マース、バリューチェーン全体で2030年までに排出量を 50%削減する「加速的、妥当な投資額で達成可能な」 ネットゼロ ロードマップを発表

~ マースはバリューチェーン全体で2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を半減(約1,500万トン削減)し、世界経済の悪化にもかかわらず気候変動対策への投資を継続 ~

・マースは、バリューチェーン全体で2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を50%削減させるという新たな目標を含む、ネットゼロ エミッション達成に向けた行動を加速させるための行動計画「ネットゼロ ロードマップ」をオープンソースで発表。これは株主目標でもある

・マースは、農場から食卓・ペットフードボウル、サプライチェーンから店舗、そして家庭から動物病院まで、気候変動対策を推進するために、今後3年間に10億ドルを投資

・これは、イプソス社が新たに実施した大規模な調査で、世界7大経済圏の成人の平均69%が、企業が気候変動対策に注力することは、経済的課題への取り組みと同等かそれ以上であるべきだと考えていることが明らかになったことを受けたもの


米国バージニア州マクリーン(2023年9月14日) マース インコーポレイテッドは本日、2050年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロを達成するための決定的な行動計画「マース ネットゼロ ロードマップ(以下、ロードマップ)」を発表しました。ロードマップには、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(Science Based Targets Initiative)により検討された、2015年を基準として2030年までに排出量を50%削減する新たな目標が含まれており、2050年までにネットゼロを達成するための道筋が示されています。

マースは2018年に温室効果ガス(GHG)排出量のピークとなりましたが、2015年を基準としてビジネスの規模をこれまでの間に60%伸長させる一方で、温室効果ガスの絶対量を8%、260万トン削減しました。行動計画の一環として、マースは今後3年間で10億ドル以上を投資し、ネットゼロが達成されるまで必要に応じて財務リソースを投入します。人々やペットのために食料を生産する農場から、ペットの世話をする動物病院まで、マースは、全ての人にとってより良い、より持続可能な未来を築くために、事業全体で温室効果ガス(GHG)排出量削減のための早急な取り組みを行っています。ネットゼロとは、温室効果ガスが大幅に削減される一方で、削減しきれない他の排出量と除去される量とのバランスがとれ、正味の排出量がゼロになった状態を指します。

このロードマップは、国連の支援を受けている気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、「災害」を回避するために気候変動に対して抜本的な対策を講じるのは「今しかない」とする最近の調査結果を受けて作成されています。

マースの委託によるイプソス社の大規模な新調査によると、現在の厳しい経済状況にもかかわらず、世界7大経済圏の成人の平均69%が、企業は経済的課題よりも気候変動への対策に同程度(32%)またはそれ以上(37%)注力すべきだと考えていることが判明しました。本調査は、米国、英国、中国、日本、ドイツ、フランス、インドの14,468人を対象に実施されています。
また、世界7大経済大国の半数近くが、気候変動に対処するための変革を多国籍企業や政府に「大いに」求めていることも分かりました。本調査の全結果は、以下の注釈を参照してください。

マースのCEOであるポール・バイハラウッホは、次のように述べています。
「2050年というのは、遠い未来のことのように思えるかもしれませんが、これからの7年間の進展が非常に重要です。私の世代のCEOたちには、排出削減を実現し、2050年までにネットゼロへの明確な道筋をつける能力と責任があります。だからこそ、マースは2030年までに温室効果ガスを50%削減することにコミットしているのです。景気が上向くのを待ってはいられませんし、私たちは、現在そして将来のビジネスを守るための投資を推し進めていかなければなりません。以前にも申し上げましたが、利益と目的は敵対するものではありません。気候変動への投資は、地球と生産性のトレードオフではありませんし、環境と雇用のトレードオフでもありません。消費者とアソシエイト(従業員)は明らかにその両方を望んでいます。温室効果ガス(GHG)排出削減への投資は、健全な経営方針であり、達成可能であり、投資額的にも妥当で、絶対に必要なのです」。

「マースも含め、企業は、単にコミットメントの規模だけでなく、気候変動計画に照らして実際にどのような結果を出したかによって判断されなければなりません。これは、私たちが財務予測の内容によってではなく、達成した財務の結果によって取締役会や投資家から判断されるのと同じことです。」

マースのチーフ・プロキュアメント・アンド・サステナビリティ・オフィサーであるバリー・パーキンは、次のように述べています。
「マースは常に科学的知見に従ってきました。科学は、2030年までにバリューチェーン全体で排出量を50%削減しなければならないとしています。また、科学は、ネットゼロのロードマップが真のインパクトをもたらすために考慮すべき5つの基本的事項を示しています。例えば、除外や例外は許されないこと、コミットメントよりも実績を優先することなどが挙げられます。マースのロードマップを準備する中で、これは既存の科学技術で実現可能であると同時に、手の届くものであることが分かりました。私たちはビジネスを成長させながらも、温室効果ガス(GHG)排出量を削減することができるのです。私たちのロードマップが、マースの取り組みそのものと、気候変動がもたらす最悪の影響に対処するために大規模に取り組む必要があると私たちが信じていることを、明確かつ強力に示してくれることを願っています」。

フィンランド1国分と同程度の温室効果ガス(GHG)を排出しているマースは、これまでの8%の温室効果ガス(GHG)削減に加え、2030年までに排出量を絶対値で50%、約1,500万トン削減することを目標としています。マースのネットゼロ ロードマップには、マースにとってネットゼロをどのように達成可能であるかの詳細が記載されているため、さまざまなセクターの企業が、意義のあるネットゼロ アクションを即座に実施するためのオープンソース戦略としても利用できます。これは、全ての温室効果ガス(GHG)排出量を含むこと、コミットメントよりも実績を優先すること、現実的なマイルストーンで進捗を進めること、明日に響く決断を今日すること、削減できないものは高品質のカーボンクレジットでカバーすることを意味します。

ネットゼロを達成するために、マースは以下の取り組みを加速していきます。

・100%再生可能エネルギーへの移行:工場、オフィス、動物病院への電力供給方法を変更し、農家が使用するエネルギー、原材料の調達方法、さらには顧客(小売業者)や消費者・飼い主が家庭で使用するエネルギーにも対応する。
森林破壊を阻止するためのサプライチェーンの再設計:カカオ、大豆、牛肉などの主要原材料の透明性とトレーサビリティを強化する。
気候変動に配慮した農業への取り組みの拡大:再生可能農業、調達の最適化、自然エネルギーへの転換について農家と協力する。
レシピの最適化:スナック菓子や人間用の料理、ペットフード用の代替タンパク質など、GHGフットプリントの低い新しい原材料を開発する。
ロジスティクスの改善と最適化:ネットワークの再設計、マースが依存する輸送手段の種類、車両の電動化やグリーン水素の可能性など使用するエネルギー源の再設計。
事業への気候変動対策の組み込み:株主の目標、上級役員の変動報酬プランでの考慮要素、投資計画プロセス、M&A戦略など、ガバナンスと事業計画に気候変動対策を組み込む。

マースのネットゼロ戦略とロードマップの詳細については、www.mars.com/netzero2050
https://www.mars.com/sustainability-plan/healthy-planet/net-zero-2050?utm_source=vanity-url&utm_medium=direct&utm_campaign=netzero)からダウンロードできます。

イプソス社の調査結果は、こちらからご確認いただけます(英語)。
https://www.ipsos.com/en-uk/perceptions-businesses-focus-economic-challenges-vs-climate-change

※本資料は2023年9月14日に米国バージニア州マクリーンで発表されたプレスリリースの参考翻訳です。英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。

マース インコーポレイテッドについて
マース インコーポレイテッドは、「私たちが明日望む世界の実現は、今日の私たちのビジネスへの取り組みから始まる」という使命(Purpose)に基づいて事業を展開してきました。家族経営のグローバル企業として、マースは変革、革新、進化を続け、世界にポジティブなインパクトを与えています。 高品質なスナック菓子、食品、ペットケア製品、サービスなど、多様かつ拡大し続けるマースの製品ポートフォリオには、14万人以上の献身的なアソシエイトが携わっています。年間売上高470億米ドルを誇るマースは、Ben's Origina(TM)、シーザー(R)、Cocoavia(TM)、DOVE(R)、EXTRA(TM)、KIND(TM)、M&M'S(R)、スニッカーズ(R)、ペディグリー(R)、ロイヤルカナン(R)、カルカン(R)/WHISKAS(R)など、世界で最も愛されているブランドを生み出しています。また、AniCura、BANFIELD(TM)、BLUEPEARL(TM)、Linnaeus、VCA(TM)などのペット病院や診断サービスのグローバルネットワークを通じて、ペットのためのより良い世界を創造しています。

マースについて詳しくは、mars.com(http://www.mars.com/)をご覧ください。
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組織名
マースジャパンリミテッド
ホームページ
http://www.marsjapan.co.jp
代表者
後藤 真一
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所在地
〒108-0075 東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス7F

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