2月3日(土)~4日(日)の2日間、横浜市みなとみらいで開かれた「YOXO FESTIVAL(よくぞフェスティバル)2024」に、NHK番組「魔改造の夜」に参戦した計23団体(企業、大学、高専)のモンスターマシン46機が集結しました。会社や競技の枠を超えた“魔改造MONSTERS”の共同ブースには、Yマハ発動機のエンジニア有志による「TR22&US23」(2023年4月27日放送「トラちゃんウサちゃん50mリレー」に出場)と、「鳩RIDING ACADEMY」(同5月25日放送「鳩時計ハト入れ」)も出展。限られた開発リードタイムや厳しいルールの中で、アイデアと技術、そして情熱を注ぎ込んだモンスターマシンの数々に、来場したたくさんの子どもたちや学生、技術者の皆さんから大きな注目が集まりました。
会場には各チームのメンバーも大勢駆けつけ、来場者の皆さんからのさまざまな質問に答えたほか、極限の戦いを繰り広げたライバルチーム同士の交流など、有意義な時間を過ごしました。
干支GPチーム(トラ・ウサリレー競技に出場)や鳩RIDERS(ハト入れ競技に出場)のメンバーも、「たくさんの人たちに“感動しました”とか “応援していました”と声をかけてもらって、テレビの影響力にびっくりした」、「小さな子どもたちが、モンスターの構造そのものに興味を持ってくれました。子どもたちの機械離れが進んでいると聞きますが、やっぱりメカはワクワクするもの。それを感じてもらえたとしたら嬉しい」、「競い合った他チームのエンジニアと互いの苦労を語り合って、みんな同じようなところで苦しんでいたんだと知りました」など、モノ創りに没頭した42日間が蘇ってきたようです。
YOXO FESTIVALを主催する横浜未来機構は、企業や大学等との連携により、まちぐるみでイノベーションを創出していくための推進組織。今年もスタートアップによる技術実証や、イノベーターやクリエーターによる展示やワークショップなど、135の会社や団体、個人が出展し、たくさんの来場者で賑わいました。
TR22/US23
コストと開発リードタイムを低減するため、両モデルで共用できる動力機構を考案。一方で、「トラは四足歩行でわんぱく全開」「ウサギはウサギらしく走ること」というルールに合わせ、「TR22」には前後左右の対角線上の脚が連動する位相を、「US23」には左右の後ろ脚を同時に蹴り出す位相を与えた。夜会本番では、難関の一つとされたバトンタッチを見事に成功させたが、「US23」が繰り出すパワーとグリップ力のバランスに悩まされ、苦戦を強いられた。
鳩RIDING ACADEMY
電動アシスト自転車「PAS」のモーターによる左右ローラーの回転数制御や、マシンの水平度を保つためにロボティクス製品の足回り部品など、自社のリソースも投入したマシンで90秒間・100発の正確な連射を狙った。夜会本番では、マシンが起動しない思わぬトラブルで会場を凍り付かせたほか、ハトを供給するフィーダーのつまりも発生。しかし、制限時間ギリギリの懸命の処置によって、高さ8m、直径45cmのゴールに向かってピンクのハトが打ち上がった。
魔改造MONSTERS 出展チーム一覧
T大/H野製作所/T社/Y精密/H技研/Sライズ/Nットー/N産/S陽製作所/Rコー/Dンソー/T京アールアンドデー/Aエイチアイ/Sニー/Kセラ/T・DK/Yマハ発動機/N岡高専/H置電機/N社/Cネンタル/T芝