17:50 記念講演「日本の対ニカラグア援助:地域開発に関連して」  加賀美光洋(元駐ニカラグア日本国大使/帝京大学客員教授) ●18:00~18:50 2015年夏季ニカラグア総合学術調査報告 ・発表1 「プロジェクト・マティグアス2015年調査概報」  南博史(国際文化資料館館長/京都ラテンアメリカ研究所研究員) ・発表2 「ニカラグアにおける地域開発モデルとしての協同組合」  辻豊治(京都ラテンアメリカ研究所副所長) ・発表3 「ニカラグアにおける地域開発とアフロ・アメリカ文化」  住田育法(京都ラテンアメリカ研究所研究員) ・19:00~20:00 発表者全員によるフォーラム  司会:辻豊治(京都ラテンアメリカ研究所副所長)  京都外国語大学は1996年~2000年に、エルサルバドルのチャルチュアパ遺跡で考古学調査と遺跡公園の整備、藍染産業の再生を中心とした地域支援活動を行った実践例がある。この活動は青年海外協力隊に引き継がれ、エルサルバドルにおける草の根援助として評価されている。しかし現在、活動は行われておらず、整備のなった遺跡公園や博物館の更なる活性化への新たな視点と地域に根差した開発への展開が求められているところである。 ■第2部 10月10日(土)  エルサルバドル共和国チャルチュアパ遺跡で日本が果たした役割と今後~京都外大と青年海外協力隊の活動を振り返って~ 【会 場】 1号館7階 小ホール 【プログラム】 ●10:50 開会 ●11:00~12:00 記念講演「エルサルバドルにおける文化政策の現状と課題」  ラモン・リーバス(エルサルバドル共和国文化庁長官)※発表はスペイン語。逐語訳あり。 ●12:20 休憩 ●13:20~14:50 チャルチュアパ遺跡における京都外大と青年海外協力隊の活動 ・発表1 南博史(国際文化資料館館長/京都ラテンアメリカ研究所研究員) ・発表2 市川彰(元青年海外協力隊員/名古屋大学高等研究院特任助教) ・発表3 野正景(元青年海外協力隊員/京都文化博物館学芸員) ・発表4 木村聡(元エルサルバドルJICA事務所次長/(独)国際協力機構調達部契約第三課課長) ●15:00~16:00 発表者全員によるフォーラム  司会:南博史(国際文化資料館館長/京都ラテンアメリカ研究所研究員) ●16:00 閉会挨拶 【主 催】 京都ラテンアメリカ研究所、国際文化資料館 【協 力】 国際交流基金、京都外国語大学 国際言語平和研究所 ※申込不要、入場無料、一般来聴歓迎 ▼ 本件に関する問い合わせ先  京都ラテンアメリカ研究所(京都外国語大学)  TEL: 075-312-3388   FAX: 075-322-6237 【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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