聖心女子大学グローバル共生研究所(東京都渋谷区、所長:植田誠治)では今年度より、地域社会を教育研究の場として捉えるコミュニティキャンパス構想の一環として、渋谷区にある地域福祉の拠点施設「笹塚十号のいえ」を利用している。同施設はグローバル共生副専攻科目「地域づくり演習」を履修する学生が地域づくり活動の企画運営に携わる場となるほか、課外活動団体や有志学生による諸活動が行われるスペース、学生の卒業研究のフィールド調査の拠点等として活用される。5~6月には「地域づくり演習1」の履修学生17名が同施設を本拠としたプロジェクトに参加し、笹塚地域の課題の分析、課題解決の方法の考案と実践を行った。
「笹塚十号のいえ」とは、笹塚十号通り商店街の中ほどに2024年2月にオープンした地域福祉の拠点。誰もが気軽に立ち寄れる、地域に開かれた場として作られた。
聖心女子大学グローバル共生研究所では今年度より「笹塚十号のいえ」を、コミュニティキャンパス構想の一環で利用。これまでに、地域の人々の手指の爪を磨いたりマニキュアを塗ったりする「ネイルプロジェクト」、SDGsカードゲームをはじめとしたゲームを楽しむ「カードゲームプロジェクト」、スマホについての悩みを解決する「スマホ相談プロジェクト」などの活動が行われた。
いずれの交流プロジェクトにおいても、学生企画の活動だけでなく、何気ない日常会話から生活上の悩みの話まで、地域の人々と学生がコミュニケーションをとることを重視し、地域のつながりの希薄化や高齢者の孤立化といった課題の解消に向け、少しでも貢献することを目指している。
各プロジェクトとも好評を博し、老若男女問わず多くの人々が参加。「とても楽しかった」「聖心女子大学がこんな活動をしているなんて驚いた」といった声も寄せられた。
地域の人々との交流を通して、学生たちの実践的な学びもさらに深まっている。
聖心女子大学グローバル共生研究所では、今後もさまざまなプロジェクトを通して、同大が立地する渋谷区の地域づくり活動に取り組んでいく。
■「地域づくり演習1」におけるコミュニティキャンパス構想の取り組み
同授業では、「笹塚十号のいえプロジェクト」をはじめ、「ササハタハツまち遺産探検隊・街いく探検隊プロジェクト」「えびすまほプロジェクト」等、総勢52名の学生が渋谷区内の各地域で社会貢献と学術的探究を兼ねた活動を展開中。
7月31日(水)・8月1日(木)(16時~17時)には、渋谷区幡ヶ谷・初台地域の「児童青少年センターフレンズ本町」で、地域の子供向けイベント「まち遺産体験隊 in みらいの図書室」を行う予定。イベントの実施にあたっては、全19名の学生が幡ヶ谷・初台地域の探索・取材活動を行い、そこで得た気づき・学びから地域の子供向け企画を具体化している。
▼本件に関する問い合わせ先
聖心女子大学 企画部 企画課
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