SAS、2015年売上高は過去最高の31億6,000万ドルを記録

~リスク管理、不正取引防止、セキュリティ・インテリジェンスの成長が40年連続の増収を牽引~

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、2015年度の売上高が、過去最高となる31億6,000万ドル(為替変動の影響を除いた場合の対前年比6.4%増、ドルベースで2.3%増)を記録したと発表しました。2015年は、リスク管理、不正取引防止、セキュリティ・インテリジェンスに対するアナリティクスの需要が伸び、SASの40年連続増収の大きな牽引役となりました。新製品のソフトウェア販売は12%の増加となり(為替変動の影響を除く)、「SAS(R) Analytics」に対するかつてない需要の伸びを反映したものとなりました。

SASのCEO(最高経営責任者)であるジム・グッドナイト(Jim Goodnight)は、「SASは40年間にわたり、お客様のビジネス変革をアナリティクスで支援しています。今後もアナリティクス分野におけるリーディング・カンパニーとして、他に類を見ない専門知識とソリューションで、お客様が必要とされる時に、頼られる企業であり続けます」と述べています。

【グローバルでの売上増加】
SASの売上はグローバル規模で大きく増加しました。新製品の売上の伸びはほとんどの地域で2桁成長を記録し、グローバル化の取り組みが奏功した結果を示しています。リスク管理、不正取引防止、セキュリティ・インテリジェンスにおける新しい機能強化が売上を押し上げたことに加え、データ管理、アナリティクス、ビジネス・インテリジェンスといったSASのコア・テクノロジーについても引き続き全地域で売上増を達成しました。

業界別売上構成比で一番高かったのが金融サービス、政府、保険業界でした。Bank of America、HSBCをはじめ、ドイツの保険会社Munich Re、アイルランドの大手リテールバンクのpermanent tsb、ならびにDelaware State Policeやカリフォルニア州のOrange County Child Support Servicesなどの数多くの米国政府系機関が顧客に名を連ねています。また業界別売上で特に顕著な伸びを示しているのが、銀行、製造業、小売り、サービスの業界です。

【多くのビジネス・チャンスをもたらすクラウドとモノのインターネット(IoT)】
SASはクラウド、モバイル、IoTへの対応も強化しています。「SAS(R) Cloud Analytics」は急速に市場に浸透し、今や70カ国を超える国・地域の顧客に活用されています。

2020年までに400億台ものデバイスがインターネットに接続すると予測されているIoTは、スマートシティなどの進化をはじめとする科学的進歩を加速させるものであり、この分野においても業界専門家はSASをメジャー・プレイヤーに位置付けています。接続されるデバイスが増えればイノベーションの機会も増えていきますが、同時に攻撃されるリスクも増大します。SASはこうしたリスクへの対応を支援するため、2015年に「SAS(R) Cybersecurity」を市場に投入しました。

【顧客満足度向上の鍵を握るイノベーションへの取り組み】
「SASはデータ・サイエンティストやビジネス・ユーザーが求めるほぼすべての機能を備える予測型アナリティクス・ソリューションを取り揃えている」とアナリストたちは評しています。SASのイノベーションに対する取り組みが、ユーザーが求めるソリューションの提供を可能にしています。2015年、SASは総売上の25%を研究開発に再投資しましたが、この投資比率は主だったテクノロジー企業の対年間売上比率のほぼ2倍に相当します。

SASのCMO(最高マーケティング責任者)であるランディ・ガード(Randy Guard)は、「SASは成長を続けながら、毎年高い対売上比率を研究開発に再投資することで、アナリティクス・イノベーションの先頭を走り、主要マーケットにおける業界リーダーとしてのポジションを継続してきました。今年も総売上の四分の一を研究開発に投資しています。」と述べています。

顧客はSASのアナリティクス・ソリューションから数え切れないメリットを享受しています。2015年にSASが実現したイノベーションの一例は以下になります。
• SAS Cybersecurity:攻撃者の行動をリアルタイムで検知します。
• 「SAS(R) Event Stream Processing」:毎秒数百万件のイベントを分析します。
• 「SAS(R) Data Loader for Hadoop」:急成長しているビッグデータ・アーキテクチャ内でデータ管理を容易にします。
• 「SAS(R) Factory Miner」:モデルの開発、選択、導入の自動化機能と機械学習機能を提供します。

こうしたイノベーションに加え、SASの定評あるポートフォリオは人々の人生に影響を与える事業の支援にも活用されています。例えば、世界中で約14,000ライセンスを販売している「SAS(R) Visual Analytics」は、ネパール大地震の際、国際移住機関(IOM)による高リスク避難所の特定と、数千人にも及ぶ被災者の居住確保のためのリソース配分を支援しました。

こうしたイノベーションを通して、SASは2015年に1,800社の新規顧客を獲得し、顧客数は80,000社を数えるようになりました。顧客にはLenovoやOrlando Magicなども含まれています。新規顧客の大幅な増加と、品質とサービスへの真摯な取り組みにより、米国の調査会社Temkin Groupは「顧客満足度」、「顧客ロイヤルティ」、「購買動向指数」においてSASを第1位に選出しています。

【SASのパートナーが新規顧客獲得に貢献】
2015年、SASのパートナーは新規顧客の30%、大型受注案件の約半数を獲得し、SASの販売チャネルは従来にも増して業績を大幅に伸ばしました。グローバル・ディストリビューターのArrow Electronicsを迎え、リセラーは150社を超えました。また、2015年、SASはToshiba Global Commerce Solutionsと初めてとなるOEM契約を締結したほか、顧客の個々のニーズとその先のエンド・ユーザーのニーズに最適な方法でSASテクノロジーの導入を促進する最初のManaged Analytic Services Provider(MASP)となる契約も締結しました。

【2016年も継続して躍進する見通し】
業界アナリストたちはSASをアジャイルBIのリーダーに指名し、IDCは最新レポートでアドバンスド・アナリティクス/予測型アナリティクス市場でSASは33.3%のシェアを獲得していると報告しました。このシェア率は、競合他社9社合計のシェア率24.5%を優に超えています。さらにSASはデータ管理、不正検知、小売、カスタマー・インテリジェンス、BI、アナリティクスの分野におけるリーダーであると評価されています。

SASはこれからもクラウド・アナリティクス、サービスとしてのアナリティクス(AaaS)、BI/データ・ビジュアライゼーション、データ管理、カスタマー・インテリジェンス、不正検知、セキュリティ・インテリジェンス、リスク管理の分野においてイノベーションの創出を続けていきます。また、SASはビッグデータ・アナリティクス製品の機能強化版も投入する予定です。

SASはソフトウェアの拡張に加え、今後は営業活動も強化していく予定です。営業スタッフの増員、アイルランドのダブリンとアジア太平洋地域におけるカスタマー・コンタクト・センターの開設、自動車産業の成長をサポートするために新しくデトロイト・オフィスの開設を予定しています。さらに、ノースカロライナ州キャリーのSAS本社に新しいオフィス・タワーを起工します。

【アナリティクスのスキル・ギャップを解決するための教育への取り組み】
SASは大学や高校と連携して「SAS(R) Analytics U」を介してアナリティクスのトレーニング機会を提供しています。SASがアナリティクスのスキル・ギャップを解決するために用意している数々のプログラムのひとつであるSAS Analytics UはSASソフトウェアを無償で提供するというもので、大きな反響を呼んでいます。「SAS(R) University Edition」と「SAS(R) OnDemand」はいずれも、ダウンロード数と登録数を合わせて52万件を超え、大変好評を博しています。また無償のeラーニング・コースには45,000人を超えるユーザーが登録しています。

また最近新設したSAS Academy for Data Scienceでは、ビッグデータの管理、アドバンスド・アナリティクス、機械学習、データ・ビジュアライゼーションのスキル向上を目指すプログラムを通じて、SAS Certified Big Data ProfessionalとSAS Certified Data Scientistの認定を行っています。

*2016年2月2日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • Facebook
  • デジタルPR研究所