お茶の水女子大学とLIXIL、ジェンダード・イノベーションの観点から未来の豊かな暮らしに寄与することを目的に、連携協定を締結

株式会社LIXIL

国立大学法人お茶の水女子大学(所在地:東京都文京区、学長:佐々木 泰子、以下「お茶の水女子大学」)と株式会社LIXIL(所在地:東京都品川区、代表執行役社長:瀬戸 欣哉、以下「LIXIL」)は、ジェンダード・イノベーションの視点を取り入れ、未来の豊かな暮らしに寄与することを目的に、2026年3月19日に連携協定を締結しました。
 

■本協定締結の背景・目的
トイレ・キッチン・浴室といった水まわり設備のイノベーションは私たちの生活に快適さをもたらしてきました。150年の歴史を刻むお茶の水女子大学と水まわり事業100年以上の歴史を持つLIXILは、こうした水まわりについて考えることから未来の豊かな暮らしに寄与することを目指し、共同で調査・研究を進めます。

■主な共同研究内容
お茶の水女子大学とLIXILではこれまで、それぞれのフィールドでジェンダード・イノベーションの視点を取り入れた研究・開発を行ってきました。
本研究では、先日開催されたキックオフシンポジウムでの議論を深化させ、社会規範の変革や法令の動向、そして多様化する社会の要請に応じた「公共建築における水まわり空間のあり方」を探求します 。従来の画一的な設計思想や「平均値」によるスタンダードを、ジェンダード・イノベーションの視点から再検討し、一人ひとりの個別性に寄り添うインクルーシブな環境づくりを目指します 。
建築物に関する法令や設置基準の改正、また社会的な意識の変化を先取りし、現代の公共空間における水まわりが果たすべき新たな役割やニーズを多角的に抽出します 。
さらに、水まわり空間が持つ多面的な価値を学術的に検証することで、個の尊厳と利便性が両立する次世代の空間設計に向けた新たな価値の構築に取り組みます 。これらの知見を単なる設備の更新に留めず、社会課題の解決や人々の豊かな暮らしに寄与するプロダクト・空間概念として実装・提言していく、産学共創によるイノベーションの仕組みを構築してまいります。

※ジェンダード・イノベーションとは、生物学的、社会学的性差(セックスとジェンダー)を考慮して研究を行うことでイノベーションを創出し、社会実装へつなげようという概念です。
お茶の水女子大学では、2022 年に「ジェンダード・イノベーション研究所」を設置し、「研究」による課題の可視化、「イノベーション」による研究成果を具現化したモノ(製品)やコト(サービス)の検討と創出、「社会発信」によるイノベーションの提供という3つの部門の活動から、多様な幸せ(Well-being)を実現できる社会の構築を推進しています。

■締結日
2026年3月19日

■関係者コメント
・お茶の水女子大学 学長
佐々木 泰子

お茶の水女子大学は昨年創立150周年を迎えました。「学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在する」ことをミッションとし、その長い歴史の中で社会で活躍する多くのすぐれた女性人材を輩出してまいりました。この度、LIXILとの連携によって、ジェンダード・イノベーションを通じてすべての人びとにとっての未来の豊かな暮らしに寄与する取り組みが進められることを嬉しく思います。そして、お茶の水女子大学とLIXILという新結合から、お互いの知見を活かした新たな価値の創造による持続可能で人びとのウェルビーイングに貢献するイノベーションが生まれることを期待します。


・LIXIL 常務役員 LIXIL Water Technology Japan トイレ・タイル事業部 事業部長
水谷 優孝

「LIXILは、世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。トイレ事業においては、35年以上前からおしり洗浄とは別にビデ専用のノズルを搭載するなど、多様なニーズに寄り添うものづくりを推進してきました。現在は、年齢、性別、国籍、障がいの有無を問わず、誰もが安心して快適に利用できるパブリックトイレ空間の創出にも注力しています。お茶の水女子大学と協働し、未来の豊かな暮らしに寄与することを目指します」

 
<本件に関する問合せ先>
お茶の水女子大学          広報・ダイバーシティ推進課                   TEL:03-5978-5105
LIXIL                                    ジャパンコミュニケーションズ部          TEL:050-1791-2712


<参考資料>
お茶の水女子大学・LIXIL連携キックオフシンポジウムを開催
「水まわりから考える未来の豊かな暮らしへ:共創によるジェンダード・イノベーション」


お茶の水女子大学とLIXILの連携を記念し、2026年2月24日にキックオフシンポジウム「水まわりから考える未来の豊かな暮らしへ:共創によるジェンダード・イノベーション」を開催しました。当日は、学生や教育関係者など100名以上が参加し、活発な交流の場となりました。
 
 
プログラム前半では、冒頭、LIXIL常務役員 水谷 優孝による主催者挨拶として、LIXILが常に建築家的思考をもって、生活者視点で空間の質を追求してきた歩みに触れました。日本初の女性一級建築士・浜口ミホとの共創により、現代の「ダイニングキッチン」の原型が誕生した歴史や、35年以上前に女性の声から生まれた「ビデ専用ノズル」など、多様な視点を力に変えてきたLIXILのイノベーションの軌跡を紹介しました。

 
続く基調講演では、お茶の水女子大学の佐々木 泰子学長が、両者をつなぐきっかけとなった浜口ミホに焦点をあて、1950年代のキッチン革命と本連携の展望について話しました。暮らしの中にある不平等を見つけ出し、科学的に捉えなおし、社会実装へつなげたプロセスこそが、ジェンダード・イノベーションの核心であると述べ、本連携への強い期待を語りました。
 
後半のパネルディスカッションでは、お茶の水女子大学の研究者とLIXILの技術者が登壇し、それぞれの立場から水まわりと未来の豊かな暮らしについて語り、議論しました。
「水まわりから未来の豊かな暮らし」をテーマに、「社会×性差」「空間・プロダクト×身体」「共創×社会実装」という3つの視点から、空間・プロダクト・社会制度の再設計について議論しました。お茶の水女子大学とLIXILによる、ジェンダード・イノベーションの視点を取り入れたこれまでの研究・開発の取り組みを共有するとともに、ユーザーの個別性に寄り添うインクルーシブな環境づくり、人中心のスタンダード、共創による産学連携や社会実装の重要性について、ジェンダーや多様性を起点に考察します。未来の「当たり前」を更新するための分野横断的かつ総合的なアプローチについて、会場の皆さまとともに理解を深めました。

■アーカイブ配信のご案内
当日の模様は、以下のページにて動画配信しております。ぜひご覧ください。
https://igi.cf.ocha.ac.jp/news/5703/
 

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