ノース・テキサス大学、SAS®のアナリティクスにより入学者数を拡大

不安定な高等教育の現状において、ノース・テキサス大学では入学者数、卒業率、効率が上昇

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、大学に入学する学生の数が、コロナ渦前の水準に戻らない中、ノース・テキサス大学(UNT)をSASのソフトウェアでサポートし、UNTは過去最多の入学者数となりました。また、信頼とデータ・ガバナンスの文化、そして強力な予測分析(https://www.sas.com/ja_jp/software/viya.html)により、卒業率の上昇、学位取得に要する時間の短縮、効率向上に伴う大幅なコスト削減も実現しました。

Forbesが行った調査によると、2019年以降、高等教育の総入学者数は約7.5%減少しています。幸いなことに、UNTでは厳しい現状に耐えるだけでなく、成長を続けるための体制が整っていました。実際にUNTの入学者数は、2022年の5.5%の急増を含め、2018年以降16.4%増加しています。

その実現を支えたのは、SAS® Viya®上に構築された「UNT Insights」というデータプラットフォームです。これは、大学全体のデータを統合し、入学審査、予算、学位授与、学資援助、成績、入学・留年・卒業率などの項目をダッシュボードで提供します。SASの高等教育アナリティクス(https://www.sas.com/ja_jp/industry/education/sector/higher-education.html)・ソフトウェアは、学生の成功や財務管理の向上、協会機関および学術的研究の推進のために、世界中の3,000以上の大学で利用されています。

UNT Insights 2.0は、副学長のジェイソン・サイモン博士(Jason Simon, PhD)が率いる同大学のData, Analytics, and Institutional Research(DAIR)グループによって運用されています。

サイモン氏は、次のように述べています。「ノース・テキサス大学のアナリティクスの未来は活気に満ちています。我々のリーダーたちが、データを使用して学生のためにより良い結果を導く上で、データとアナリティクスに対する信頼を築くことは不可欠でした。」

アナリティクスが支える卒業率の向上、学位取得の迅速化、効率の向上
UNT Insights(https://data.unt.edu/frontpage)は、UNTの卒業率の向上と、新規入学者および学部編入生の学位取得までの時間短縮に貢献しています。たとえば、初めて大学に入学したフルタイムの学生では、次のような結果を得られています。
  • 学位取得までの平均時間が、4.6年から4.2年に短縮
  • 6年での卒業率は、2012~2022年の間に49%から59%へと10%上昇
  • 3年での卒業率は、2012~2022年の間に2.3%から11.8%へと急増
一方、フルタイムの学部編入生では、次のような結果を得られています。
  • 学位取得までの平均時間が、3.4年から3.2年に短縮
  • 6年での卒業率は、2012~2022年の間に62%から69%に上昇
  • 2年での卒業率は、2012~2022年の間に14%から25%に上昇
UNTでは効率も大幅に向上し、それがコスト削減につながっています。これまでDAIRは、1,400~1,600件のリクエストを手動で処理していました。アナリティクスと標準レポートにユーザーが自分でアクセスできるようにしたことで、これらのリクエストは年間約1,000件減少しました。これは、スタッフの何百時間もの労働に相当します。

サイモン氏は、次のように述べています。「1つのリクエストを処理するのに60分かかるとすると、1,000件のリクエストはスタッフの1,000時間分の労働に匹敵します。実質的には、DAIRチームは52,000ドルの人件費に相当する時間を生み出し、その時間を個々のリクエスト提出者ではなく、より多くのユーザーへのサービス提供に費やすことができるようになりました」

UNTにおけるアナリティクスの経緯
UNTは、テキサス州デントンにある学生数約45,000人のTier 1の4年制公立大学です。コロナ渦以前、データは多いがインサイトに乏しいという状況から、UNTはSASと提携し、入学者数と卒業率の課題に対処するための、意思決定者が信頼できるアナリティクス基盤とガバナンス・フレームワークを構築しようとしました。

それまでは、データ管理とデータ・ガバナンスに関する根本的な問題が大学のアナリティクス部門を悩ませ、データがサイロ化し、エンタープライズ・アナリティクスを困難にしていました。このような課題に対処するには、ゼロから始める必要がありました。2015年、UNTは、データ、アナリティクス、情報リソースへのアプローチの先進化に取り組み始めました。

UNT Insightsは、バラバラなデータ・リソースやツールを使い、UNTエコシステムを活用して、データ・モデリング、データ・ガバナンス、データ・トレーニング、データ可視化、予測分析を使いやすいアプリケーションに統合しました。現在では、1,200人以上の学生や大学職員がこれを利用しています。

サイモン氏は、次のように述べています。「UNT Insightsで節約できた予算は、すでにプログラムのコストを補完し、それ以上になっています。」

*2023年3月28日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2023/march/unt-analytics-enrollment.html)の抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000