ロボティクス事業の強化、拡大にむけた社内専門組織を設置

当社の強みであるロボット活用のコーディネート機能を発揮 業界をリードするロボットサービスプロバイダーに

 三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井 大樹/以下、当社)は、このたび、ロボティクス分野における新規事業の開発・推進を加速すべく、2024年4月1日付にて、その専門組織として、「ロボティクス事業開発部」の設置を決定しました。
 当社は、グローバルに培ったアセットに関するノウハウ、顧客基盤、ファイナンス機能などの強みを組み合わせたコーディネート機能を生かし、さまざまな分野におけるロボット活用の普及、促進に取り組み、業界をリードするロボットサービスプロバイダーとして、労働力不足などの社会的課題の解決に貢献していきます。

 近年、国内では、少子高齢化にともなう労働力不足の解消にむけて、さまざまな業界において、ロボット導入へのニーズが高まっています。世界のロボット市場は、2020年時点で約3兆円の規模にあり、昨今の労働力不足などを背景に、今後も年平均で15%程度の成長が見込まれており、2030年には約13兆円規模に拡大するといわれています*1
 また、工場など屋内で定型的な業務を担うロボットから、非定型的な業務や屋外で活躍するロボットまで、その活用シーンも年々拡大しており、国内では、経済産業省において、現時点にて普及が進んでいない分野におけるロボット利用の拡大を図るべく、ロボットフレンドリーな環境*2の構築、整備にむけた論議、さらには、ロボット導入にむけた実証実験などを実施しています。

 当社は、マテリアリティの一つに、「最新技術を駆使した事業の創出」を掲げており、長年にわたってグローバルに培ったアセットに関するノウハウ、パートナー企業との幅広いネットワーク、強固な顧客基盤、さらには、ファイナンス機能などを組み合わせた当社のコーディネート機能が最先端テクノロジーであるロボティクス分野に生かせるものと判断、経済産業省が主導する論議などに参画してきました。2021年度以降は、それらの成果をもって、他社との協働、パートナーシップにより、「食品」や「施設管理」、「物流」などの分野におけるロボティクスに関する各種実証実験、その補助事業にも取り組んでいます。

 そして、今般、今後のさらなる普及が期待されるロボティクス分野における市場ポジション、優位性の確立を図るべく、全社の知見、ノウハウを結集したあらたな専門組織を設置、社会的課題の解決につながる新規事業の開発・推進に取り組みます。また、ロボティクスは、当社が「2023~2025年度中期経営計画」(2025中計)にて掲げる「ビジネスモデルの進化・積層化」の「アセット活用事業*3」にも該当するもので、当社の中長期的な利益成長の柱の一つに位置づけます。

 今回、あらたに設置する「ロボティクス事業開発部」では、すでに取り組みを開始した「食品」、「施設管理」、「物流」などの分野に加えて、あらたに、「小売」、「建築」などの幅広い業界、分野を対象に、ベンチャー企業やパートナー企業とのアライアンスを通じたエコシステムの構築を図ります。当社は、ロボット単体の提供にとどまらず、本分野における知見、ノウハウなどを結集のうえ、デジタル技術との融合をもってさまざまなソリューション、価値を提供するロボットサービスプロバイダーとして、産業界の労働力不足など、社会的課題の解決に取り組んでいきます。

*1 2022年度における「欧米、アジア等におけるロボット導入の現状、導入ニーズ、研究開発状況等に係る調査」(NEDO)に基づく当社推定値(1ドル149.58円で換算)
*2 サービスロボットを導入しやすい環境
*3 アセットを活用した事業を経営し、事業収益の最大化を図るもの。ミドルリスク・ミドルリターンの新規事業の開発を行う(参考:2025中計https://www.mitsubishi-hc-capital.com/pdf/investors/mp_jp_2023-2025.pdf )


■当社のロボティクス分野における主な取り組み
●食品工場における惣菜盛り付け工程の自動化、サービスモデルの構築
 食品工場にて課題となっている「惣菜・弁当の盛付」を自動化するロボットを開発したベンチャー企業であるコネクテッドロボティクス株式会社との資本業務提携を締結。コネクテッドロボティクスとともに、食品工場における惣菜盛り付け工程の自動化、サービスモデルの構築にむけた実証実験に参画、現在はその結果をもとに事業化を検討中です。

・2022年9月27日付ニュースリリース:
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/20220927.pdf
・2022年12月1日付ニュースリリース:
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2022120101.pdf

●複合施設における研究開発事業
 森トラスト株式会社、ソフトバンクロボティクス株式会社、株式会社Octa Roboticsとともに、経済産業省が採択したロボットフレンドリーな環境構築の実証実験に参画。「仙台トラストタワー」において、複数階の移動をともなう清掃業務や食品(お弁当・コーヒー・ランチBOX)のデリバリーサービスなどの業務にロボットを実装することで、その効果や運用上の課題、経済性の検証を行っています。

・2023年9月29日付ニュースリリース:
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2023092901.pdf

●物流施設におけるロボットを活用した実証事業
 株式会社ビックカメラ、株式会社山善とともに、経済産業省が採択した、物流施設におけるロボットを活用した実証事業に代表企業として参画。ビックカメラの物流施設において、単品ごとに必要な個数を在庫から運び出すピースピッキングを担う協働ロボットの効果的な活用事例の創出にむけた実証を行っています。

・2023年11月14日付ニュースリリース:
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2023111401.pdf

■三菱HCキャピタルグループについて
 三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現にむけて、ファイナンスに加え、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に引き出しつつ、それらを活用したサービスや事業経営などに取り組むことで、「ビジネスモデルの進化、積層化」を進めていきます。
 わたしたちは、絶えず変化する社会やお客さまのニーズに応えるべく、地球環境に配慮し、独自性と進取性のある事業を展開することで、明るく希望に満ちた未来社会、豊かな暮らしの実現に貢献していきます。
 詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。
 https://www.mitsubishi-hc-capital.com/

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この企業の情報

組織名
三菱HCキャピタル株式会社
ホームページ
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/
代表者
久井 大樹
資本金
3,319,604 万円
上場
名証1部,東証プライム
所在地
〒100-6525 東京都千代田区丸の内新丸の内ビルディング
連絡先
03-6865-3000

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