SAS、人工知能(AI)分野への10億ドルの投資を発表

新たな高度AI技術・ソリューション、AIアクセラレータプログラムなどAIスキル・サポートにコミット

アナリティクスの未来をけん引する米国SAS Institute Inc. (以下 SAS )は本日、ソフトウェアイノベーション、教育、専門サービスなどを通じて、今後3年間でAI分野に10億ドルを投資することを発表しました。今回のコミットメントは、アドバンスド・アナリティクス、機械学習、ディープラーニング、自然言語処理 (NLP)、コンピューター・ビジョンを含む、すでにSASがAIの分野で築いた強固な基盤の上に成り立っています。教育プログラムや専門サービスは、組織変革のために必要なテクノロジーやスキル、サポートを提供し、ビジネスリーダーやデータ・サイエンティストが将来のAIに向けて万全の態勢を整えられるようにしていきます。

SASのCEO (最高経営責任者) であるジム・グッドナイト(Jim Goodnight)は次のように述べています。「SASでは、お客様の成功のために尽力しており、今回の投資はそうした当社の真摯な取り組みを改めて示す例だと言えます。SASは、AIにおける革新的な機能により、不正行為の防止、致命的な疾患との闘い、リスク管理の向上、顧客企業や市民にとって手本となるようなサービスの提供など、企業のビジネスを支援します。」

AIへの10億ドルの投資は主に3つの分野にフォーカスして行われます。SASがグローバルなAIへの取組みで継続的に成果を上げている研究開発 (R&D)、AIをよりよく理解し恩恵を受けるための顧客ニーズに対応する教育イニシアチブ、AIプロジェクトに対する顧客の利益を最適化するための専門サービスです。

研究開発イノベーション
SASは、ビジネスエキスパートからデータエンジニアやデータ・サイエンティストに至るまで、スキルレベルの異なるユーザーがAIを活用しやすくすることに重点を置き、AIのあらゆる中核分野におけるR&Dイノベーションに投資します。SASは、AIの機能をSASのプラットフォームやデータ管理、カスタマー・インテリジェンス、フロード&セキュリティインテリジェンス、リスク管理のためのソリューションに組み込むだけでなく、金融サービス、官公庁、ヘルスケア、製造、小売など業界向けアプリケーションを提供しています。

SASは今後も引き続き、アクセンチュアやシスコ、Deloitte、インテル、NVIDIAといった革新的な企業や先進的なテクノロジー・プロバイダーとの提携を継続していきます。こうした企業との協力によって、AIおよび機械学習における最新の進化や事例をお客様にもたらし、SASのAIテクノロジーがお客様のハードウェアやクラウド環境で最適な性能を発揮できるようにします。 

画期的なスポーツアナリティクスを提供するオランダのスタートアップ企業SciSportsでは、サッカーの試合中のデータ・ストリーミングにSASのコンピューター・ビジョンを活用しています。NVIDIA GPU上で実行されているSASのAIテクノロジーは、監督やコーチに試合中に洞察を提供します。こうしたデータや他のデータを取得して分析することによって、サッカークラブは試合中の戦略や選手の起用、ファンの体験などを含めて、さまざまな面から一層「素晴らしいゲーム」を実現していくことができます。

米調査会社IDCのAI担当リサーチディレクター、Dave Schubmehl氏は次のように述べています。「SASがこの5年間、アドバンスド・アナリティクスの分野で最も高い収益を上げている理由は、SASのソリューションが機械学習やアナリティクスの深い知識の上に構築されているからです。これはSASのDNAの一部だと言えます。SASの持つ知識やテクノロジーと、コンピューター・ビジョンやNLP、ディープラーニングにおいて常にイノベーションを進めて行こうとする姿勢が一体となって、さまざまな業界を通じてAIの導入がさらに進んでいくでしょう。そして、AIやアナリティクスのライフサイクルの初期段階であっても、より成熟した段階であっても、AIに関心を持つあらゆる企業を支援します。」

顧客の教育と能力開発イニシアチブ
新たなSAS AIアクセラレータプログラムなどの顧客教育や能力開発のための取組みは、企業や専門家があらゆるレベルでAIに対応できるようにすることに重点が置かれます。SASでは今後、以下を提供する予定です。
  • AIのスキル向上のための、組織に合わせたカリキュラム提供。カリキュラムには、SAS Academy for Data Science等のeラーニングや対面方式でのAI技術やベストプラクティスなどのトレーニングが含まれます。
  • アナリティクスの専門家やデータ・サイエンティストが、AIや機械学習における価値の高い資格を得ることができる認定プログラムの提供(SAS Certified Professional:AI & Machine Learning)。AI人材を求める企業に対して、自分の市場価値を一層高めることができます。
  • AIや機械学習、NLP、コンピューター・ビジョン、最適化、シミュレーションなどデータサイエンス関連のスキル分野の博士号保有者や高度なエキスパートを揃えたセンター・オブ・エクセレンス(SAS Artificial Intelligence Center of Excellence)。こうしたSASのエキスパートが専任として、定評あるアプリケーションから業界初のイノベーションに至るまで、顧客企業のAI導入をサポートします。
リソースおよび人材
SASでは投資の一環として、プロフェッショナルサービス、センター・オブ・エクセレンス、教育、研究開発へのリソースを追加し、AIの専門知識の一層の強化も進めていきます。

AIおよびアナリティクスの実践
SASのスマートキャンパスプロジェクトに最も新しく追加されたのが、SASの最新の本社ビルです。42万平方フィートのタワーには新しいグローバル教育センターが置かれ、AIや機械学習における最新のイノベーションを活用してパフォーマンスとビジネス成果を結び付けています。新しいビルには冷凍機やボイラー、空調機器に組み込まれた数千のIoT接続センサーが設置されており、水やエネルギーの使用状況を監視します。SAS Event Stream Processingを用いたニューラルネットワークを通じ、SASのファシリティチームは、センサーやシステムのパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、予知保全(大きなトラブルが発生する前に設備機器の問題を特定すること)を強化し、エネルギーや水の使用を最適化します。サスティナビリティに対するSASのコミットメントを改めて明確に示すように、新本社ビルで使用する電力の半分近くが隣接するSASのソーラーファームによって供給されることになっています。
SASのAIや機械学習は以下の企業をはじめ、すでに多数の企業で用いられています。
  • Connexions Loyalty – 世界で2億人以上に提供されている顧客ロイヤルティプログラムのトップブランド。AIを搭載したSASのパーソナライゼーションエンジンを活用して、クライアント企業の顧客に対するマーケティングを強化し、顧客ロイヤルティを向上させています。
  • 大和証券 – 営業担当者向けにSASのAIを搭載したレコメンデーションシステムを開発。顧客ごとに変化を分析し、予測することによって、最適な製品や適切なフォローアップメッセージを推奨し、顧客エンゲージメントを強化して顧客定着率を高めています。
  • Volvo and Mack Trucks(ボルボおよびマックトラック) – SASのAIソリューションを利用して大型トラックから送信されるIoTデータを分析し、予知保全のためのインサイトを提供して運送車両の維持に役立てています。
3月19日にサンノゼで開催されたNVIDIA GPU テクノロジーカンファレンスの基調講演で、SASのCTO兼COO、オリバー・シャーベンバーガー(Oliver Schabenberger)が「AI: Technology's Inevitable Consequence」と題して、SASおよびAIの詳細について説明しました。

<SASについて>
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。革新的なソフトウェアとサービスを通じて世界中でデータをインテリジェンスに変える力を与え、企業に活力をもたらしています。SASは「The Power to Know®(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。
SASおよび他のすべてのSAS Institute Inc.の製品およびサービス名は米国およびその他の国におけるSAS Institute Inc.の登録商標または商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標です。Copyright © 2019 SAS Institute Inc. All rights reserved.

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • Facebook
  • デジタルPR研究所