国内外から140件の応募。第7回ジャパン・ツーリズム・アワード受賞取組決定

沿線まるごと株式会社が国土交通大臣賞を受賞 ~過疎高齢地域での「沿線まるごとホテル」プロジェクト~

公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、2023年10月26日(木)から10月29日(日)の4日間、インテックス大阪で開催する「ツーリズムEXPOジャパン2023 大阪・関西」の開催に先立ち「第7回ジャパン・ツーリズム・アワード」(審査委員長:本保芳明 国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所代表)の各賞を決定しました。

最優秀賞である【国土交通大臣賞】には、沿線まるごと株式会社の取組『過疎高齢地域での「沿線まるごとホテル」プロジェクト』、優秀賞である【観光庁長官賞】は、株式会社かまいしDMC、株式会社コラレアルチザンジャパン、株式会社トラベリエンスの三団体が受賞しました。
【実行委員長賞】は、インド・タミル・ナードゥ州政府観光省が受賞しました。
また、【持続可能な観光賞(UNWTO)】は、一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会、ベルトラ株式会社が受賞しました。

今回の募集は、新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となり、応募件数は140件(国内・訪日領域119件、海外領域21件)もの国内外から優れた数多くの取組の応募がありました。取組内容は、「ユニバーサルツーリズム」「エコツーリズム」などのSDGsの推進に寄与する社会性の高い取組や、ポストコロナを見据えて観光DXを活用した取組等、新しい旅のカタチを象徴する内容も多数ございました。


表彰式は2023年10月26日(木)インテックス大阪にて開催する「ツーリズムEXPOジャパン2023大阪・関西」の開会式に続いて執り行います。

第7回ジャパン・ツーリズム・アワード 審査結果
1 応募団体数
  国内・訪日領域 119件(30件)
  海外領域     21件 (7件)
  ※( )内は最終審査に進んだ取組件数

2 選考結果
  最終選考会:2023年9月5日(火)14時~16時  
  審査委員は後掲の通りです。

【国土交通大臣賞】
団体名:沿線まるごと株式会社(国内・訪日領域)
取組名: 過疎高齢地域での「沿線まるごとホテル」プロジェクト

※学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード同時受賞
<選考ポイント>
駅と周辺の地域コンテンツを面にして地域全体を1つのホテルと見立てた世界観が素晴らしく、空き家はホテルの客室に、無人駅はホテルのフロントになど地域課題を顧客価値へと転換し魅力に繋げている点を高く評価した。他の過疎地域の鉄道路線維持の一つの方策としても期待したい。

<受賞者の言葉>
名誉あるジャパン・ツーリズム・アワードにてこのような賞をいただき、大変光栄であると共に驚きと責任の重さも感じております。私たちは東京の奥多摩秘境エリアかつ無人駅の中に事務所を構え、コロナ禍に誕生したとても小さな会社です。
『沿線まるごとホテル』はJR青梅線東京アドベンチャーラインを一つのホテルに見立て、“無人駅をホテルのフロントに”“空き家をホテルの客室に”“住民がホテルのキャストに”と地域全体で地域の課題を価値へ変換・提供していくプロジェクトです。アフターコロナで旅の形が変わっていく中で、地域の皆さまと共に新たなツーリズム創出に邁進してまいります。

【観光庁長官賞】(国内・訪日領域2団体 海外領域1団体)
団体名:株式会社かまいしDMC(国内・訪日領域)
取組名:震災復興とゼロからの持続可能な観光地域づくりの実践~まち全体を屋根のない博物館に~


<選考ポイント>
持続可能性を徹底的に追求しつつゼロから観光地を作り上げたDMOのモデルとなる取組として高く評価した。観光素材は人や生業で、観光は副業とする新たな地域主導の観光政策として今後に大きく期待したい。

団体名:株式会社コラレアルチザンジャパン(国内・訪日領域)
取組名:「観光客と職人の新たな付き合い方」による伝統工芸の再興

<選考ポイント>
職人を生かした多角的な観光まちづくりの画期的なモデルであり、空き家の解消や伝統工芸の担い手獲得への期待など、多様な経済社会効果が出ていることを高く評価した。

団体名:株式会社トラベリエンス(海外領域)
取組名:世界中の旅行者と世界中のツアーガイドをマッチングする観光ツアーマーケットプレイス「GoWithGuide.com」

<選考ポイント>
多様化する個人需要に対応して全世界のツアーガイドとのマッチングにより旅行をより満足度の高いものにしており、ウォーキングや公共交通機関を利用することで環境へ配慮している点を評価した。今後のアウトバウンド需要拡大への貢献に期待したい。

【実行委員長賞】
団体名:インド・タミル・ナードゥ州政府観光省(海外領域)
取組名:マナール湾エコツーリズム

<選考ポイント>
マナール湾エコツーリズムプロジェクトにおけるツアー造成を通じた地元への経済貢献だけでなく、地域の独特な生態系保護の活動及び環境保全の促進や雇用創出に繋がる取組であり、今後のエコツーリズムにおける新たなカタチを具現化できている点を評価した。

【持続可能な観光賞(UNWTO)】(2団体)
団体名:一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会(国内・訪日領域)
取組名:来訪者と地域住民が共に守り育てる持続可能な観光

<選考ポイント>
持続可能な観光地域経営のモデル的な取組。DMO組織が受託事業範囲を拡大して実力を付けてきていることも評価した。他の地域でもモデルとなる取組である。

団体名:ベルトラ株式会社(国内・訪日領域)
取組名:『世界一サンゴと人にやさしい村で学ぶSDGs』大人の修学旅行 in 恩納村

<選考ポイント>
旅行会社が提供するSDGs体験・追求プログラムとしては秀逸であり、恩納村で抱えている課題を観光を通じて見つめ直し、解決しようとする姿勢を評価した。

【学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード】
団体名:沿線まるごと株式会社(国内・訪日領域)
取組名:過疎高齢地域での「沿線まるごとホテル」プロジェクト

※国土交通大臣賞同時受賞
<選考ポイント>
インパクトの大きい少数の観光資源に頼るのではなく、地域全体の魅力で集客を図っていると同時に公共交通の利用を促す役割も担っている点を評価した。多くの過疎地域においても応用可能であり、公共交通維持のための有効かつ革新的な解決手段になり得る。

【審査委員特別賞】(10団体)
団体名:株式会社北海道宝島旅行社(国内・訪日領域)
取組名:北海道内各地域の持続性に寄与する、富裕層インバウンド観光客向け高付加価値オーダメイドツアーサービス

<選考ポイント>
新規コンテンツを生み出すのではなく、地域の既存かつ身近な資源を活用し、一人当たりのツアー単価が高額であるだけではなく、メイン観光地以外の地域に外貨獲得の機会を創出している点を評価した。

団体(個人)名:松久信幸(国内・訪日領域)
取組名:全 5 大陸 60 店舗以上の NOBU・Matsuhisa ホテル・レストランを通じた日本文化の海外発信

<選考ポイント>
日本食をインバウンドのキラーコンテンツにし、インバウンド振興の基盤形成の功績者の一人として評価した。

団体名:MOMIJI株式会社(国内・訪日領域)
取組名:ジビエを通して命を学ぶ、「大槌ジビエツーリズム」~官民協働で取組む大槌ジビエソーシャルプロジェクトより~

<選考ポイント>
ハンターとしての知見を観光資源化し、SDGs教育やガストロノミー体験等多方面で効果を発揮している点を評価した。

団体名:株式会社ナビタイムジャパン(国内・訪日領域)
取組名:広域周遊観光促進を支援するソリューション『NAVITIME Travel Platform』

<選考ポイント>
旅行プラン作成の簡易化や施設等のプロモーション手段としての活用、埋もれた旅先発掘の可能性等が期待される観光DXの有力なツールである点を評価した。

団体名:byFood.com(国内・訪日領域)
取組名:ガストロノミーツーリズムを通じて日本の伝統継承を

<選考ポイント>
高付加価値化に向けた取り組みや、海外への発信能力の高さを評価した。多彩なプログラムの更なる充実と訪日観光分散化に向けた全国展開を期待したい。

団体名:日本酒蔵ツーリズム推進協議会(国内・訪日領域)
取組名:酒蔵ツーリズム(R)の取り組み

<選考ポイント>
酒づくりには良質な水が必要であるため、環境省と連携して環境保護の啓蒙活動を実施するなど持続可能な取り組みを行っており、日本の酒を通して幅広いステークホルダーが観光を成長戦略のエンジンとしている点を評価した。

団体名:一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー(国内・訪日領域)
取組名:「Responsible, Respectful, Realizable」 新たな価値創造で聖地熊野を持続可能な観光地へ

<選考ポイント>
DMOとして最高レベルの取組実績があり、2019年実施の第5回の本アワードで観光庁長官賞を受賞した実績がある。そこから更にガイド育成や子供の環境教育の新機軸を加えた点を評価した。

団体名:ANA NEO株式会社(海外領域)
取組名:バーチャルトラベルプラットフォーム「ANA GranWhale」

<選考ポイント>
スマホで簡単に利用できるプラットホームとして国や自治体とコンテンツの連携を図り、地域振興にも大きく貢献できる可能性と事業性が見込まれる点を評価した。

団体名:スペイン政府観光局(海外領域)
取組名:ユニバーサルツーリズム

<選考ポイント>
ユニバーサルツーリズムに取り組む国として、施設情報を網羅的に提供する努力をしてファムトリップに取組んでいる点や、日本でサポーターを準備するのは旅行者側のことが多いが、受け手側が一体となってサポートする考え方を評価した。

団体名:株式会社JTB 仕入商品事業部 団体部(海外領域)
取組名:マラマ・ハワイ

<選考ポイント>
ハワイ観光局のマラマ・ハワイに応えた取組で必要性と意義は大きい。これまでの蓄積を生かして積極的コンテンツを開発し、事業化しようとする努力を評価した。

【入賞】(国内・訪日領域18団体 海外領域2団体)

【ジャパン・ツーリズム・アワード審査委員】(50音順・敬称略)

【学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード 学生審査員】(大学名50音順・敬称略)
本件に関するお問合わせ先
ツーリズムEXPOジャパン推進室
E-mail:event@t-expo.jp 電話:03-5510-2004 

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この企業の情報

組織名
ツーリズムEXPOジャパン
ホームページ
http://www.t-expo.jp/
代表者
田川 博己
資本金
0 万円
上場
非上場
所在地
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-3
連絡先
03-5510-2004

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