BIM データをもとにした CO₂ 排出量算定ツール「Integrated Carbon Tool(インテグレーティド カーボン ツール)」を共同開発
両社 は、建設業における BIM の取り組みを進めるため、2018 年 8 月に戦略的連携に関する覚書を締結して以来、建設 DX に向けたデータ戦略やプラットフォーム戦略を軸にデジタル基盤を整備し、協力してまいりました。
そしてこのたび、両社は連携の一環として、建物の BIM データをもとに、設計初期段階から建物の資材製造段階(資材調達や工場への輸送、製造)に関わる CO₂ 排出量を可視化できるツール「ICT」を開発しました。
「ICT」では、BIM データに再現する梁や柱などの部材や木材、鉄などの材料を選択することで、BIM データでは再現されない、接合部材なども含めた CO₂ 排出量を自動で算定できるため、設計初期段階から CO₂ の削減を検討することができます。
今後も両社は、2050 年カーボンニュートラルの実現を目指すとともに、BIM を活用した技術開発や業務効率化などで連携を図り、建設業界の DX 化を推進します。
【「ICT」の特長】
- 建物の BIM データをもとに、精緻な CO₂ 排出量の算定が可能。
- 建物の BIM データで再現された柱や梁などの部材のほか、BIM データで再現されない部材同士を接合する部材などの CO₂ 排出量の算定も可能。
- CO₂ 排出量の算定に関する専門知識が不要で、Autodesk の施工管理ソフトウェア「Autodesk Construction Cloud(オートデスク コンストラクション クラウド)」(ACC)と連携し、CO₂ 排出量の算定・削減検討が可能。
【開発経緯と今後の予定】
- 2024 年 5 月 共同開発開始
- 2024 年 10 月~11 月 大和ハウス工業の一部の事業所でトライアルを開始
- 2024 年 11 月 共同開発完了
- 2024 年 12 月 20 日~ 大和ハウス工業の全国の事業所で利用開始予定
【大和ハウス工業株式会社 概要】
代表取締役社長:芳井 敬一
創業:1955 年 4 月 5 日
本社:大阪府大阪市北区梅田 3-3-5
【Autodesk, Inc. 概要】
代表取締役社長 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト
設立:1982 年
本社:111 McInnis Parkway, San Rafael, California 94903 USA