BASF PETRONAS Chemicals、マレーシアのクアンタンに2-エチルヘキサン酸の新プラントを竣工
- 2024年第3四半期から生産能力を年産6万トンに倍増
- 市場の需要拡大に対応
- お客様は長年のパートナーシップと協力関係を評価
BASF PETRONAS Chemicals (BASF ペトロナス・ケミカルズ、本社:マレーシア、以下「BPC」)は、マレーシアのクアンタンにあるフェアブント拠点(統合生産拠点)おいて、2つ目となる2-エチルヘキサン酸(2-EHAcid)*生産ラインの稼働を開始しました。今回の増設は、高品質な2-エチルヘキサン酸に対する需要の急増に直接対応するものであり、BPCの大切な地域のお客様に対するコミットメントを改めて示すものです。
BASF SEの取締役会メンバーであり、最高技術責任者(CTO) のステファン・コートラーデは次のように述べています。「今回の拡張は、利益ある成長と価値創造への私たちのコミットメントにおける重要な一歩です。新たな戦略の一環として、私たちは高成長を遂げるアジア市場におけるコア事業拠点の拡張に取り組んでおり、高品質な製品でお客様のニーズの増大に確実に応えていきます。」
BASFのアジア太平洋地域化学品中間体事業本部のシニアバイスプレジデントであるマイケル・ベッカーは次のように述べています。「今回の拡張によって、私たちはアジア太平洋地域における高品質な2-エチルヘキサン酸への急速な需要増加に対応できるようになります。生産能力を増強することで、私たちはお客様のニーズへの対応力を強化し、市場をリードするサプライヤーとしての地位を確固たるものにしていきます。私たちは、持続可能な中間体を生産するメーカーとして選ばれるパートナーになるというビジョンの実現に全力を尽くしています。」
BPCの会長であり、PETRONAS Chemicals Group Berhadのマネージング・ディレクター兼最高経営責任者であるマズウィーン・イスマイルは、次のように述べています。「今回の拡張の成功は、私たちのパートナーシップが強固なものであり続け、成長と協力に対するコミットメントを共有していることを示すものです。生産能力の増強により、BPCはこの地域の成長機会を戦略的に活かすことができるようになり、私たちは工場の将来に大きな期待を寄せています。当社の製品に対する需要が増加の一途をたどるなか、私たちは需要に効率的かつ効果的に応えるための十分な設備を整え、お客様に最高品質の製品を迅速にお届けできるようにします。」
BPCのマネージング・ディレクターであるタン・エイク・ミームは次のように述べています。「親会社であるPETRONASとBASFとの強力なパートナーシップに感謝します。このプロジェクトを成功させる上で、両社の支援は計り知れないものでした。また、この重要な生産能力増強を実現したプロジェクトチームのすばらしい仕事をたたえたいと思います。」
BASF中間体事業本部 プレジデント ケタン・ジョシ、BASFアジア太平洋地域化学品中間体事業本部 シニアバイスプレジデント マイケル・ベッカー、PETRONAS Chemicals Group Berhad 最高製造責任者 エンシク・ザムリ・ジャパー、BASF PETRONAS Chemicalsのマネージング・ディレクター タン・エイク・ミーム。クアンタンのフェアブント拠点(統合生産拠点)で二つ目となる2-エチルヘキサン酸の生産ラインで行われた落成式に出席。
また、クアンタンのフェアブント拠点(統合生産拠点)での生産能力増強を祝う落成式にはお客様も参加し、お客様を第一に考える組織の継続的な取り組みが改めて強調されました。
クアンタンのフェアブント拠点(統合生産拠点)での落成式に参加し、新プラントを見学するお客様。
2016年の稼働以来、2-エチルヘキサン酸生産プラントは東南アジア地域の成長を支える重要な役割を担ってきました。第2生産ラインの起工式は2023年第1四半期に行われました。2024年第3四半期現在、この新しい生産ラインはフル稼働しており、年間生産能力を60,000トンに倍増し、イノベーションを促進して世界中のお客様のニーズの進化に応えるというBPCの姿勢を一層強化しています。
*2-エチルヘキサン酸(2-EHAcid)は、合成潤滑剤やオイル添加剤の製造に複合体として使用される化学中間体です。また、自動車用冷却液などの機能性液剤、塗料乾燥剤用金属塩、可塑剤、安定剤、触媒などの用途で、さまざまな産業で使用されています。BASFはマレーシアのクアンタンにある生産拠点に加え、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンにあるフェアブント拠点(統合生産拠点)でも2-エチルヘキサン酸を生産しています。
※この資料はBASFが2024年10月25日にマレーシアで発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、
https://www.basf.com をご覧ください。
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BASF PETRONAS Chemicals Sdn. Bhd. について
BASF PETRONAS Chemicals Sdn. Bhd.は、BASFと、マレーシアの石油・ガス総合多国籍企業であるPetroliam Nasional Berhad (PETRONAS)との間に設立された、マレーシアを拠点とする合弁会社であり、その子会社であるPETRONAS Chemicals Group Berhad (PCG)の傘下で活動しています。1997年に設立された同社は、パハン州ゲベン工業団地に位置する総合フェアブント拠点を運営しています。出資比率は BASF が 60%、 PCGが 40%です。主な製品は、アクリルモノマー、オキソ製品、2-エチルヘキサン酸、高反応性ポリイソブチレン、香料原料などがあります。さらに詳しい情報は、
https://www.basf-petronas.com.my/ をご覧ください。