三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井 大樹/以下、当社)は、このたび、「10年後のありたい姿」に掲げる「未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター」の実現にむけた、新ビジネスの開発加速を図る取り組みの一つである「Zero-Gravity Venture Lab(以下、ゼログラ)」における社内起業制度「ファウンダープログラム」第1期の最終審査を行い、以下のとおり、事業会社の設立にむけた通過案件(2件)を決定いたしました。
今後、両案件においては、MVP検証
*1、事業化検証を経て、2026年度までに事業会社の設立をめざします。
■「ファウンダープログラム」第1期最終審査通過案件
- ナレッジ×マッチング(ナレッチ)で企業の成長を支援
部門ごとにサイロ化が進みやすい、社員が有するスキルおよび営業情報などをマッチングさせる機能を提供するビジネスアイデアで、無形アセットである人的資本の可視化、評価を通じて、企業および社会の成長に寄与する取り組みである点を評価しました。
- 中古半導体製造装置を軸とした国内リファブ拠点「リファブ ハブ」立ち上げ
中古半導体製造装置のリファービッシュ*2により、装置の価値を大幅に向上させることで新たな市場創出をめざすビジネスアイデアで、国内の半導体産業の活性化およびサーキュラーエコノミーを推進する取り組みである点を評価しました。
2023年11月に行われた最終審査の様子
「ファウンダープログラム」は、2023年4月に募集を開始、第1期となる今回は35組(52名)の応募のなかから、社内の審査員に加えて、外部からも有識者を招き、議論を重ねたうえで、最終審査通過案件を決定しました。本プログラムでは、発案者自身が新会社の責任者となれること、また、新会社への自らの出資も可能としており、社員の自己実現および新ビジネス開発の双方を推進します。
ゼログラは、社員の自由な発想と熱意を起点に、既存事業の延長にはない、新たな視点から、独自性と進取性のある事業を連続的に創出する取り組みです。当社は、事業ポートフォリオ変革にむけた新ビジネスの開発を加速させるべく、2023~2025年度中期経営計画(2025中計)において、「変革を促す仕組み」の確立を掲げています。現在、変革を生み出す仕組みの構築、ならびにそれらを生かした変革の促進を図っており、ゼログラをその実現にむけた仕組みの一つに位置づけています。
今後は、ファウンダープログラム第2期の始動にむけて、外部の専門家の指導により、ビジネスアイデアに磨きをかける「ファウンダーゼミ」、ビジネスアイデアの発想に価値を見出し、その発想を習慣化することを目的とした「アイデア募集コンテスト」などのプログラムも展開、新ビジネスの開発をさらに加速させていきます。
*1 MVPはMinimum Viable Productの略。期待する価値を提供するための必要最小限の機能を有したプロダクトを用いて、そのバリューや市場のニーズを検証する手法
*2 新品に準じる状態に整備、仕上げること
■ゼログラの全体像
■三菱HCキャピタルグループについて
三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現にむけて、ファイナンスに加え、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に引き出しつつ、それらを活用したサービスや事業経営などに取り組むことで、「ビジネスモデルの進化、積層化」を進めていきます。
わたしたちは、絶えず変化する社会やお客さまのニーズに応えるべく、地球環境に配慮し、独自性と進取性のある事業を展開することで、明るく希望に満ちた未来社会、豊かな暮らしの実現に貢献していきます。
詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/