「キリンビール大学」レポート 2014年 世界主要国のビール生産量 

キリン株式会社

~世界のビール生産量は30年ぶりに前年比マイナスを記録、アジアは6年連続でトップ~

キリン株式会社(社長 磯崎功典)では、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」(http://www.kirin.co.jp/entertainment/daigaku/ )を運営しています。これは、ビールの楽しさ・奥深さをお客様にお伝えすべく2001年7月に開講したもので、おいしいビールの飲み方から、ビールに関する興味深いうんちくまで、さまざまな学部・施設があり、24時間365日通学できます。 今回、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、計171の世界主要国および各地域について、2014年のビール生産量をまとめました。この調査は1974年分から統計開始しています。 トピックス ■世界のビール生産量は、約1億9,100万kl (前年比0.5%減) で、30年ぶりに前年を下回った。 ■地域別では、アジア (前年比1.7%減、構成比33.9%)が6年連続トップ。5位のアフリカ(前年比5.2%増、構成比7.3%)は14年連続で増加。 ■国別では、中国(前年比3.1%減)が13年連続でトップ、アメリカ(前年比0.2%増)、ブラジル(前年比5.0%増)と続く。日本(前年比1.1%減)は昨年同様の7位。また、上位10カ国では、14年ぶりにロシア(前年比8.2%減)がメキシコ(前年比0.0%)を下回り、順位が入れ替わった。 2014年の世界のビール生産量は、前年より約105万kl減(前年比0.5%減)の約1億9,100万klとなりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約154杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当します。1984年以来30年ぶりに前年を下回ったものの、対前年増減率では0.5%減と、ほぼ前年並みとなりました。 1.地域別生産量 (表1) 地域別では、アジア、ヨーロッパ、オセアニアが減少しましたが、その他の地域は増加となりました。 6年連続トップのアジア(前年比1.7%減)は、ベトナム(前年比9.0%増)、インド(前年比0.5%増)が増加しましたが、中国(前年比3.1%減)、タイ(前年比3.2%減)の影響で減少しました。 5位のアフリカ(前年比5.2%増)は14年連続で増加しています。 2.国別生産量(表2) 中国(前年比3.1%減)が13年連続でトップとなりました。 ロシア(前年比8.2%減)は14年ぶりにメキシコ(前年比0.0%)を下回った結果、順位が入れ替わり、6位になりました。 上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、ナイジェリア(16年連続)、ベトナム(14年連続)、インド(12年連続)の3カ国になりました。 オーストラリア(前年比2.6%減)が3年ぶりに上位25カ国以内にランクインしました。 日本(前年比1.1%減)は昨年同様7位となりました。 3.10年前との比較(表3) 2014年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、約3,726万kl(24.2%増)の増加となりました。 増加量では中国(約1,718万kl)、ブラジル(約542万kl)、ベトナム(約272万kl)と続き、増加率ではベトナム(3.3倍)、ナイジェリア(2.9倍)、インド(2.9倍)と大きく増加しました。 上位10カ国でみると、ベトナムが27位から10位、11位から25位の間では、ナイジェリアが28位から13位、インドが34位から20位と、3カ国が入れ替わっています。 注:日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計   前年実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している 出典:各国ビール協会などへのアンケート調査 (当社が実施したもの) The Barth Report Hops 2013/2014 (BARTH−HAAS GROUP) ■2014年 地域別ビール生産量【解説】 ・アジア、ヨーロッパ、オセアニアが減少したが、その他の地域は増加。 ・アジア(前年比1.7%減)は6年連続で1位となったものの、上位国の中国(前年比3.1%減)やタイ(前年比3.2%減)が影響し、38年ぶりのマイナスに転じた。 ・中東(前年比4.4%増)は3年ぶりに増加、オセアニア(前年比2.9%減)は2年ぶりに減少に転じた。 ・アフリカ(前年比5.2%増)は14年連続で増加。 ■2014年国別ビール生産量【解説】 ・世界の総生産量は約1億9,100万kl。上位国のマイナスなどが影響し、前年比0.5%減と、30年ぶりに前年を下回った。 ・中国(前年比3.1%減)は13年連続でトップ。夏場の天候不順などの影響で2年ぶりのマイナスとなった。 ・アメリカ(前年比0.2%増)は、若年層を中心にクラフトビールの飲用率が拡大したことにより、微増。米国のビール組合によると、アメリカではビール類におけるクラフトビールの販売構成比が11%となり、初めて1割を超えるなど、好調に推移している。 ・ブラジル(前年比5.0%増)は、サッカーワールドカップ開催により、増加。 ・ロシア(前年比8.2%減)は、低迷する経済情勢や増税の影響により、昨年に引き続き大幅に減少。 ・日本(前年比1.1%減)は、12年連続で順位に変動は無いものの、増税や最需要期である夏場の天候不順などの影響により減少。 ■2014年国別ビール生産量~10年前との比較~【解説】 ・2014年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、増加量は約3,726万kl(24.2%増)となった。増加量が最も多いのは中国で約1,718万kl、ブラジル(約542万kl)、ベトナム(約272万kl)と続く。

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本件に関するお問合わせ先
キリン株式会社
1640001:東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス

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