京都産業大学 神山天文台・河北秀世台長が地球惑星科学振興西田賞を受賞

京都産業大学 神山天文台 台長・河北秀世教授が「彗星の分光学的観測による太陽系起源の研究」を評価され、2014年度・地球惑星科学振興西田賞を受賞した。授賞式は、5月27日に幕張メッセで行われる日本地球惑星科学連合の連合大会で行われる予定。


 私たちの地球を含む太陽系、そして他の星のまわりをめぐる太陽系外惑星などを研究する学問分野である地球惑星科学は、物理学や天文学、気象学、地質学、火山学、海洋学など実にさまざまな分野から成り立っている。
 これら多様な学問分野ごとに、50以上の関連学会・協会が存在している。日本地球惑星科学連合※は、こうした地球惑星科学に関連する国内48学協会を含む学術団体である(会員数7000名以上)。

 日本地球惑星科学連合では2014年度より、地球惑星科学の分野において、新しい発想によって優れた研究成果を挙げ、国際的に評価を得ている中堅研究者(受賞年度初めに45歳未満)を表彰する「地球惑星科学振興西田賞」(以下、西田賞)を設けている。西田賞は、関連する全分野から毎回10件を1年おき(西暦年で偶数年)に表彰することとなっており、その第一回の受賞者として、京都産業大学神山天文台の河北秀世台長が選ばれた。授賞式は、5月27日に幕張メッセで行われる日本地球惑星科学連合の連合大会で行われる予定。

 河北台長の西田賞授賞理由は、「彗星の分光学的観測による太陽系起源の研究」となっている(詳細 http://www.jpgu.org/nishida-prize/2014/2014nishida-prize.html
 河北台長は神山天文台において、彗星を手掛かりとして46億年前の太陽系誕生の起源を明らかにする研究を行ってきた。彗星という氷と塵からなる小天体(直径数キロ)が太陽に近づいて放出するガスを、地上の望遠鏡を用いて虹に分けて分析するという分光学的手法により、46億年前に太陽系が誕生するもととなったガス雲の性質を明らかにしてきた。これまでの研究の中には、同大の学生との共同研究も多く含まれており、河北台長のもとで学んだ学生が大学院で博士号を取得し、彗星研究者への道を進んだ例もある。

 河北台長は、「私のこれまでの研究は、神山天文台において学生たちと行ってきた研究が多く含まれています。特に、大学院まで進学し、いっしょに論文を書いてくれた卒業生のみなさんに感謝します」と語っている。

※公益社団法人日本地球惑星科学連合(Japan Geoscience Union; JpGU)は、地球惑星科学を構成するすべての分野及びその関連分野をカバーする研究者・技術者・教育関係者・科学コミュニケータなどからなる7000名以上の個人会員と地球惑星科学関連48学協会を団体会員とする学術団体( http://www.jpgu.org/sosiki/gaiyou.html )。
・西田賞の詳細 http://jpgu.org/news/nishidaprize.html

・神山天文台ウェブサイト http://www.kyoto-su.ac.jp/kao/news/20150331_news.html

▼本件に関する問い合わせ先
 京都産業大学 神山天文台/理学部 教授 河北 秀世(神山天文台・台長)
 TEL: 075‐705‐3001
 E-mail: kawakthd@cc.kyoto-su.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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